カウントダウン句会全作品
句会を終えての感想
過去入賞発表一覧

2005年
カウントダウン句会入賞作品
2004年12月31日〜2005年1月1日

『カウントダウン第1回句会入賞句』
主宰 高橋信之 2005年1月1日(土) 10:28:42 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第1回句会/当季雑詠
(31日午後10時〜11時)

【最優秀】

▼高橋信之選
★初雪を大きく受けて芭蕉佇つ/安丸てつじ
いい句だ。捉われのない、大きな句で、読み手の胸を打つ。「芭蕉」は、秋の季語だが、「初雪の芭蕉」に、季節の問題はない。(高橋信之)

▼高橋正子選
★水仙の束詰められて南から/河ひろこ
箱詰めにされて、正月用の花として届いたのでしょう。「南から」ノ、「よく雪国まで来てくれた」というやさしい思いが伝わってきます。(高橋正子)

【優秀】

▼高橋信之選
★おでん煮て匂い流れる海の町/野仁志水音
「海の町」に詩がある。「おでん」にリアルな詩がある。(高橋信之)

★海の色波の色した鰤捌く/古田けいじ
新鮮な「鰤」である。「海の色」、「波の色」をまだ留めている。(高橋信之)

★初雪を眺め幼子窓を拭き/高橋秀之
「初雪」と「幼子」の取り合わせがいい。美しい風景である。「窓を拭き」が可愛い。(高橋信之)

▼高橋正子選
★初雪を大きく受けて芭蕉佇つ/安丸てつじ
雪を冠った芭蕉がおおらかで、墨絵のような世界が魅力です。(高橋正子)

★友来たりなば玄関に雪落し/堀佐夜子
雪の日に訪ねてきてくれた人が、雪を玄関に落とした。雪の日のできごととして心惹かれます。(高橋正子)

★行く年の後姿の美しき/山中啓輔
行く年をふりかえると、それは「美しい年」といいたいほど、いい年であったというのでしょうね。来る年も、このようでありたいですね。(高橋正子)

『カウントダウン第2回句会入賞句』
主宰 高橋信之 2005年1月1日(土) 2:18:49 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第2回句会/大晦日・除夜・ゆく年
(31日午後11時〜12時)

【最優秀】

▼高橋信之選
★ひと部屋の灯に集まりて晦日蕎麦/藤田洋子
普通の生活である。大晦日の一般的な家庭生活である。それがいい。「無事是大事」なのである。(高橋信之)

▼高橋正子選
★オリオンへくっきり晴れて除夜となる/古田けいじ
オリオン座がくっきりと見え、除夜の空のが大きく動くのが意識されます。(高橋正子)

【優秀3句】

▼高橋信之選
★行く年の後姿の美しき/山中啓輔
行く年をふりかえると、それは「美しい年」といいたいほど、いい年であったというのでしょうね。来る年も、このようでありたいですね。(高橋正子)

★ゆく年の青菜に畑に陽のさんさん/宮地ゆうこ
作者のいい生活がある。「陽のさんさん」は、作者の思い。(高橋信之)

★煩悩を少しは残し除夜の鐘/野田ゆたか
煩悩をすべて払い去ってしまうのではなく、少しは残しておくのが、庶民らしいともいえます。ユーモアのある句で、除夜が楽しくなります。(高橋正子)

▼高橋正子選
★煩悩を少しは残し除夜の鐘/野田ゆたか
煩悩をすべて払い去ってしまうのではなく、少しは残しておくのが、庶民らしいともいえます。ユーモアのある句で、除夜が楽しくなります。(高橋正子) 

★ひと部屋の灯に集まりて晦日蕎麦/藤田洋子
普通の生活である。大晦日の一般的な家庭生活である。それがいい。「無事是大事」なのである。(高橋信之)
ご家族おそろいで晦日蕎麦。話も弾み、温かいすてきな情景です。(池田多津子)

★除夜の鐘受験生らし撞く列に/黒谷光子
受験生に向けるやさしい眼差しが感じ取れます。坊守さんなので、お参りに来る人たちみんなの幸を祈る気持ちがよく表されています。(高橋正子)

『カウントダウン第3回句会入賞句.』
主宰 高橋信之 2005年1月1日(土) 10:20:34 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第3回句会(初句会)/新年・元日・初句会
(1日午前0時〜0時30分)

【最優秀】

▼高橋信之選
★休むなき大地の鼓動年明くる/小西 宏
年は新しくなっても大地の鼓動は変わりなく続いているのですね。わたしたちの根底にあるものを考えさせられます。(池田多津子)

