■第49回オンライン句会入賞発表/2004年1月11日■
『新年句会入賞発表@』
司会/高橋正子 2004年1月11日(日) 11:52:45 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■第49回オンライン句会(1月)入賞発表/高橋信之選■

【金賞】
★水仙の香に埋もれて束を解く/平野あや子
「香に埋もれて」というほどであるから、たくさんの水仙である。水仙の束をときながら、葉や茎の緑の冷たい感触、清楚な花の匂いなど、感覚を楽しめる句。ベテランらしい手堅さがある。(高橋正子)

【銀賞】
★花束の中より散らばる実千両/平田弘
正月用の花束であろう。実千両も束のなかに。その花束より千両の実がこぼれて散った。その驚きと、その可憐な実の鮮やかさが印象的で、心が軽い。(高橋正子)

【銅賞】
★シベリヤの父の形見や冬帽子/篠木睦
シベリヤに抑留され、亡くなられた父であろう。厳寒のシベリヤと冬帽子との繋がりが深くしっかりとしている。戦後すでに長いのに冬帽子は、黙して確かに「父と戦争」を伝えている。(高橋正子)

※選者作品は、金銀銅賞から割愛しました。

『新年句会入賞発表A』
司会/高橋正子 2004年1月11日(日) 11:30:32 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【高橋信之特選7句】

★木蓮の冬芽みどりにみな空へ/高橋正子
冬の「みどり」が鮮明で、「みな空へ」がその鮮明さを引き締めた。(高橋信之)

★寒晴へ高く干されし海の幸/宮地ゆうこ
海のものが日に風に干されている風景。今年一年の豊漁を思わせるようです。「高く干され」に、いっそう希望を感じます。(池田多津子)

★新年の庭の草履の新しき/吉田晃
新鮮な発見がある。「新年」という生活の発見である。(高橋信之)

★膨らみて膨らみて散る浪の華/志賀たいじ
「浪の華」は、白波のことで、この句には季語が無い。季感を冬と読み取った。網走在住の作者が見ているのは、オホーツクの海であろうと、遥かなる世界を思った。(高橋信之)

★買初めに島の玉葱網袋/都久俊
いい生活である。「網袋」がリアルで、下五に収めたのもいい。(高橋信之)

★シベリヤの父の形見や冬帽子/篠木睦
★水仙の香に埋もれて束を解く/平野あや子


【高橋正子特選7句】

★花束の中より散らばる実千両/平田弘
正月用の花束であろう。実千両も束のなかに。その花束より千両の実がこぼれて散った。その驚きと、その可憐な実の鮮やかさが印象的。

★七草粥さらりと炊けて香のゆたか/藤田洋子
伝統と健康の香りが好きです。(平田 弘)

★生駒山少し身近に日脚伸ぶ/野田ゆたか
日脚が伸びてくると、いつもの生駒の山も少し明るく感じられ、親しみを覚える。それが「身近に」。山河とともにある心は、地味だが、深い句。(高橋正子)

★凍て蝶に孤独の勇気見てをりぬ/大石和堂
冬の侘しさと生きる力強さを感じさせます。厳寒の地に住む者にとっては大変惹かれる句です。(志賀たいじ)

★白鳥の声高まりて雪の降る/守屋光雅
白鳥の生態と雪の現象がマッチしていて、綺麗に自然に詠まれていて佳句と思います。私も近くで白鳥を見るのですがなかなか詠めません。(河 ひろこ)

★シベリヤの父の形見や冬帽子/篠木睦
★水仙の香に埋もれて束を解く/平野あや子

『新年句会入賞発表B』
司会/高橋正子 2004年1月11日(日) 11:35:54 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選T/10句】

★むささびの葉音残して月を飛ぶ/池田多津子
高尾にむささびが飛ぶところをテレビで見たことがありました、月の光の中飛んでるところを想像しました。(大給圭泉)

★身のうちに人棲まわせて春着の娘/おおにしひろし
新年のめでたさの中に人生の門出を秘めた娘さんを詠んだ<人棲まわせて>が素晴らしい。(守屋光雅)

★白いひも空切り独楽は勢いよく/池田多津子
独楽をまわす瞬間を見事にとらえ、勢いよく回る独楽に今年の良い年を予感したであろう。(平野あや子)

★少年の息弾ませて賀状来る/中平彰勅
年賀状を早く見たく待ちどうしいものです。少年がたくさんの賀状を持って配達してくれます。ご苦労様と声かけたくても走り去っていきました。(大石和堂)

★七種の土鍋の湯気の緑なる/吉田晃
七種粥の湯気が緑に見えて今年もきっと良い年になる事でしょう。御家族揃って膳を囲まれて幸せ家族が見えるようです。(堀佐夜子)

★日向ぼこ靴を揃えし小さな手/服部淳子
幼子が可愛くていいですね。(篠木 睦)

