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■チャット句会は、ヴァーチャル(仮想現実的)なインターネットにリアリティーを与えようとする試みで、そこでは、「感性の共同体」という新しい俳句の座が創られます。参加者は、それぞれの家庭に居て、離れ離れであっても、インターネットでもって、同じ時と同じ場所を体験します。年に一度の十五夜の体験をし、その体験は、俳句という詩によって、「共同体」のメンバーを生き生きと結び付けてくれます。
■チャット句会は、嘱目吟と多様性を重視します。嘱目吟は、題をとくに定めないで、耳目にふれ感動を受けたものを詠むという本来の詩的表現で、高浜虚子や山本健吉の季題趣味と異なります。「嘱目発想」は、主体性のある求心的な性格があってこそ、風景を詠む、という「嘱目吟」の遠心性を求めます。「こころをせめる」者が「嘱目発想」という形式で風景を歌い、嘱目吟が成功したならば、そこには、主体性を獲得した作り手がいます。嘱目吟は、「単なる自然賛美」ではなく、つまり作り手の「生の確認 」であり、「生きていることを感知するよろこびを味わう」ことなのです。
■チャット句会の嘱目吟は、季題・季語での画一的な縛り付けがありませんので、作り手のそれぞれが主体性をもって、多様な俳句を作ります。「感性の共同体」は、一つの「まこと」を求めますが、人間文化の「多様性」が前提にあって、多様な個々を認め合います。2001年のユネスコ総会では「文化の多様性」を尊重する宣言が採択され、この「多様性」こそが人類の共有財産であるとうたわれましたが、文化において大切な事は画一性ではなくて、多様性です。人類の文化は、多様なもので、優れた個人の出現が重要です。俳句の多様性では、独創性というよりも、主体性が問題となります。
■チャット句会の多様性は、インターネットの利点を受けた結果です。インターネットでは、日本各地、世界各地の様々な風物・気候を同時に体験でき、その多様性を楽しむことができるのです。そのためには、季題、季語、季感の再確認が必要となります。季題、季語の内容は、地域によって違ったものなので、季題、季語よりも季感が大切だということになります。季題、季語よりも、作り手の主体的な季感が大切だということになります。
■嘱目には、写生が不即不離です。芭蕉の言葉を弟子が記した三冊子に、「松の事は松に習へ、竹の事は竹に習へ」とあります。捨聖一遍上人の語録は、「華の事は華にとへ、紫雲の事は紫雲にとへ、一遍はしらず」とあります。いずれも、私意を離れ、私を捨てた世界で、これが写生の極意であり、日本人の古くからある思惟方法の「与えられた現実の容認」ということなのです。
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■チャット句会保存版 ▼1999年 6月16日:第1回チャット句会 ▼2000年 5月19日:第2回チャット句会(学生チャット) 6月02日:第3回チャット句会 6月16日:第4回チャット句会 ▼2001年 1月01日:第5回チャット句会(カウントダウン句会2001) 10月02日:第6回チャット句会(お月見チャット句会2001) ▼2002年 1月01日:第7回チャット句会(カウントダウン句会2002) 11月18日:第8回チャット句会(十三夜チャット句会2002) ▼2003年 1月01日:第9回チャット句会(カウントダウン句会2003) 8月04日:第10回チャット句会(七夕チャット句会2003) 8月12日:第11回チャット句会(盂蘭盆チャット句会2003) 9月11日:第12回チャット句会(お月見チャット句会2003) 10月08日:第13回チャット句会(十三夜チャット句会2003) ▼2004年 1月01日:第14回チャット句会(カウントダウン句会2004) 8月07日:第15回チャット句会(七夕チャット句会2004) 8月30日:第16回チャット句会(盂蘭盆チャット句会2004) 9月28日:第17回チャット句会(お月見チャット句会2004) 10月26日:第18回チャット句会(十三夜チャット句会2004) ▼2005年 1月01日:第19回チャット句会(カウントダウン句会2005) 8月07日:第20回チャット句会(七夕チャット句会2005) 8月19日:第21回チャット句会(盂蘭盆チャット句会2005) 9月18日:第22回チャット句会(お月見チャット句会2005) 10月16日:第23回チャット句会(十三夜チャット句会2005) ▼2006年 1月01日:第24回チャット句会(カウントダウン句会2006)
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