▼高橋正子選
★新年の風切り子らは社へと/池田多津子
子どもたちが、よろこび勇んで、初詣にでかけるところを「風切り」でうまく表現されています。(高橋正子)

【優秀】

▼高橋信之選
★新年の街の灯りに雪燦々/能作靖雄
新年の雪は、まっさらで、きよらかです。街の明かりに浮かびあがって、幻想的です。(高橋正子)

★日が沈み日が昇りきて年新た/大山涼
大晦日の日がしっかりと沈み、また新しく新年の日となって昇ったことに潔いけじめの気持ちがあります。(高橋正子)

★新年の風切り子らは社へと/池田多津子
子どもたちが、よろこび勇んで、初詣にでかけるところを「風切り」でうまく表現されています。(高橋正子)

▼高橋正子選
★日が沈み日が昇りきて年新た/大山涼
大晦日の日がしっかりと沈み、また新しく新年の日となって昇ったことに潔いけじめの気持ちがあります。(高橋正子)

★新年の街の灯りに雪燦々/能作靖雄
新年の雪は、まっさらで、きよらかです。街の明かりに浮かびあがって、幻想的です。(高橋正子)

★元日の座敷座敷に時計鳴る/今井伊佐夫
元日の時計が時を刻みはじめる。少しずつ時が違うのだろうか、つぎつぎとなって、新年を祝うようです。(高橋正子)

『カウントダウン句会佳作』
主宰 高橋信之 2005年1月4日(火) 13:56:41 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【佳作T/17句】

★真っさらの新年の明け銀世界/大給圭泉
真っさらな新年が、汚れのない雪の世界で始まったことに、いい年になりそうな予感がします。(高橋正子)

★元日の聞こえるものを一人聞く/佐藤博一
元日の静かな独り居の気持ちですね。(高橋正子)

★熱燗の旨さ加減を手話に聞く/古賀一弘
ほのぼのとしたところがあるが、甘さに流れてはいない。「手話」にもたれていないのである。詠み手の姿勢がいい。(高橋信之)

★掃納め夕べ明るき空を見て/藤田洋子
句が明るくて優しいのは、洋子さんらしい良さである。(高橋信之)

★年の湯の湯気の向こうに新たな日/林緑丘
ゆっくりと入る大晦日のお湯。さまざまな思いに、湯気の向こうに新しい日あると感じた感覚が新鮮です。(高橋正子)
ぼんやりとした湯気の向こうに新しい年への期待があります。勇気がわいてくるようです。(池田多津子)

★大晦日町湯の露天混み合おうて/祝恵子
大晦日の町湯には、早めに御節を作った主婦や、子供たちでにぎわっているのでしょう。露天湯で大晦日の空を見上げたりゆっくりと年を送る気持ちがさわやかです。(高橋正子)

★まっさらの空染めゆきて初茜/おおにしひろし
★新年の扉を開けて吾子帰る/今村七栄
★新年を祝う汽笛に星揺らぐ/藤田荘二
★残雪を掃く音軽く除夜送る/平田 弘
★新しき年の外気に深呼吸/岩本康子
★良き年の挨拶交わす息白し/今村七栄
★谷底に日当たりをり冬菜畑/葉鳥 洵
★半月を焦がす火の粉や除夜篝/澤井  渥
★ただ今を息災におり除夜の鐘/志賀たいじ
★身のほとり清めるだけの大晦日/矢野文彦
★新年の声やや硬き庭の鶏/木村 修

【佳作U/11句】

★こぬか雨神棚飾る大晦日/藤田裕子
主婦ならではの俳句です。外は雨大晦日の主婦は忙しいのです。神棚を飾り元朝を待つ心持ち。家族揃って神棚を拝む慣わし日本の原風景ですね。(堀佐夜子)

★雪だるまボンネットにある大晦日/多田有花
本当に今日はびっくりしました。 天気予報ではお正月は寒くなると言っていたようですが、予想より早く、雪の大晦日になりました。今年最後の驚きになったようです。(岩本康子)

★デイケアの出会いと別れ年暮るる/矢野文彦
私達夫婦もヘルパーさんに来て貰う様にしました。デイケアとはどんなものか判りませんが生活していれば出会いと別れはつきものと思います。が年の暮れは特別な感慨がありますね。(堀佐夜子)

