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【入選T/10句】
★ふるさとの風の匂へる秋祭り/田村征三
いつも祭りの頃に吹く風にふるさとへの懐かしさを感じている心境がよく現わされていると思います。(碇 英一)
★暮れ際のいよいよ白し蕎麦の花/篠木睦
蕎麦畑の白い拡がりは眼を見張るように美しい。暮れ際ともなると,その感は更に高まります。「いよいよ白し」がすべてを表現している。(おおにし ひろし)
★鈴虫や夜の土匂う静けさに/池田加代子
昼間の温もりを残す大地は陽の匂いをふくみ、その、草むらの鈴虫の鳴く音は夜の静けさを深めてゆきます。忘れかけていた心をつつかれた様な、好きな句です。(甲斐ひさこ)
ひときわ高く聞こえる鈴虫の音に、あたりの静けさがクローズアップされるようです。(脇美代子)
★故郷のぶどうの房の重さかな/西村絢子
故郷に懸ける想いが、ぶどうの房を通して、ひしひしと伝わってきます。(渋谷洋介)
★一村を埋め尽くして蕎麦の花/篠木睦
白一色に咲き誇りその後、富をもたらす蕎麦。鄙山間の蕎麦畑の景が広がって来ました。(野田ゆたか)
小さな村の畑いっぱいに咲く蕎麦の花。やがて実りの季節を迎える喜びも伝わってきます。( 池田多津子)
★嵐去りふと初月と会いにけり/多田有花
嵐の恐怖心が薄らいで、初月を見た時の安堵感が、「初月と会いにけり」によく表われていると思います。(藤田裕子)
★朝顔の青一つ消ゆ今朝の庭/大山 涼
★新涼や弓引く腕に満つ力/木村修
★翅透かしきちきちばった着地する/古田けいじ
★露深き祖父の譲りし山に入る/長瀬正之
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