■入賞作品■
水煙俳句フェスティバルin小諸・東京
2004年11月21日〜23日

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 □第1回記念句会/ 2004年11月21日/ 出句者11人/ 小諸市布引温泉年金保養センター「こもろ」

▼高橋信之選

【最優秀句】
詩碑に立てば千曲の水の音冴えて /臼井虹玉

【入選】
降り立てば山国の空気深く吸う /臼井虹玉
信濃路は山丸くして落葉期 /古田けいじ
追分の芒はみんな金色に /高橋正子
北へ来て光溢れる冬大空 /岩本康子

▼高橋正子選

【最優秀句】
信濃路は山丸くして落葉期 /古田けいじ

【入選】
熟柿落つ大地をくねる千曲川 /小島花英
村の灯の星より群れて虎落笛 /同
おおらかに浅間連峰冬日受く /臼井虹玉
噴煙のくっきりとして冬空に /高橋信之

【互選高点句】
5点 噴煙のくっきりとして冬空に /高橋信之
4点 詩碑に立てば千曲の水の音冴えて /臼井虹玉
4点 信濃路の古塔を揺らす枯芒 /守屋光雅
4点 信濃路は山丸くして落葉期 /古田けいじ

【互選高点者】
10点 臼井虹玉
 8点 高橋信之
 7点 小島花英
 □第2回記念句会/ 2004年11月22日/ 出句者9人/ 小諸市立郷土博物館

▼高橋信之選

【最優秀句】
亜浪句碑落葉積む音踏める音 /野田ゆたか

【特選】
弓を射る冬の空気の中で射る /多田有花
散り尽すしらかばの影まっすぐに /古田けいじ
逆光にこぶし冬芽の白々と /古田けいじ
藤村の故郷真っ赤な冬紅葉 /岩本康子
冬川の千曲の水に石多き /高橋正子

【入選】
冬空の小諸の青の澄みてあり /高橋正子
古城門幼なの声の冬の晴れ /守屋光雅
真跡にまみえて館の冬ぬくし /野田ゆたか


▼高橋正子選

【最優秀句】
ふるさとの落葉を受けて亜浪の碑 /河野一志

【特選】
散り尽すしらかばの影まっすぐに /古田けいじ
カラカラと落葉古城の石に降る /岩本康子
朝寒の青空映す千曲川 /守屋光雅

【入選】
紅葉谷あおあお川の一本を /高橋信之
冬鳥のよるべとしたる古城かな /野田ゆたか
逆光にこぶし冬芽の白々と /古田けいじ


▼互選

【互選高点句】
4点 大欅見上げる冬空のひろびろと /藤田裕子
3点 逆光にこぶし冬芽の白々と /古田けいじ
3点 噴煙の浅間の活きて活きて冬うらら /高橋正子
3点 ふるさとの落葉を受けて亜浪の碑 /河野一志

【互選高点者】
8点 藤田裕子
6点 古田けいじ
4点 河野一志
4点 高橋正子
4点 野田ゆたか
 □第3回記念句会/ 2004年11月23日/ 出句者20人/ 芭蕉記念館(東京都江東区)

▼高橋信之選

【最優秀句】
いてふ散る雨の明かりとなりて散る /加納淑子

【特選】
落葉松の林を過ぎゆく冬電車 /藤田裕子
「うえの」「うえの」冬のホームにこだまする /同
おおぶりの添水きっぱり空へ鳴る /池田加代子
冬の陽の浅間をあとに東京へ /高橋正子

【入選】
朝湿る道に落葉の新らしく /脇美代子
晴れやかに賞受く冬晴にいのち得て /山野きみ子
冬立つ日空どこまでも竿を拭く /山ア 美笑
肉饅頭大きい方を子にわたし /上島笑子
しろがねのこぶしの冬芽陽にありぬ /高橋正子

▼高橋正子選

【最優秀句】
晴れやかに賞受く冬晴にいのち得て /山野きみ子

【特選】
「うえの」「うえの」冬のホームにこだまする /藤田裕子
おおぶりの添水きっぱり空へ鳴る /池田加代子
東京の水辺自在にゆりかもめ /臼井虹玉
山茶花の白迎えたる芭蕉館 /岩本康子
朝湿る道に落葉の新らしく /脇美代子

【入選】
時雨忌や一人で旅に出たくなり /大山 涼
いてふ散る雨の明かりとなりて散る /加納淑子
冬晴の航白々と隅田川 /野田ゆたか

▼信岡資生選

【特選】
募金箱手袋のまま小銭入れ /上島笑子
緋鯉きて深き緑を呑む小春 /小西 宏
柿落葉照り返す陽もみずみずし /脇美代子

【入選】
小春日や川のほとりの読書人 /下地 鉄
マフラーの赤を選びて今朝の旅 /同
幼名で読んで呼ばれて秋祭 /山ア 美笑
行く船の艫を掠めて都鳥 /臼井虹玉
大川をのぼる秋空遊覧船 /原 順子
国技館閉ざされしまま神無月 /野田ゆたか

【互選高点句】
9点 冬朝日きらきら大きな朝となる /高橋信之
9点 緋鯉きて深き緑を呑む小春 /小西 宏
8点 いてふ散る雨の明かりとなりて散る /加納淑子

【互選高点者】
13点 高橋信之
11点 小西 宏
10点 加納淑子
10点 高橋正子
 □大会表彰句
第21回水煙賞
つくづくと凡人湯豆腐くうており/おおにしひろし
菊活けられ水の硬さに茎立ちぬ/脇美代子

第6回橘俳句賞
朝焼けて日輪低きより昇る/山野きみ子
マンゴ切る種の平らに逆らわず/下地鉄

第11回水煙新人賞
イースター青い卵の贈り物/高橋句美子

第15回インターネット俳句コンテスト金賞
芒穂の揺れて光を拡げたり/岩本康子
 □選者詠
■小諸・東京10句/高橋信之

 東京へ
冬晴れの空の真っ只中を航く
冬朝日差し入り抜けてゆく機内
 軽井沢
冬には雲白く輝く高原に
 浅間山
噴煙のくっきりとして冬空に
 しなの鉄道
はつふゆの浅間を窓に入れ走る
 小諸鹿島神社・亜浪句碑
落葉降る大地にしかと句碑の立つ
 千曲川
紅葉谷あおあお川の一本を
 両国
ひやひやと風走り抜け首都の朝
 墨田川
冬大川の朝から晴れて日が昇る
冬朝日きらきら大きな朝となる

■小諸10句/高橋正子

 しなの鉄道
追分の芒はみんな金色に
自転車を置きて冬田に誰もいず
冬浅間あおぎて旅を来しことを
 小諸散策
噴煙に浅間の活きて冬晴るる
冬川の千曲の水に石多き
冬空の小諸の青の澄みてあり
しろがねの辛夷の冬芽陽にありぬ
 保養センター「こもろ」
冬宿の鯉の旨煮のつややかに
冬霧の雲と混じりて浅間嶺に
 再びしなの鉄道
冬の陽の浅間をあとに東京へ