■オンライン4月句会入賞発表/高橋信之選■
【金賞】 ★鶯の笹の高さに来て鳴けり/金子孝道 「笹の高さ」は、笹薮の笹が、土地の命をもらって充分に伸びている様子を思い起こさせてくれる。そこに鶯がのびやかに鳴き、山の自然が生きいきとしているのがよい。(評:高橋正子)
【銀賞】 ★蒼白なクレーの天使桜散る/戸原
琴 スイスの画家クレーについて、あるいは、具体的に「クレーの天使」についてたとえ知識がなくても、「蒼白な天使」という表現から、感覚的にクレーをキャッチすることができる。ペスミスティックなロマン的感覚が「蒼白な天使」に漂っている。それは、「桜散る」を受け止める感覚に通じるものである。(評:高橋正子) 幾何学的なクレーのタッチと柔らかい桜の花びらを、「蒼白」と包んだ感性のみずみずしさに惹かれます。(評:宮地ゆうこ)
【銅賞】 ★ハンドルの視野に菜の花溢れ来る/太田淳子 素直な表現がなによりよい。車を運転しながら、視野に入る菜の花の明るさを楽しみ、それがまた生活の明るさへと繋がっているのがよい。(評:高橋正子) |