■オンライン10月句会入賞発表/高橋信之選■
【金賞】 掛稲も陽に平行に向けられし/相沢野風村 陽に干される稲は、陽によく当たるように掛け置かれる。その状態が平行となる。「掛稲も」の「も」から、想起されるのは、たとえば、道が東西に陽に平行に抜けているとか、家並みが東西に広がっているとかであろう。日差しをたっぷりと受けている稲架のある田が明るく静かである。(高橋正子)
【銀賞】 鴨の来て羽打つ水の光りけり/磯部勇吉 やって来たばかりの鴨が、羽で水を打ち、そのしぶきがきらきらと日を反射して輝いている。生き生きとうれしげな鴨の姿を見て、作者にも鴨を迎え入れたうれしさがある。(高橋正子) 鴨の羽ばたきにきらきらと眩しい水面が美しいです。水面の輝きは、飛来する鴨を待ちのぞむ嬉しさが溢れているようです。(藤田洋子)
【銅賞/2句】 手のひらに落葉を載せて陽も載せて/小峠静水 「手のひらに」に秋の自然をいとおしむ気持ちが素直に表れている。陽も載せてのしめくくりもお見事。(安丸てつじ)
鰯雲お〜いわたしは元気だぞ/安増惠子 |