■オンライン5月句会入賞発表■

『終わりに』
主宰 高橋信之 2001年5月14日 【月】 17時18分 削除・編集 スレッドの一覧・返信
オンライン5月句会は、盛大に、そして楽しく終えました。俳句仲間の楽しい集まりを嬉しく思います。ありがとうございました。次回は、6月10日の予定ですので、またのご参加をお待ちしています。
『伝言板』
司会 高橋正子 2001年5月15日 【火】 16時51分 削除・編集
■伝言板■

は、下記のアドレスをクリックしてご覧ください。
http://www.suien.ne.jp/haiku/online/dg0105.htm

『入賞発表』
司会 高橋正子 2001年5月13日 【日】 6時25分 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■オンライン5月句会入賞発表/高橋信之選■

【最優秀】
★青葉より青葉に入れり登山バス/岩本康子
登山バスが、青葉をくぐり、また青葉の盛んなところへと進んで行く。全山の青葉を幾たびもまぢかに見て、全身が洗われる思いである。(評:高橋正子)
山は緑一色に染まり、5月は最も爽やかで美しい季節ですね。私までも青葉の中にすいこまれていく感じを受けました。(評:阪本登美子)
右に左にとカーブする山道を取る度に、次々と現れる新鮮な景色に胸はずませる作者の目、青空と新緑の山の胎動への喜びが、バスのリズミカルな揺れと「青葉より青葉に入れり」のリフレインにマッチして心地よく感じられます。(評:福田由平)

【優秀12句】
★目高生まる水の中にも日の差して/藤田洋子

★新品の竹革草履素足入れ/目見田郁代

★聞き入ると溶け入るように滝の音/福田由平

★田水張る膨れし水の広がれり/伊嶋高男

★麦秋の播州平野百合子の碑/安丸てつじ

★万緑に染まる電車や無人駅/阪本登美子

★父を待つ母の病窓麦青む/太田たんぽぽ

★日が沈む麦焼く煙の色変えて/吉田晃

★旅立つ朝母の完熟トマト出る/音羽和俊

★青葉若葉駅に時計の新しく/相原弘子

★揚羽蝶朝の日差しにひかり飛ぶ/堀佐夜子

★夏芝に座れば芝の花あまた/高橋正子

【入選18句】
★取り慣れた夫婦の間合い風薫る/江田晋

★突然の光の洪水初夏(はつなつ)よ/岩本康子

★緑林を抜けて真白き展望台/守屋光雅

★窓若葉小人がとびだす絵本展/阪本登美子 

★万緑を泳ぐが如し太極拳/林暁兵

★夏草に体を浮かせ帽子を深く/相原弘子

★魚河岸に威勢と初夏の旬が跳ね/霧野萬地郎

★母となる子が母に挿すカーネーション/古田けいじ

★パソコンを打つ青年や初夏のカフェ/岩本康子

★静かなる祝祭樟の花盛り/碇英一

★夏燕影よぎる先供花を売る/柳原美知子

★蓮の葉や雨のなごりの水の玉/安増美喜子

★鶯や青嵐になお鳴き渡る/多田有花

★若葉雨道造詩碑の木立かな/守屋光雅

★母の日やしみじみ母の丸き爪/野田ゆたか

★アメンボウ左を蹴って右廻る/霧野萬地郎

★新緑や山を豊かに膨らませ/碇英一

★開け放ち五月の風を呼び入れぬ/右田俊郎

【最高点/8点】
★寝転んで五月の空をわがものと/高橋信之
【次点/7点/同点3句】
★窓若葉小人がとびだす絵本展/阪本登美子
★万緑に染まる電車や無人駅/阪本登美子
★魚河岸に威勢と初夏の旬が跳ね/霧野萬地郎

