■オンライン11月句会入賞発表/高橋信之選■
【金賞】 ★北風吹ける湖を見ていて湖動く/高橋正子
写生が生かされているが、単なる写生句ではない。下五の「湖(うみ)動く」は、深いところを詠んで、本質的なところを見た。「北風(きた)」の季の本質を、「湖(うみ)」の自然の本質を捉えた。(高橋信之) 少し強い北風に湖の波が騒いたのでしょうか。それを湖動くと表現されたと思います。素敵な句ですね。(堀佐夜子)
【銀賞】 ★くるくると陽の色溜めし柿を剥く/古田けいじ
「くるくる」という音が楽しく、柿好きな人が柿を剥く手馴れた手つきが見える。「陽の色溜めし」という柿の色には、あたたかな郷愁がある。(高橋正子) 情景がありありと伝わる.よくある光景、秋を実感する。(おおにしひろし
)
「陽の色溜めし」に過ぎ行く秋への想いがこもってをり、くるくると柿を剥く手にいろいろな思い出が甦ってくる。明るくて幸せなそうな家庭生活の温もりがある。(能作靖雄) 柿をこんな風に詠み、こんな柿を食べたいと思いました。(岩本康子)
【銅賞/2句】 ★いさぎよき雲の白さや冬入れり/碇 英一
立冬の空の澄明な様子が、「いさぎよき雲の白さ」に詠まれている。冬に入る日の緊張感と、冬の清潔さがきっぱりと捉えられた。下五の「冬入れり」は、「冬に入れり」としたい。(高橋正子) 冬の青空の中の雲であろう。白さを潔いと見た感性がすばらしい。(江田晋)
★首太きラガー雄叫ぶ国訛り/江田晋
いかにもラグビー選手らしい首の太さ。いかつい体と喉から発せられる声がお国訛りであって、全力をかけての試合の緊迫感が伝わってくる。国訛りであることにラガーらの実がある。(高橋正子) 試合の迫力・緊迫感伝わってくるようです。選手の益荒男振りが目に浮かびます。線の細い若者が多い中、好ましい青年の姿を思い描いています。(高橋由美子) |