■第1回句会/当季雑詠 (31日午後10時〜11時)
【最優秀】
▼高橋信之選 ★初雪を大きく受けて芭蕉佇つ/安丸てつじ いい句だ。捉われのない、大きな句で、読み手の胸を打つ。「芭蕉」は、秋の季語だが、「初雪の芭蕉」に、季節の問題はない。(高橋信之)
▼高橋正子選 ★水仙の束詰められて南から/河ひろこ 箱詰めにされて、正月用の花として届いたのでしょう。「南から」ノ、「よく雪国まで来てくれた」というやさしい思いが伝わってきます。(高橋正子)
【優秀】
▼高橋信之選 ★おでん煮て匂い流れる海の町/野仁志水音 「海の町」に詩がある。「おでん」にリアルな詩がある。(高橋信之)
★海の色波の色した鰤捌く/古田けいじ 新鮮な「鰤」である。「海の色」、「波の色」をまだ留めている。(高橋信之)
★初雪を眺め幼子窓を拭き/高橋秀之 「初雪」と「幼子」の取り合わせがいい。美しい風景である。「窓を拭き」が可愛い。(高橋信之)
▼高橋正子選 ★初雪を大きく受けて芭蕉佇つ/安丸てつじ 雪を冠った芭蕉がおおらかで、墨絵のような世界が魅力です。(高橋正子)
★友来たりなば玄関に雪落し/堀佐夜子 雪の日に訪ねてきてくれた人が、雪を玄関に落とした。雪の日のできごととして心惹かれます。(高橋正子)
★行く年の後姿の美しき/山中啓輔 行く年をふりかえると、それは「美しい年」といいたいほど、いい年であったというのでしょうね。来る年も、このようでありたいですね。(高橋正子) |