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オンライン9月句会入賞発表@

2005911 10:37:46 管理

 

 

オンライン9月句会入賞発表/高橋信之選

【金賞】
蓮は実を水に映して枯れ始め/吉田晃
蓮が実を結び始めると、いよいよ秋も深くなる。水も平らかになって空を映し、蓮の実を映す。そのころを始めとして蓮が枯れ始めるのだ。二物の照らしあいをみて季節を深く感じた。(高橋正子評)

【銀賞/2句】
山晴れて竜胆の青濃き道を/池田加代子
竜胆の咲くころの晴れた空は青く深い。その空の下の山道を行くと、それ以上に青の濃い竜胆に出会った。空にも地の花にも心が通じる気持ちがいい。(高橋正子評)

秋うらら海の向こうの峰青き/池田多津子
うららかに晴れた日には、海の向こうの峰までも青いという。はるか望む海の向こうへ晴れ晴れと思いがつながるが、それこそが秋うららの気持である。(高橋正子評)

【銅賞/3句
とんぼうの湧き来る山の畑には/祝恵子
山の畑にいると、とんぼが増えてくる。湧いてくるほどにも飛んでくるのだ。山の畑の清涼な空気を感じる。(高橋正子評)

赤トンボ風の遅速を捉えたり/霧野萬地郎
風の遅速は、赤トンボの飛び方を見ればわかる。つつっと飛んだかと思うと、つーと飛ぶ。そのような様が風の遅速として捉えられた。(高橋正子評)

始業式朝顔日記携えて/長瀬正之
二学期の始業式には、夏休みに観察した朝顔の日記を大切にもって登校する子たちがいて健やかで、すがすがしい学校の朝となる。「朝顔日記」が夏休みの生活をよく語っている。(高橋正子評)


選者作品は、金銀銅賞から割愛した。

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9月句会入賞発表A

2005911 13:43:28 管理

 

 

【高橋信之特選7句】
蓮は実を水に映して枯れ始め/吉田晃
蓮の移ろい、季節の移ろいが水に映ってリアルです。池の水も今までとは違って感じられます。(池田加代子

草の花籠に並びて飛騨の朝/伊藤華将
間引き菜の一菜のみどり大切に/高橋正子
ゴビに立つ虹の懸け橋地の果てに/渋谷洋介
赤トンボ風の遅速を捉えたり/霧野萬地郎
始業式朝顔日記携えて/長瀬正之
山晴れて竜胆の青濃き道を/池田加代子

高橋正子特選7句】
山晴れて竜胆の青濃き道を/池田加代子
晴れ渡った青い空,青い竜胆の咲く道を歩く、清清しく、秋の爽やかな時間の流れを感じさせてくれます。(大山 凉)

秋うらら海の向こうの峰青き/池田多津子
雨あとの桔梗むらさき朝の眼に/藤田洋子
天の川衛星一つ流れ航く/渋谷洋介
とんぼうの湧き来る山の畑には/祝恵子
蓮は実を水に映して枯れ始め/吉田晃
暗がりの四方八方虫の鳴く/高橋信之

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9月句会入賞発表B

2005911 13:47:43 管理

 

 

【霧野萬地郎特選7句】
花鋏かたき音立て露を剪る/かわなますみ
花鋏の音感、金属や露との朝の触感が感じられました。(霧野萬地郎)

鈴虫の夜の青さを深めけり/脇美代子
窓から夜空を眺めて鈴虫の声を楽しんでいる様子がよく伝わり、好きな句です。(篠木 睦)

十勝岳あおぐとんぼの空にある/石井秀子
裾野で仰ぐ十勝岳、澄み切った空気の中で見るとんぼ、憧れです。(祝恵子

虫の音のまっすぐ我に流れくる/藤田裕子
盆踊りにて知り初めし夫婦なり/瀧口文夫
秋霖を呑みて水位を戻す湖/野田ゆたか
小鳥来る電話口には友の声/長岡芳樹

岩本康子特選7句】
ひたすらにすだける虫の中に居る/碇英一
我を忘れて虫の声のなかにいる。心が洗われ、奥深いものを感じます。(志賀たいじ
家の庭か、道端か、其れとも野原か、何処だか判らないけれども兎も角ただひたすらに鳴く虫の音を聞いているのである。雑音は一切聞こえないのである。虫と共に秋を謳歌している句。羨ましくもあり好きな句です。(堀佐夜子)

草原の夕焼け地平を円く染め/渋谷洋介
大自然が醸す雄大な句に惹かれました。地平を丸くとあるから大きな草原でしょう。そこに立って詠まれた作者の至福の刻を羨ましく感じました。(河ひろこ)

山晴れて竜胆の青濃き道を/池田加代子
つくつくし声のしばらく朝に満ち/藤田洋子
十勝岳あおぐとんぼの空にある/石井秀子
空澄む日花市場まで歩きみん/臼井虹玉
秋の夜の底まで飲んで独り言/大石和堂

【多田有花特選7句】
峡晴れて稲の匂いに下りゆく/脇美代子
秋らしい空気がいっぱいに感じられます。さわやかで明るい秋の風景です。(多田有花)
稲の匂いはそのまま秋の匂い。作者を包む豊かな日本の秋を思います。(臼井虹玉

よき色に墨の香りて秋灯下/藤田裕子
墨の香の漂う秋の夜の静けさに、しっとりとした心落ち着く時間が流れているようです。(藤田洋子

黒鍵に触るる小指の秋気かな/かわなますみ
秋の楽曲を弾いておられるのでしょう。小指が触れた黒鍵、#の音かbの音か、秋を感じた作者です。(古賀一弘)

