■第49回オンライン句会(1月)入賞発表/高橋信之選■
【金賞】 ★水仙の香に埋もれて束を解く/平野あや子 「香に埋もれて」というほどであるから、たくさんの水仙である。水仙の束をときながら、葉や茎の緑の冷たい感触、清楚な花の匂いなど、感覚を楽しめる句。ベテランらしい手堅さがある。(高橋正子)
【銀賞】 ★花束の中より散らばる実千両/平田弘 正月用の花束であろう。実千両も束のなかに。その花束より千両の実がこぼれて散った。その驚きと、その可憐な実の鮮やかさが印象的で、心が軽い。(高橋正子)
【銅賞】 ★シベリヤの父の形見や冬帽子/篠木睦 シベリヤに抑留され、亡くなられた父であろう。厳寒のシベリヤと冬帽子との繋がりが深くしっかりとしている。戦後すでに長いのに冬帽子は、黙して確かに「父と戦争」を伝えている。(高橋正子)
※選者作品は、金銀銅賞から割愛しました。 |