互選とコメント全作品過去入賞発表一覧伝言板


七夕チャット句会2005入賞作品
2005年8月7日

『七夕チャット句会入賞発表@』
▼高橋信之選

【金賞】
★硯洗ういつものことを丹念に/山中啓輔
言葉を平易にして、気負いがないのだが、作者の強い内面を読み取る。下五の「丹念に」がいい。(高橋信之)

【銀賞/2句】
★長芋の箱の長さに収まりて/祝恵子
句の「収まり」がいい。目障りな切れ字がない。ゆったりとした句だ。(高橋信之)

★今日の秋まなざし遥か移民像/安丸てつじ
思惑のない句だ。素直に読めば、作者の思いが伝わってくる。それがいい。(高橋信之)

【銅賞/3句】
★配られし七夕紙のまだ白き/かわなますみ
★星祭り願いは非核太き文字/志賀たいじ
★草の露こぼれんばかり透明に/藤田裕子

▼高橋正子選

【金賞】
★七夕の闇に慣れ来し笹の音/野田ゆたか
次第に暗くなってきましたね。昼間の笹飾りの笹の音も、夜に入ると、すずしげな七夕の笹となります。そこを上手に捉えておられますね。松山も暮れてきました。蝉はよく鳴いていますが、窓のポプラは、ほどんど色がありません。(高橋正子)

【銀賞/2句】
★硯洗ういつものことを丹念に/山中啓輔
七夕は、文字の上達を願う日でもあるので、いつも洗っている硯ですが、七夕の今日は思いをこめて特に丁寧に洗う気持ちになられたのですね。(高橋正子)

★宇宙より声届きたり秋立つ日/岩本康子
宇宙からの人間の声届くのが、現代ですね。秋立つ日のさわやかさがあります。(高橋正子)

【銅賞/3句】
★配られし七夕紙のまだ白き/かわなますみ
配られた七夕紙にはまだ何の願いも書いていない、まっさらな状態なのですね。「まだ白き」に、思いがあります。(高橋正子)

★草の露こぼれんばかり透明に/藤田裕子
こぼれんばかりの美しい露が自然体で詠まれていて好きな句です。(高橋正子)

★映像の地球は青し星祭/臼井虹玉
ちょうど今日の今をよく捉えた句と感心しました。地球の青と星祭がよくあっていますね。(高橋正子)

『七夕チャット句会入賞発表A』
▼高橋信之・高橋正子選

【優秀/18句】
★日暮れて笛の音聞こゆ星祭り/丸山草子
★さわさわと風ぬける道若楓/大給圭泉
★商店街に七夕竹の鳴り続く/池田多津子
★蜩の呼び交ふ声や葉の揺らぎ/小西宏
★七夕のほのかな闇に樹の香り/藤田洋子
★折り紙の三角四角笹飾り/黒谷光子
★湧水に石ゆらゆらと鮎の川/篠木睦
★親と手を下駄音かるく星祭り/大給圭泉
★平和への祈りを込めし稲の花/大山 凉
★日暮れて笛の音聞こゆ星祭り/丸山草子
★ひらひらひら笹を彩り星祭る/おおにしひろし
★墨色に覆われし今宵星祭/石井孝子
★願い事唯健やかに星今宵/堀佐夜子
★七夕竹にひと日華やぐデイの部屋/矢野文彦
★短冊は棕櫚の葉裂きて吊るしをり/瀧口文夫
★商店街に七夕竹の鳴り続く/池田多津子
★絵に描いてカラッ揚げる茄子かな/甲斐ひさこ
★菜園の茄子とピーマン夜の膳/渋谷洋介

『七夕チャット句会選者詠』
■選者詠/高橋信之
七夕の空のやさしく暮れゆけり
蝉鳴いて少年の日の確かなる
暮れゆくも池の光りて秋立つ日

■選者詠/高橋正子
七夕の星はいずれも澄みまさり
天の川流るるままの峡の空
もろこしの葉が一番に秋立てり

『七夕チャット句会互選句の集計結果』
選者詠句及び選者の互選を割愛して集計しました。
集計結果は次の通りです。

【高点句】
13点 七夕の闇に慣れ来し笹の音 /野田ゆたか
 6点 願い事唯健やかに星今宵 /堀佐夜子
 5点 配られし七夕紙のまだ白き /かわなみまさみ
 5点 宇宙より声届きたり秋立つ日 /岩本康子

【高点者】
13点 野田ゆたか
 8点 岩本康子
 6点 堀小夜子
 6点 祝 恵子