【金賞】 ★あさがおに空の青いろ降り来たる/臼井虹玉 朝一番に咲く朝顔に、空の青い色がまっすぐに降ってきたという感覚の涼やかさに、感銘を受けた。朝顔の咲く朝の空気のひやひやとした感触まで伝わってくる。(高橋正子) 平明な言葉で詠まれているから、読者も作者の句意が一読で解かるのが良いと思います。朝のきれいな空気さえも読み取れます。こんな句が好きです。(堀佐夜子)
【銀賞/2句】 ★十薬や草のいのちを強かに/今村七栄 十薬は、家陰、庭隅、畑の端、塀沿いなどに、根をしっかりとはびこっている。きれいな十字の白い花、強い匂い、根を引いても容易には抜けない。それらは、強かである。それに「草のいのち」を見た実直さがいい。(高橋正子)
★夕立去りて美味き空気をぞんぶんに/宮地ゆうこ 夕立が来て、暑気も塵もすっかり洗い流した。その後には、大きな風が流れ込み、空気の美味しさを実感する。「ぞんぶんに」に夕立後のさわやかさが出ている。(高橋正子) 夕立が暑さを汚れも流し去り、直後の深呼吸で体は甦り、空気のおいしさが実感できます。(大石和堂)
【銅賞/3句】 ★はだか子の渚へ走るまっしぐら/霧野萬地郎 子供の元気な姿が眼に映ります。現代っ子皆こうあってほしいものです。溌剌として力強く感じます。未来に希望を与えてくれます。(今井伊佐夫) 青い空 青い海まってましたと走る子供の勢いが見えるようです。(大給圭泉) 晴れ渡った海辺。作者と子供の関係が好もしく好きな句です。(野田ゆたか)
★はまなすの途切れて青い日本海/河 ひろこ 海辺を走るローカル線からの眺めはすばらしい。酷暑の日本列島の中で、ここだけはさわやかな北の夏を満喫できそうである。(小島花英)
★揚羽来て視界にゆらりと線を引く/池田多津子 現れた蝶を追う作者の視線が温かく、好きな一句です。(志賀たいじ)
※選者作品は、金銀銅賞から割愛した。 |