▼選者詠/高橋信之
★風に軽し楓若葉の水平なれば
楓若葉の軽やかさ、若葉の様子が楓の葉の形状を水平と見ることにより、よく表されていると思います。 (碇 英一)
赤児の手のような楓の若葉は、思わず撫でたくなるような愛らしさがあります。観察の鋭さに引かれました。(安丸てつじ)
★寝転んで五月の空をわがものと
五月なればこそ感じられる自然との一体感が何とも爽快です。自然の中に身を置いて、心解されていく中に生まれる新たな意志や希望をも感じます。(藤田洋子)
五月の草に寝転んで、五月の空と風と光と一体になる。どこまでも澄んだ空気の中で満たされていく心。「麗しき五月に」の曲を口ずさみたくなります。(八木孝子)
日常生活では視線は案外低く床や地と平行がせいぜいです。寝転んで五月の空に遭えばまるで別世界でしょう。そこを「わがもの」と表現したところが見事。(林 暁兵)

※作者不明の方は、お名前をお知らせ下さい。
『コメント集』
司会 高橋正子 2001年5月13日 【日】 10時0分 削除・編集
■コメント集■

★青葉より青葉に入(い)れり登山バス/岩本康子
山は緑一色に染まり、5月は最も爽やかで美しい季節ですね。私までも青葉の中にすいこまれていく感じを受けました。(阪本登美子)
右に左にとカーブする山道を取る度に、次々と現れる新鮮な景色に胸はずませる作者の目、青空と新緑の山の胎動への喜びが、バスのリズミカルな揺れと「青葉より青葉に入れり」のリフレインにマッチして心地よく感じられます。(福田由平)

★窓若葉小人がとびだす絵本展/阪本登美子 
お孫さんと一緒に出かけた絵本展、とびだす絵本に驚き、めくっている子をみてほほえんでおり、窓からは若葉も見える。とても良い日。(祝恵子)
絵本展の楽しさが「とびだす」で会場の雰囲気の中に連れって行ってくれます窓には5月の風に若葉がキラキラ光り心楽しさ頂きました。(目見田郁代)

★母の日やしみじみ母の丸き爪/野田ゆたか
今日は丁度母の日、老いたお母様の爪をつんであげているのでしょうか、お母様の仕草をみつつ思ったのでしょうか。お母様への深い愛情が感じられ、何よりのプレセントですね。 (柳原美知子)

★夏芝に座れば芝の花あまた/高橋正子
座るまで気づかなかった芝の花。ロングからクロ−ズアップ。ほっとするひととき。(矢野文彦)

★取り慣れた夫婦の間合い風薫る/江田晋
二人しての散歩であろうか。妻の問いに応える夫の間合いはのんびり。もっと早くと思うものの、長い間慣れてきた間合いである。労りあって生きている二人である。(古田けいじ)

★揚羽蝶朝の日差しにひかり飛ぶ/堀佐夜子
一日の始まりの光の中へ、ひかり飛ぶ揚げ羽蝶。いいものを見たと、心につぶやきます。(相原弘子)   

★突然の光の洪水初夏(はつなつ)よ/岩本康子
新緑のまばゆい光を上手に表現しています。立夏の前後天気が良くなかったので、「突然の」に実感があります。(伊嶋高男)

★緑林を抜けて真白き展望台/守屋光雅
緑と白を詠って、海と空の色も、鮮やかに表現されています。広々とした光景が印象的です。(霧野萬地郎)

★万緑を泳ぐが如し太極拳/林暁兵
緑の中を泳ぐ様に太極拳をしている様が目に浮かびます。大変気持ちの良い句です。 (音羽和俊)

★夏草に体を浮かせ帽子を深く/相原弘子
農作業の景として。6音であるが「帽子を深く」で、夏の日射しの下で黙々と働く人(婦人かな?)の姿に親しみを感じます。(野田ゆたか)

★父を待つ母の病窓麦青む/太田たんぽぽ
以前主人が入院していた折私の面会に行くのをとても待っていた事を思い出しました。(平野あや子)

