■第33回オンライン句会入賞発表/2002年4月14日■
『4月句会入賞発表@』
司会 高橋正子 2002年4月14日(日) 9:19:43 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■オンライン4月句会入賞発表/高橋信之選■

【金賞】
★鶯の笹の高さに来て鳴けり/金子孝道
「笹の高さ」は、笹薮の笹が、土地の命をもらって充分に伸びている様子を思い起こさせてくれる。そこに鶯がのびやかに鳴き、山の自然が生きいきとしているのがよい。(評:高橋正子)

【銀賞】
★蒼白なクレーの天使桜散る/戸原 琴
スイスの画家クレーについて、あるいは、具体的に「クレーの天使」についてたとえ知識がなくても、「蒼白な天使」という表現から、感覚的にクレーをキャッチすることができる。ペスミスティックなロマン的感覚が「蒼白な天使」に漂っている。それは、「桜散る」を受け止める感覚に通じるものである。(評:高橋正子)
幾何学的なクレーのタッチと柔らかい桜の花びらを、「蒼白」と包んだ感性のみずみずしさに惹かれます。(評:宮地ゆうこ)

【銅賞】
★ハンドルの視野に菜の花溢れ来る/太田淳子
素直な表現がなによりよい。車を運転しながら、視野に入る菜の花の明るさを楽しみ、それがまた生活の明るさへと繋がっているのがよい。(評:高橋正子)

『4月句会入賞発表A』
司会 高橋正子 2002年4月14日(日) 11:31:59 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【優秀10句】

★喪の旅の桜吹雪に列車待つ/堀佐代子
「桜吹雪」に悲しみを見た。詩情のある、いい句だ。(評:高橋信之)
誰か大切な人の喪の旅に出た。悲しい別れをしての帰りの駅。故人の思い出を包むように桜吹雪。田舎の駅のシーン。(評:古田けいじ)

★春陰のどの地下口も入り易し/高橋正子
桜の咲くころのやや冷え冷えとして、曇りがちな空模様は、過ごしやすい。「春陰」である。「地下口」は、都心の地下鉄への入り口であろうが、「春陰」ならば、なお「入り易し」である。、「春陰」は、語感の違いがあるが、「花曇り」と同義。(評:高橋信之)

★ランドセル躑躅の中を駆けてくる/宮地ゆうこ
躑躅が、つやつやを光りを返して咲いている中を、元気一杯の小学生が、ランドセルを光らせながら駆けて来る。春たけなわの明るい、活力のある光景である。(評:高橋正子)
輝いている、つつじの色の中を、子供達の声が聞こえてきます。元気の出る句。(評:霧野萬地郎)

★野球部の一団駆ける花曇/土井たくみ
「花曇」がいい。「野球部の一団」が新鮮な風景となって活気がある。(評:高橋信之)

★チューリップ芯真向かいにエスプレッソ/戸原 琴
句がユニークで強いところがある。作者の内面の強さでもあろう。(評:高橋信之)

★たんぽぽにまさおの空は遠きかな/金子孝道
たんぽぽの低さ空の高さ、たんぽぽの黄色空の青、天地の遠さと春の世界の一体感が良いと思いました。(評:碇 英一)

★優しさの戻る街すじ花水木/山野きみ子
早くも目に映る街すじの花水木に、春の深まり行くこの季節のやさしさと明るさを感じます。(評:藤田洋子)

★しゃぼん玉のなかの大空吹かれけり/根本秋湘
しゃぼん玉の中で、吹かれながらだんだん大きくなっていく空、吹きながらの実感が細やかに写生されていて、はっとしました。(評:やぎたかこ)

★パセリ青々コップにさされ春厨/馬場江都

★春深し水槽の水明るくまう/日野正人

『4月句会入賞発表B』
司会 高橋正子 2002年4月14日(日) 14:46:31 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選T/15句】

★往き帰り白藤の咲く塀曲がる/馬場江都
季節の移り変わりを、さりげなく受け、日常のさまざまの事柄を、大きく受けとめてゆく心が感じられます。(評:相原弘子)

★芽吹きして街は一気に目覚めけり/八木孝子
木々が芽吹きはじめ新緑がまぶしくなり街は一気に春へと衣替え。すがすがしい気分です。(評:江田 晋)

★空静かじゃがいも日に日に葉を広げ/相原弘子
空の青さ、植物の勢い、それを愛でる作者の姿が見えて、とても気持ちのよさを感じます。(評:高橋由美子)

★腰おろす石の丸みや花疲れ/平野あや子
疲れとはいえ花に貰った幸せ石の丸みも安らぎすべてのものに満たされる。(評:馬場江都)

★子供らの体いっぱい春風吹く/岩本康子
最近は子供たちが遊ぶ姿をあまり見かけなくなりましたが、春の光に誘われ元気いっぱい遊ぶ子供たちを見るとホッとします。体いっぱいに自然の風を受けとめ成長してほしいものです。(評:柳原美知子)

