■第52回オンライン句会入賞作品/2004年4月11日■
『4月句会入賞発表@』
司会/高橋正子 2004年4月11日(日) 13:10:51 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■オンライン4月句会入賞発表/高橋信之選■

【金賞】
★片栗の花で一村賑わえり/河ひろこ
いつもは静かにひっそりとした村も、片栗の花が咲き始めると、片栗の花を見物する人や車で、賑やかになる。春の訪れとともに、片栗が咲き、人や車もやってきて、春が来た喜びが一村にあふれている。(高橋正子)
可憐な花ですが人気があるようですね。女房も友達と姫新線方面に片栗の花を見に行きました。時々鹿に花を食べられてしまうらしいです。地元の観光課では苦慮しているようです。(都久俊)

【銀賞2句】
★シャボン玉明るい空へ透きとおる/野仁志水音
シャボン玉は本当に明るい空へと飛んで行く。空へと飛ぶシャボン玉を見上げると、透き通って、色さえ宿さない。澄み切った世界が宙にある楽しさ。(高橋正子)
大空へシャボン玉の輪が次々と広がって行く様子が見えます。(石井信雄)

★柿の木の濡れし枝より芽吹き始む/やまなかみゆき
柿は、雨を得て芽吹くと言ってもよい。雨に濡れた柿の枝の色は、柿の芽吹きの緑を引き立てている。柿の芽吹きが美しい。(高橋正子)

【銅賞2句】
★リュックサック陽にふくらんで花の庭/宮地ゆうこ
桜の咲く庭に、置かれたリュックサックが、暖かい春に陽を吸って、ふっくらとしている。のどかな花の庭の一こま。(高橋正子)

★空の青海の青濃き入学式/池田多津子
入学式といえば、桜がつきものだが、海の見える学校だろう。空もよく晴れ、それ以上に海の青が濃く、目に新しく深い。子ども達の中には、海で生計を立てている親もいるのだろうか。すっきりとした入学式の思いである。(高橋正子)
晴れ渡った空、澄み切った海の色で清清しい入学式ですね。(脇美代子)
空、海の青の濃さに新入学への清々しさが溢れて見えます。下5の入学式が効いていて新たな意気込みの様なものを感じ取りました。(志賀たいじ)

※選者作品は、金銀銅賞から割愛しました。
※金銀銅賞の受賞者には、後日賞品が送られます。

『4月句会入賞発表A』
司会/高橋正子 2004年4月11日(日) 20:29:8 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【高橋信之特選7句】
★リュックサック陽にふくらんで花の庭/宮地ゆうこ
桜の咲く庭に、置かれたリュックサックが、暖かい春に陽を吸って、ふっくらとしている。のどかな花の庭の一こま。(高橋正子)

★鳥帰る水と空との直線に/小峠静水
壮大な光景と、小さくなっていく鳥影が見えるようです。(おおにし ひろし)
北へ旅立つ渡り鳥。水平線が真っ直ぐにどこまでも。正に一幅の画ですね。(安丸てつじ)

★鶺鴒を連れて一日を耕せり/磯部 勇吉
耕していると、鶺鴒が田をつつっと走る。耕すところを離れずに鶺鴒が遊ぶ。もう馴染んで、鶺鴒を連れているのである。(高橋正子)
朝、畑に来てみたら鶺鴒がいた。耕すのに疲れて手を休めたとき、ちょっと離れた所にまだ鶺鴒はいた。耕し終えた夕べにも。一日、つかず離れずいたことになる。長閑な農作業風景を思いました。(古田けいじ)

★鉛筆はみなとんがって入学子/霧野萬地郎
ピカピカの小学1年生でしょうか、入学前に一生懸命に削ったのでしょう。緊張とこれから習得する気構え、鋭さが感じられます。(相沢野風村)
勿論、小学生でしょうね。喜びと不安・期待。それらが子も親も。鉛筆の芯がみなとんがっていることで、よく表現されている句だと思います。(澤井  渥)
入学前に一生懸命に削ってる様子が浮かんで来ます。(篠木睦)

★シャボン玉明るい空へ透きとおる/野仁志水音
大空へシャボン玉の輪が次々と広がって行く様子が見えます。(石井信雄)