★魚河岸に威勢と初夏の旬が跳ね/霧野萬地郎
29 時まさに初夏、万物が生きることに貪欲で、皆勢いのある時期。活気が良く伝わってきます。(右田俊郎)

★新品の竹革草履素足入れ/目見田郁代
何気ない一瞬が、思わぬ感動をくれることがある。竹皮草履に新鮮な驚きを感じる作者の幼心がいい。(吉田 晃)

★母となる子が母に挿すカーネーション/古田けいじ
もうすぐ親となる娘が母の日にお母様の胸に赤いカーネーションうを挿す、こんなに平和で幸福な御家族羨ましい限りです。元気な赤ちゃんがお生まれになられますよ、きっと。(堀佐夜子)

★パソコンを打つ青年や初夏のカフェ/岩本康子
学生かビジネスマンか,ノートパソコンの画面を見ながら指がとてつもなく速く動いている。21世紀初頭,大都会の夏を切り取った風景である。 (守屋光雅)

★静かなる祝祭樟の花盛り/碇英一
樟の花は葉と殆ど同じ色で目立ちませんが、今ほんとにたくさん付いています。 それを静かな祝祭と詠まれたところに作者独自の感じ方が表れていると思います。 (岩本康子)

★風に軽し楓若葉の水平なれば/高橋信之
楓若葉の軽やかさ、若葉の様子が楓の葉の形状を水平と見ることにより、よく表されていると思います。 (碇 英一)
赤児の手のような楓の若葉は、思わず撫でたくなるような愛らしさがあります。観察の鋭さに引かれました。(安丸てつじ)

★寝転んで五月の空をわがものと/高橋信之
五月なればこそ感じられる自然との一体感が何とも爽快です。自然の中に身を置いて、心解されていく中に生まれる新たな意志や希望をも感じます。(藤田洋子)
五月の草に寝転んで、五月の空と風と光と一体になる。どこまでも澄んだ空気の中で満たされていく心。「麗しき五月に」の曲を口ずさみたくなります。(八木孝子)
日常生活では視線は案外低く床や地と平行がせいぜいです。寝転んで五月の空に遭えばまるで別世界でしょう。そこを「わがもの」と表現したところが見事。(林 暁兵)
『全作品』
司会 高橋正子 2001年5月15日 【火】 16時56分 削除・編集
■5月句会全作品■