★北国のふっと力が抜ける春/河ひろこ
厳冬に耐えてきた北国の重い空気を、春の温かさがそっと軽やかにしてくれる。春を迎える違った視点が面白いと思いました。(評:山野きみ子)
能動的な生活に変わる節目の小休止。厳しかった冬乗り越えた安堵感が伝わってきます。(評:野田ゆたか)
緊張と緩和。待ちわびた北国ならではの春でしょう。(評:矢野文彦)

★半島をはみだして咲く桜かな/根本秋湘
海からの桜があざやかです。(評:伊嶋高男)
海に桜を入れて春を美しく詠んでいる。(評:加納淑子)

★緑立つ日々好日に歳重ね/堀佐代子

★春雨に曇る長江水ゆたか/林 緑丘

★釣り竿を花の吹雪の土手で振る/霧野萬地郎

★さやさやと宇治の八十八夜かな/野田ゆたか

★花苗を溢れんばかりに抱える子/右田俊郎

★仕方なきこととは言えど葱坊主/葉鳥 洵

★青空にたんぽぽの絮どこまでも/藤田洋子

★葉桜や赤いランドセル一列に/安田明子

『4月句会入賞発表C』
司会 高橋正子 2002年4月14日(日) 14:45:20 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選U/20句】

★春の闇ボボボと馬の独り言/安増恵子
自然と笑顔になりました。暗がりで馬は何を言っているのでしょう。想像したら楽しいですね。(評:祝恵子)

★波静かおぼろの月が湾の主/安増恵子
春の夜の入り江の静けさを詠まれたのですね。朧月が効いていると思います。(評:堀佐夜子)

★造船の形に成りゆく春の風/平野あや子
物が作られていく過程を見るのは楽しいものです。 しだいに形になっていく船を見ている(?)作者に心地よい春風が吹き、また、できていく船を祝福しているようです。進水式が楽しみですね。(評:岩本康子)

★朝雨の冷たかりけり蕊の道/作者不明
桜蕊降る晩春のそこはかとなく物悲しい風景。季語が生きている。(評:安丸てつじ)

★花筏くぐりて走る鮒の影/安丸てつじ
川に落ちて流れる花筏の下を鮒の影が過ぎてゆく美しい光景です。(評:平野あや子)

★花のいろ水に浮かべて暮れがたし/作者不明
暮れていかないで欲しい。このままの景でいて欲しい、と言う気持ち、願い、である気がします。(評:葉鳥 洵)

★釣人もこくりこくりと春の海/都 久俊
のどかな情景を見事に表現されてます。俳句でしかだせない味がありますね。(評:越前唯人)

★トラックの牛の見過ぎる桜道/作者不明
これから自分が何処へ連れてゆかれるのかも知らずに、牛はトラックに乗せられて途中の桜を見ている。いや牛はもう分っているのかも知れない、人間の身勝手さ、やりきれない哀れの情が込められています。(評:磯部勇吉)

★みほとりに夜気の流るる花の宿/野田ゆたか
春の宵は夜気に一瞬、身震いしますが宿から見える花の美しさに心が震えます。句の美しさが見えてきます。(評:大石和堂)

★囀りや空のあちこち浮いてをり/大石和堂
行く道々での囀りは心地よいものです。どこからともなく聞こえてくる囀りは、正に空に浮いていると実感させられます。(評:日野正人)

★スーツまだ馴染まぬ若さ花水木/作者不明
新入社員と花水木の取り合わせを、「若さ」でつなぎました。とてもよい雰囲気の句だと思います。とくに、花水木がいいですね。(評:根本秋湘)

★うぐいすに耳奪われて座禅堂/金子重紀
鴬の鳴く声はあまりに美しく無念無想とはいかなかったようです。(評:土井たくみ)

★少年のスケートボード風光る/加納淑子

★花が散る袋の中のカンガルー/小峠静水

★こでまりの花咲く路地に風渡り/青海俊伯

★延々と菜の花映す川緩し/岩崎楽典

★声のして手に一杯の蕨持つ/祝 恵子

★天覆う若葉に憩えばデデッポー/古田けいじ

★鶯の声円くなり山の寺/福田由平

★風光るバイク屋夫婦で磨きあげ/柳原美知子

『4月句会選者詠』
司会 高橋正子 2002年4月13日(土) 13:39:3 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■選者詠/高橋信之

★ポプラ若葉の風に騒ぐもしなやかに

★四月来る海風届き子がのびのび

★若葉風吹く中へ釣り竿の張り

『4月句会全作品』
司会 高橋正子 2002年4月13日(土) 13:15:10 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■全作品
は、下記のアドレスをクリックしてご覧ください。
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