★柿の木の濡れし枝より芽吹き始む/やまなかみゆき
★片栗の花で一村賑わえり/河ひろこ

【高橋正子特選7句】
★空の青海の青濃き入学式/池田多津子
入学式といえば、桜がつきものだが、海の見える学校だろう。空もよく晴れ、それ以上に海の青が濃く、目に新しく深い。子ども達の中には、海で生計を立てている親もいるのだろうか。すっきりとした入学式の思いである。(高橋正子)
晴れ渡った空、澄み切った海の色で清清しい入学式ですね。(脇美代子)

★柿の木の濡れし枝より芽吹き始む/やまなかみゆき
柿は、雨を得て芽吹くと言ってもよい。雨に濡れた柿の枝の色は、柿の芽吹きの緑を引き立てている。柿の芽吹きが美しい。(高橋正子)

★片栗の花で一村賑わえり/河ひろこ
いつもは静かにひっそりとした村も、片栗の花が咲き始めると、片栗の花を見物する人や車で、賑やかになる。春の訪れとともに、片栗が咲き、人や車もやってきて、春が来た喜びが一村にあふれている。(高橋正子)

★かすみ草末の娘の婚近づきぬ/野田ゆたか
かすみ草の清純さとかわいらしさが、嫁ぐお嬢様とかさなります。(矢部れい子)
嫁ぐ日を前に、喜びの中にも揺れ動く親としての心情が、淡く清らに咲くかすみ草の小花の繊細さと重なり合うようです。末の娘さんとなれば、なおさら募るお気持ちがあるのでしょうね。(藤田洋子)

★花筏こつんこつんと水の来る/小峠静水
花筏が音をたてるわけではないが、筏がぶつかるように流れていく様が見事と思います。(霧野萬地郎)

★シャボン玉明るい空へ透きとおる/野仁志水音
シャボン玉は本当に明るい空へと飛んで行く。空へと飛ぶシャボン玉を見上げると、透き通って、色さえ宿さない。澄み切った世界が宙にある楽しさ。(高橋正子)

★帰り来る船を包みし朝霞/高橋秀之
漁に出ていた船が帰ってきた。朝霧の中だんだん近づいて来る。海に生きる力強い生活の様子が詠まれていて感動を覚えます。朝霧の季語が句を美しくしておると思います。(河 ひろこ)
朝霞に包まれた早朝の漁港の穏やかで満足さを思わせる。(平田弘)

『4月句会入賞発表B』
司会/高橋正子 2004年4月11日(日) 20:30:57 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選T/10句】

★鉛筆を削れぬ生徒葱坊主/大石和堂
葱坊主がいいですね。優しく大きな目で子どもたちを包み込むような愛情が感じられます。(福田由平)

★毛氈をたためば花の幾ひらも/山中啓輔
花見、野点前など、客と花を楽しんだ後の充足感、満足感がリズム良く伝わってきて好きな句です。(野田ゆたか)

★朝日差す校舎に溢れる新入生/野仁志水音
入学式の嬉しそうな情景が浮かんで来ます。(渡辺酔美)

★指揮棒の春を包んで曲終わる/吉田 晃
合唱団の指揮棒でしょうか? それともオーケストラの指揮棒でしょうか?いずれにしても春を称える明るい曲が想像できます。戸外でのコンサートだともっといいのですが....。「春を包んで」が素敵です。(岩本康子)
春のうららかな気持ちの満足感に満ちた演奏ができたのでしょう。ブラボ−の声が聞こえてきそうです。(柳原美知子)

★娘の箏の立てかけてあり夜半の春/徳毛あさ子
昼に『春の海』を練習したのだろう。もう寝静まった子の青春と明日をおもう作者である。<夜半の春>はそんな時間である。(守屋光雅)

★二人乗り菜の花坂の縄電車/祝 恵子
★職辞してその次の日の晴れた朝/追川悠
★大切りに新玉葱の実の白さ/矢部れい子
★春の日は母を想いて散らし寿司/林緑丘
★野の香り蕾に秘めて菜の花漬け/藤田裕子

『4月句会入賞発表C』
司会/高橋正子 2004年4月11日(日) 21:25:57 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選U/22句】