平野あや子
01.山霧の濃き祖谷渓の道しるべ
02.踏みしめる青葉がくれの鎧坂(宝生寺)
03.雨霽れて牡丹の傘のたたまれる

阪本登美子
04.窓若葉小人がとびだす絵本展
05.万緑に染まる電車や無人駅
06.午後の陽を垣にあつめて薔薇の門

江田晋
07.取り慣れた夫婦の間合い風薫る
08.気掛かりが現実となる青林檎
09.溜息の重なる会話心太

矢野文彦
10.赤ん坊泣いた笑った鯉幟
11.こどもの日マウスいじる子十ヶ月
12.母の日やおんぶおばけの子でありき

野田ゆたか
13.母の日やしみじみ母の丸き爪
14.新緑とハモりて法螺の迎えの奏
15.雲影が川を渡りぬ桐の花

守屋光雅
16.若葉雨道造詩碑の木立かな
17.緑林を抜けて真白き展望台
18.水鏡機械一人が田を植える

安丸てつじ
19.麦秋の播州平野百合子の碑
20.豆御飯一汁一菜にて足れり
21.卯の花腐し日がな愛機と篭りける

八木孝子
22.万緑や谷に平和の鐘を撞く
23.家持の歩みし道よ夏鶯
24.お手玉唄五月の空に響かせる

音羽和俊
25.搭乗口夏の笑顔が迎え入れ
26.夏の夕父の凹みの残る椅子
27.旅立つ朝母の完熟トマト出る

霧野萬地郎
28.揉まれ葉の香りほぐれる新茶かな
29.魚河岸に威勢と初夏の旬が跳ね
30.アメンボウ左を蹴って右廻る

たんぽぽ
31.アパートの小窓に泳ぐ鯉のぼり
32.谷川の朝霧纏ひ露天の湯
33.父を待つ母の病窓麦青む

碇英一
34.静かなる祝祭樟の花盛り
35.えんどうの莢から兄弟揃い出づ
36.新緑や山を豊かに膨らませ

藤田洋子
37.観覧車回る海辺の風は初夏
38.夏燕空一と筋に貫けり
39.目高生まる水の中にも日の差して

多田有花
40.若葉山いくたび生まる雲の影
41.鶯や青嵐になお鳴き渡る
42.代掻きの田はカフェオレの色になり

安増惠子
43.赤錆の橋梁洗う夏の川 
44.闇に舞う螢そのまま星になる
45.夏の磯眼前に波立ち上がる

安増美喜子
46.薮つつじ落花こぼれる父の墓
47.蓮の葉や雨のなごりの水の玉
48.迷い来て我が家をのぞく夏の蝶

高橋信之
49.風に軽し楓若葉の水平なれば
50.寝転んで五月の空をわがものと
51.聖五月わが誕生の月なれば

相原弘子
52.夏草に体を浮かせ帽子を深く
53.早き田植えへ満々と張る晴れの水
54.青葉若葉駅に時計の新しく

高橋正子
55.花ジャスミンアジア乏しく貧しかり
56.岸を打つ波を光りに青嵐
57.夏芝に座れば芝の花あまた

目見田郁代
58.新品の竹革草履素足入れ
59.素足なる板の間行き来し窓の風
60.田水の動かず静か灯を映し

祝惠子
61.蓮華畑農夫は鍬を持ちながむ
62.決めかねるのか燕軒下飛びまわる
63.去年賜りしカーネーション今朝開く

和堂
64.夏扇閉じ置かれしも涼味あり

和堂
65.誓子展見上げて見えぬ鯉幟
66.手に余る牡丹身頃や枝垂れ頃
67.時鳥声は煙雨の中にあり

堀佐夜子
68.つばめ二羽目の前掠む夕まぐれ
69.揚羽蝶朝の日差しにひかり飛ぶ
70.街路樹の糯の花咲き信号待つ

暁兵
71.万緑を泳ぐが如し太極拳
72.木漏れ日は枝から枝に心太
73.緑陰に犬が番する乳母車

和堂
74.夏つばめ真一文字の銀箭に

伊嶋高男
75.蕎麦猪口を作りつ蕎麦を蒔く話
76.日本のたんぽぽの絮どんと飛べ
77.田水張る膨れし水の広がれり

右田俊郎
78.五月風いってらっしゃい手を振る子
79.夏服の眩き白や女学生
80.開け放ち五月の風を呼び入れぬ

柳原美知子
81.夏燕影よぎる先供花を売る
82.子に座椅子贈られし日の薄暑かな
83.楠若葉空へ空へといのち生れ

福田由平
84.快晴のヒルトンホテルと雲の峰
85.森と滝、渓の拵えビルの谷
86.聞き入ると溶け入るように滝の音

太田和宏
87.あるじなき庭で色づく式部かな
88.梅雨あけて水面(みずも)にゆれる夏の雲
89.古寺に姿は見えず蝉の声

柳原博
90.若葉越し獅子競演を垣間見る
91.薫風にクラブ握りて三ショット
92.薫風の天守を背にし四継ぎ獅子

古田けいじ
93.母となる子が母に挿すカーネーション
94.夕陽背に山の田んぼの田植え人
95.孫と食う三河山路の氷菓子

岩本康子
96.青葉より青葉に入(い)れり登山バス
97.突然の光の洪水初夏(はつなつ)よ
98.パソコンを打つ青年や初夏のカフェ

吉田晃
99.麦を刈る土手に電車を眺めつつ
100.厚切りのにんにく添えて初鰹
101.日が沈む麦焼く煙の色変えて