2001年/ 2002年/ 2003年

句会を終えての感想
全作品

2004
カウントダウン句会入賞作品
2003年12月31日〜2004年1月1日
水煙ネット


第1回句会/当季雑詠
(31日午後9時30分〜11時)

【最優秀】

高橋信之選
歓喜の歌響き数の子水の底/碇英一

「数の子」の存在が実にリアルです。不思議な力
を感じ、まさに大晦日ですね。(高橋信之)

高橋正子選
いくつもの鍋の煮え立つ大晦日/霧野萬地郎

お節作りで忙しそうな台所が、そっくりそのまま
再現されていて、驚きました。(高橋正子)

【優秀】

高橋信之選
大いなるうねりの中に年歩む/安丸てつじ

「大いなる」ものに包まれての「年歩む」である
。「年歩む」一年の終わりに、その心境がいい。
(高橋信之)

幼子の拭く窓の先冬銀河/高橋秀之

おとぎのロマンさへ感じさせてくれる綺麗な句で
す。愛情に満ち満ちています。(おおにしひろし)

冬空を三角に切る鳩の群れ/轟 俊

「冬空」を「三角」に切り取って、まさに、冬で
ある。季節を捉えた。(高橋信之)

高橋正子選
幼子の拭く窓の先冬銀河/高橋秀之

幼い子どもは、曇った窓をぬぐって外を見ようと
しているのでしょうね。窓の外の銀河に幼子の夢
が広がるようですね。(高橋正子)

戸締りの固き音して吹雪かな/河ひろこ

「固き音」が、気持ちにぐんと来ます。吹雪いて
いるのですね。(高橋正子)

実千両寺門くぐれば目の端に/祝恵子

お寺の庭の万両や千両は、いいですね。門を潜っ
てすぐの赤い実のかわいさに気持ちが和みますね
。(高橋正子)

◆

第2回句会/晦日蕎麦
(31日午後11時〜12時)

【最優秀】

高橋信之選
庭からの葱刻み込み晦日そば/古田けいじ

家庭菜園の良さ、手作りの良さは、その新鮮さに
ある。身近な生活を大事にしたい。(高橋信之)

高橋正子選
庭からの葱刻み込み晦日そば/古田けいじ

庭から取ってきたばかりの新鮮な葱。葱のいい匂
いに、晦日そばの味も締まって、申し分無い。蕎
麦の湯気のなかに平和な団欒が、見えるようだ。
(高橋正子)

【優秀】

高橋信之選
晦日蕎麦娘と立ち茹でて湯気あふる/高橋正子

母と娘のほのぼのと心あたたまる大晦日のひとと
きを感じます。(藤田洋子)

椀まるく手渡し家族の晦日蕎麦/宮地ゆうこ

丸いお椀を円座に回し、円満な年越しです。(霧
野萬地郎)

晦日蕎麦一人一人の湯気上がる/藤田洋子

卓に集う家族の皆が蕎麦の湯気を上げている事に
寄せる思いが迫ってきます。(福田由平)


高橋正子選
海のもの山のものあり晦日蕎麦/池田多津子

晦日蕎麦に「海のもの山のもの」を思う心に大き
さを感じます。(福田由平)

ようやくに帰省せし子の晦日蕎麦/碇英一

大晦日に間に合って帰省した子を入れて、一家揃
っての年越し蕎麦となった。家族の健康無事を見
届けて安心のうちに年を越せる幸せがある。(高
橋正子)

椀まるく手渡し家族の晦日蕎麦/宮地ゆうこ

「椀まるく手渡し」という言葉が印象的です。(
福田由平)

◆

第3回句会(初句会)/年明く
(1日午前0時〜1時)

【最優秀】

高橋信之選
申年を厨磨きて迎え入る/河ひろこ

今年は、申年。主婦の持ち場である厨を心を込め
て念入りに磨き、新しい年を迎え入れるすがすが
しさ。ささやかながら満ち足りた気持ちが穏やか。
(高橋正子)

高橋正子選
部屋ごとに年の始めの影生まる/藤田洋子

新年となったばかりの部屋に、なにかの用事で、
次々と入ったのだろう。そこに生まれているもの
の影に発見の驚きがあって、その影がみずみずし
い。(高橋正子)


【優秀】

高橋信之選
古九谷の三猿淑気わが部屋に/安丸てつじ

「淑気」は、正月のめでたい気配をいうので、観
念的なものだが、この句は、感覚的に捉えた。作
者の気持がそうさせたので、それがいい。(高橋
信之)

部屋ごとに年の始めの影生まる/藤田洋子

新年となったばかりの部屋に、なにかの用事で、
次々と入ったのだろう。そこに生まれているもの
の影に発見の驚きがあって、その影がみずみずし
い。(高橋正子)

申神に謹み申す健やかに/能作靖雄

句のリズムが「健やかに」であり、作者の心が「
健やかに」であって、快い。(高橋信之)

高橋正子選
年明けの静けき灯かりどの家も/岩本康子

年が明けたばかりの静かさには、平穏で深くもの
を感じる心境が用意される。心穏やかに家々の灯
りを見ている。(高橋正子)

木目込みも色紙も飾りきのえ申/福田由平

木目込み人形の申も、色紙に描かれた申も飾り、
華やぐものは華やいで、明るく幸多かれと申年を
迎え入れた。色彩のある明るい句。(高橋正子)

月残し北より高く年明くる/相沢野風村

年が明けたばかりの空を見ると、月が残り、見回
す北の空から年が明けてくる。空を高く天体球と
捉えていて、東北という風土の空を感じる。(高
橋正子)

◆

【カウントダウン金賞】
年来る分相応の欲は捨てず/矢野文彦
(投稿日: 1月 1日(木)00時00分0秒) 

「分相応の欲」とは穿っていておもしろい句です
ね。(福田由平)

【カウントダウン銀賞】
六度目の申年立ちぬ息災に/野田ゆたか
(投稿日: 1月 1日(木)00時01分2秒)

六度目の申年が巡りきた感慨と、それが息災であ
ることの、平凡でありながらも得がたいことだと
いうの畏みの気持ちの句。(高橋正子)

【カウントダウン銅賞】
海のもの山のものあり晦日蕎麦/池田多津子
(投稿日:12月31日(水)23時58分22秒)

晦日蕎麦に「海のもの山のもの」を思う心に大き
さを感じます。(福田由平)

※カウントダウン賞は、元日の午前0時に
最も近い時刻に投句されたものです。

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