★初漁の船音速む夜明け月/平野あや子
ぴりぴりした初漁の早朝が良く見えてきます。(おおにし ひろし)
しらじら明けを月を残して出漁する漁夫の今年もの心意気が感じられて、勢いがあります。(山野きみ子)

★わらぶきの窓打つ吹雪民話聞く/河ひろこ
わらぶき、吹雪,民話の配合が隙無く,情景がすべて見える。(下地鉄)
雪国の状景が目に浮かんできます。外は、激しい吹雪、暖かい家の中では、ラジオから流れてくる民話を聞いている、それとも、お年寄りから聞いているのでしょうか。大事にしたい日本の姿だと思います。(藤田裕子)

★冬日差し影を左に貨物船/高橋秀之
停泊している貨物船の左はきっと突堤なのだろう、そこに影と日の明るさの対比が鮮やか。(霧野萬地郎)

★寒茜朝の空気のうまきこと/安丸てつじ

『新年句会入賞発表C』
司会/高橋正子 2004年1月11日(日) 14:29:52 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選U/20句】

★春着着る嬉しさ顔や手や足に/野田ゆたか 
小さい女の子でしょか?全身に嬉しさを表している様子が見えます。特に手や足にが印象的です。(相沢野風村)

★無防備に正月の顔写さるる/野田ゆたか
正月なればこその団欒の喜びに浸っている心持を感じます。(碇 英一)

★書初の天の字かみをつらぬけリ/都久俊
子供さんの書初めでしょうか。その元気さが微笑ましい。天満宮での書初め風景いつもテレビで見ますが好いですね。(安丸てつじ)

★母となる娘の顔ま眩し福寿草/篠木睦
子の親となる娘を見る親の心情がよく表現された句だと 思います。娘さんの力強い生への輝きと福寿草の取り合わせが何とも絶妙です。(澤井渥)
身ごもって輝くようなわが子を見守る親の嬉しさやこのごろまでほんの子供だった娘が母親になるなんてというう感じがします。(やまなか みゆき)

★去年今年目覚めのカフェは変はらざり/作者不明
年越しのよくある情景です。そして年越しの瞬間も本当は何も変わらなく過ぎていきます。平凡ではあるが穏やかに年越しができたという安堵感が漂っている好きな句です。(都久俊)

★筆塚に雪の足跡天満宮/守屋光雅
筆塚に寄ったところ、先人が足跡を残しており、学問、書道の上達を願っているのは自分だけでは無かったと言う作者。作者の頑張りが見えて好きな句です。(野田ゆたか)

★七草菜名を唱えつつトントンと/藤田裕子
朝の台所で七草の名を唱えて刻むリズム、楽しそうです。美味しそうな湯気もみえます。(祝恵子)
  
★初春の手のひらに透く化粧水/藤田洋子
女性の何気ない日常の一こまを、初春が生かしていると思います。この透き通った化粧水を顔にパタパタとはたいて、さあ今年もがんばろう!(岩本康子) 

★軒端より青一線の寒の晴れ/宮地ゆうこ
雨戸を開けての発見でしょうか。気持ちの良い一日の始まになったと思います。(服部淳子) 

★屋上よりゆったり離なる冬満月/祝恵子
★冴ゆる夜木偶が黒子を引きずって/霧野萬地郎
★大壺に挿す青松の年迎え/碇英一
★白粥の上にこんもり寒玉子/堀佐夜子
★寒茜飛機雲一直線の光りとし/山野きみ子
★一筋の光を加えて初景色/相沢野風村
★晴れ渡る風に初鶏刻つげり/作者不明
★青空に土筆芽を出す時を待つ/大給圭泉
★空に清む赤い晴着の手毬唄/下地鉄
★元朝の光の中に航空機/前田修平
★病廊が寒夜の空に伸びている/作者不明

『新年句会選者詠』
司会/高橋正子 2004年1月11日(日) 11:26:44 削除・編集 スレッドの一覧・返信
[高橋信之]
★大きく吸って寒の空気のきらきら肺へ
冷たく清潔な空気が五感を目覚めさせてくれるようです。身の内の「きらきら」がうれしく実感できます。(宮地ゆうこ)

★寒禽の啼きいて朝の透明に
★寒禽の今日の自由を得て啼ける

[高橋正子]
★木蓮の冬芽みどりにみな空へ
冬の「みどり」が鮮明で、「みな空へ」がその鮮明さを引き締めた。(高橋信之)

★冬枯れにチャペルの鐘の鈍き音
★花舗先の風にまぶしき黄水仙

『オンライン新年句会互選句の集計結果』
野田ゆたか 2004年1月11日(日) 16:46:25 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【高点句】
9点 母となる娘の顔眩し福寿草  篠木 睦
8点 花束の中より散らばる実千両  平田 弘
8点 日向ぼこ靴を揃えし小さな手  服部淳子  

【高点者】
15点  篠木 睦
12点  平田 弘
11点  守屋光雅  大石和堂  野田ゆたか

『新年句会全作品』
司会/高橋正子 2004年1月10日(土) 20:15:27 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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