■オンライン12月句会入賞発表/高橋信之選■
【最優秀】 ★葱の土払えば白の耀けり/磯部勇吉
【優秀10句】 ★芽麦まで遠き夕陽の差しいたり/高橋正子
★冬の雨能登の単線海に沿う/平野あや子
★明けの明星冬晴れの静けさに/堀佐夜子
★色々の音の中より枯れが鳴る/相原弘子
★柔らかに冬菜に注ぐ日のぬくみ/山野きみ子
★残菊をゆるく束ねてほのかな香/藤田洋子
★昔話おおかた尽きて榾明かり/脇美代子
★白鳥の飛びたつしぶき光おり/祝 恵子
★白息の高きも低きも登校す/大石和堂
★枯焼くや空かぎりなく吾を包む/宮地ゆうこ
【入選20句】 ★魚捌く手の冷たさを洗いけり/磯部勇吉
★緑なき戦場の国冬ざるる/江田 晋
★柊の花零れたり銀の刻/碇 英一
★笙の音のごとく海鳴る今朝の冬/西野研一
★竹林に音やわらかく初時雨/阪本登美子
★冬入り日老樹静かに葉を離す/古田けいじ
★嬬恋の空の青さや惜命忌/田岡 弘
★極月や皿に二つのチョコレート/久里星耶
★狛犬の吽よりにじみ出る寒さ/野田ゆたか
★冬耕一振りの鍬響きけり/藤田洋子
★赤ん坊抱いて聖樹に集い来る/岩本康子
★水仙の香り曳きつつ人ごみに/脇美代子
★水仙の咲き初めて葉も青々/堀佐夜子
★白鳥や一緒に見いる車椅子/祝 恵子
★九人の冬季分校に灯が点る/河ひろこ
★朝市の訛り交りの頬被り/平野あや子
★月冴えて風呂板丸く浮きたがる/小峠静水
★一村の屋根白く反し冬日和/目見田郁代
★降りそそぐ流星夜の黄落期/伊嶋高男
★蕪引かれ転ぶ重心生まれけり/宮地ゆうこ
■選者詠/高橋信之 ★もろもろが語りかけくる師走の夜 ★どの枝も冬芽をつけて空へ空へ ★日が昇り池に明るく鳥が啼き
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