★新年や故郷に向き一礼す/齊藤真人
★綿雪で枯木蘇える深雪晴/河野一志
★ときめきの音まで入れて賀状書く/篠木睦
★雪の上歩いて残す人こころ/前田修平
★苗族の笙の音とおく新年<はる>つげる/岩永美恵子
★雪積もり師走はゆっくり移動すて/野本俊枝
★背を丸め手はポケットかな息白し/長岡芳樹
★除夜の鐘携帯からのメールあり/津村昭彦

『カウントダウン賞』
主宰/高橋信之 2005年1月1日(土) 16:3:45 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■カウントダウン賞
※カウントダウン各賞は、投句時刻が、1日午前0時に最も近い句
とします。

【金賞】
★まっさらの空染めゆきて初茜/おおにしひろし
☆投稿日: 1月 1日(土)00時00分1秒

【銀賞】
★新年の風切り子らは社へと/池田多津子
☆投稿日:12月31日(金)23時59分25秒

【銅賞】
★新玉の雪の音聞くしんしんと/堀佐夜子
☆投稿日: 1月 1日(土)00時01分0秒
『御礼』
おおにし ひろし 2005年1月2日(日) 16:4:20 削除・編集

『カウントダウン句会選者詠』
主宰/高橋信之 2005年1月1日(土) 16:10:4 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■選者詠/高橋信之
★極月の内に満ちくるものを待つ
★ゆく年のもの皆とどまること知らず
★新年の闇の包めることごとく

■選者詠/高橋正子
★鴨の水脈開きてついにさざなみす
★門松の弊の極立っ大晦日
★新年の田道の草を踏み通る

『カウントダウン句会全作品』
主宰/高橋信之 2005年1月2日(日) 1:5:41 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■参加者一覧/計43名
安丸てつじ・河ひろこ・野仁志水音・古田けいじ・高橋秀之・堀佐夜子・山中啓輔・藤田洋子・宮地ゆうこ・野田ゆたか・黒谷光子・小西 宏・池田多津子・能作靖雄・大山涼・今井伊佐夫・大給圭泉・佐藤博一・古賀一弘・多田有花・矢野文彦・林緑丘・祝恵子・藤田裕子・おおにしひろし・今村七栄・藤田荘二・平田弘・岩本康子・齊藤真人・葉鳥 洵・澤井 渥・志賀たいじ・木村修・河野一志・篠木睦・前田修平・岩永美恵子・野本俊枝・長岡芳樹・津村昭彦・高橋信之・高橋正子

■全作品は、下記のアドレスをクリックしてご覧ください。

http://www.suien.ne.jp/0001/chat/cd05.htm

『12月句会入賞発表B』
司会/高橋正子 2004年12月14日(火) 7:27:55 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選T/10句】
★天涯へ棚田の冬陽積みあげる/おおにしひろし
稲作文化を育んできた日本の村の原風景に思いを馳せる。永永と続くであろうことを思う作者である。(守屋光雅)
棚田の一枚一枚が冬の陽を映し、天涯へ通じる階のように、積み重なっている。冬の棚田の光景が、力強く描かれています。(山中啓輔)

★冬欅すっくと立ちて星光る/藤田洋子
枯欅の天辺高所の直線的な枝先に光る星。景とともに寒さの中に在る作者の心の温さを感じる。(野田ゆたか)

★村の風甘くなるほど柿干され/大給圭泉
のどかな村の冬の風景ですね。きっと美味しい干し柿がたくさんできるでしょう。週刊新潮の前の表紙絵を描いていた谷内六郎さんの懐かしい絵を思い出します。(岩本康子)

★パスタ茹でる窓に小さき聖樹あり/宮地ゆうこ
この季節に穏やかな生活を身近なものの写生で描かれています。(霧野萬地郎)
この季節ならではの光景ですね。台所にも飾られた小さなクリスマスツリー、暖かな湯気の雰囲気も伝わってきて好きな句です。(多田有花)

★大根の存在感を選り分ける/今井伊佐夫
野菜の高値が続く、必要して最小限なものを買う。大根の葉から尻尾まで存在感で選ぶとは面白い。この7句選も168句から存在感のある秀句でした。(町田智司)

★鳥蹴りし冬木の枝のまだ揺るる/臼井虹玉
★冬の陽を一杯に浴びて嬰育ち/大山涼
★まさをなる空より降りくる落葉かな/大給圭泉
★山茶花の丸く刈られて今盛り/岩本康子
★山丸くビルは四角に冬入日/多田有花


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