★五弁地にふわりと伏して桜花/柳原美知子
云われてみれば確かに桜の花弁は「地に伏して」いるようです。「ふわり」と「地に伏して」が、いい関係ですね。春のやわらかい風にふかれて気分が和んでいる作者でしょうか。(藤田荘二)

★花筏かき分けてくる子白鳥/おおにしひろし
無垢な生き物との交歓。のどかな光と微風も感じられる至福の時。美しさ、可愛らしさがほのぼのと立ち、心が和みます。(追川悠)

★歩を緩め結願近き遍路道/守屋光雅
もうすぐ結願近しとなれば、ゆっくりと一歩一歩お遍路道を歩かれているところでしょう。ご苦労様です。もう結願は達成されたことでしょうね。(祝恵子)
結願のまじかになった道を感慨深い思いで思わず歩を緩めてしまう遍路旅の厳しさを思います。(平野あや子)

★友達は来たの仔猫に問うてみる/矢部れい子
斬新な句調で、しかも作者の仔猫への思いがしっかりと表現されていて、詩情を感じました。(山中啓輔)

★花満ちて自在に広がる天空や/岩本康子
澄んだ空に桜の花が咲き広がります。伸び伸びと自由に揺れる様子に心も広がります。(池田多津子)

★北上の花の便りのせわしなき/大野武
春になるのが遅く春になると一時に花便りがやって来る北国の春の感じがよく出ていると思いました。(碇 英一)

★チェン脱着場三つ葉つつじの咲き出せり/澤井渥
季節の移ろいを感じます。(大給圭泉)

★げんげ野やはだしをつつむ草の息/石井信雄
晴れた日のげんげ野ではだしで、歩いたり足を投げ出したりして、春を楽しむさまを感じ、げんげの花の美しさ葉の柔らかさを感じます。(河野齊)

★げんげ田に一、二、三で跳びにけり/脇美代子
えいやっと跳び込んだ所は薫り高い花園なのでしょう。(大石和堂)

★路地裏の間口いっぱい春の花/山野きみ子
今、路地裏の家の前には、パンジー、かすみ草など春の花がいっぱい咲いています。明るく楽  しくなってきます。「間口いっぱい」によく表われています。(藤田裕子) 

★初蝶の小さき草にたたむ羽/山野きみ子
身にあった丈の草に止まって、どんな旅立ちを考えているのでしょうか。(矢野文彦)

★顔洗う誕生の日の水温るし/能作靖雄
作者の生活が良く現れている。何気ないが深い感覚。(林緑丘)    

★折り紙のおだいり様を真中に/河野齊
★もう声の届かぬ友に花吹雪/大給圭泉
★土手の下どこにも瀬音蕗のとう/志賀たいじ
★場所取りの仰向け我も花の中/相沢野風村
★堀めぐる水に張り出て桜咲く/藤田洋子
★花吹雪受けてバイクを走らせる/多田有花
★満開の今日を境に花の雨/篠木睦
★朗報にアクセル強く雪消水/渡辺酔美
★添う肩へ濡らし初めたり花の雨/平野あや子
★街灯に丸く最後の花吹雪/藤田荘二

『4月句会選者詠』
司会/高橋正子 2004年4月11日(日) 12:25:20 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■選者詠/高橋信之
★入学の黒服の清潔な黒
★妻と歩けば鶯の啼くまた啼く
★空からの風に吹かるるパンジーは

■選者詠/高橋正子
★石鎚のもっとも遠しもっとも霞み
石鎚山は初夏に近くまで行った事があります。とても思っていた山より高くてはっきりとお山を見られました。頃では又違った山の景観でしょう。墨絵を見ているような幻想的に見えた事でしょう。「もっとも」の二つが良く効いていると思います。(堀佐夜子)

★満々の池水に高く花ポプラ
★霞立つ海より波の音拾う

『オンライン4月句会互選句の集計結果』
野田ゆたか 2004年4月11日(日) 18:50:55 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【高点句】
10点 鉛筆はみなとんがって入学子 霧野萬地郎
 8点 空の青海の青濃き入学式   池田多津子
 8点 花筏こつんこつんと水の来る 小峠静水

【高点者】
14点 河ひろ子
14点 高橋正子
13点 霧野萬地郎

『4月句会全作品と伝言版』
司会/高橋正子 2004年4月10日(土) 10:39:47 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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