川底の明るさ見えて涼新た/大給圭泉
この頃の川は底の石までありありと見えて、水も小石も明るく輝いているようです。涼新たに共感いたしました。(黒谷光子)

梨を剥くさくっと涼しさ皿に盛る/大山 涼
簾納め座敷を開けて夕日入れ/河野一志
秋麗の風は白樺林から/石井秀子

 


オンライン句会特別選者

2005911 14:53:45 主宰 高橋信之

オンライン句会特別選者は、過去に、以下の9氏にお願いしましたが、今回は、上記の3氏です。

藤田洋子野田ゆたか・堀佐夜子・安丸てつじ・藤田裕子・古田けいじ・碇英一・おおにしひろし・祝恵子

 

 

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9月句会入賞発表C

2005911 17:58:13 管理

 

 

【入選T/10句】
ふるさとの風の匂へる秋祭り/田村征三
いつも祭りの頃に吹く風にふるさとへの懐かしさを感じている心境がよく現わされていると思います。(碇 英一)

暮れ際のいよいよ白し蕎麦の花/篠木睦
蕎麦畑の白い拡がりは眼を見張るように美しい。暮れ際ともなると,その感は更に高まります。「いよいよ白し」がすべてを表現している。(おおにし ひろし)

鈴虫や夜の土匂う静けさに/池田加代子
昼間の温もりを残す大地は陽の匂いをふくみ、その、草むらの鈴虫の鳴く音は夜の静けさを深めてゆきます。忘れかけていた心をつつかれた様な、好きな句です。(甲斐ひさこ)
ひときわ高く聞こえる鈴虫の音に、あたりの静けさがクローズアップされるようです。(脇美代子)

故郷のぶどうの房の重さかな/西村絢子
故郷に懸ける想いが、ぶどうの房を通して、ひしひしと伝わってきます。(渋谷洋介)

一村を埋め尽くして蕎麦の花/篠木睦
白一色に咲き誇りその後、富をもたらす蕎麦。鄙山間の蕎麦畑の景が広がって来ました。(野田ゆたか
小さな村の畑いっぱいに咲く蕎麦の花。やがて実りの季節を迎える喜びも伝わってきます。( 池田多津子

嵐去りふと初月と会いにけり/多田有花
嵐の恐怖心が薄らいで、初月を見た時の安堵感が、「初月と会いにけり」によく表われていると思います。(藤田裕子

朝顔の青一つ消ゆ今朝の庭/大山 涼
新涼や弓引く腕に満つ力/木村修
翅透かしきちきちばった着地する/古田けいじ
露深き祖父の譲りし山に入る/長瀬正之

 


作者不明 につき

2005911 17:11:43 西村絢子 MAIL

この度は
    故郷のぶどうの房の重さかな

  入選させていただきまして有り難うございます
   
  山梨に故郷を持ちまして、送り届く房の重さは、色々な想い出   を含み感じる私だけの重みかもしれませんが・・・
  
 
  作者不明になつておりましたので、記させていただきます

 

 

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9月句会入賞発表D

2005911 13:52:30 管理

 

 

【入選U/18句】
釣り人の棹が動いて霧流れ/河野一志
霧につつまれた川の静けさ、流れゆく霧と釣り人の動きがうまく表現されていると思いました。ゆったりとした時の流れを感じます。(尾ア 弦)

秋光を砕き大鯉跳ね上がる/佐藤貴白草
静かな池の面に突如、大きな鯉が跳ね上がり、きらきらと秋の光を砕く。又池は静かになる。一瞬の風景をうまく切り取った。(古田けいじ)
秋になって生き生きと泳ぐ鯉を見るのは楽しい。その中の大きな1匹が跳ね上がって辺りにキラキラと水が飛び散る様はさぞ素晴らしい眺めだったことでしょう! (今村 七栄)

晩学の解けぬ一問ちちろ鳴く/甲斐ひさこ
ちちろ鳴くがこの句にぴったり、ほっとします。(伊藤 華将)

稲刈りて山裾灯る能舞台/河ひろこ
稲を刈り終えて、その夜に能舞台を鑑賞する。その薪の色が暗い山裾に美しく見えます。(長岡芳樹)

落蝉の残る命を草の上に/今村七栄
落蝉に対する憐憫の情を詠んだ同感の傑作。実は、小生も焼けついたアスファルトで仰向けに鈍い動きをしている蝉を日陰の草むらにそっと置いたものですから。(除門喜柊)

一区切りつく梨の実の甘きこと/多田有花
根の要る作業が一段落して、ふっと食べた梨の甘さ。
秋ならではの楽しみがシンプルに、そして力強く詠われています。 (木村修)

出来秋やお捻り飛びし村芝居/古賀一弘
懐かしい光景です。子供の頃の田舎を思い出しました。中七で俄然句全体が生きました。(安丸てつじ)

今朝の秋見なれぬ鳥が来ておりいぬ/澤井渥
いつも聞こえる鳴き声と見ている庭か森かに見なれぬ鳥を見つけ
よくよく見入っている様子が伺えます。(大給圭泉)

新秋刀魚黒潮の色目に残し/長瀬正之
黒潮育ちの旬の秋刀魚。丸々として、程よく脂肪が乗っている。「黒潮の色目に残し」が、鮮度の良さを十分に表現している。秋刀魚が、今にも撥ね出しそうな句である。(飯島治蝶)

雑草抜く甘藷の葉茎持ち上げて/祝恵子
ありのままの素直な写生句で、爽やかです。好感が持てます。(瀧口文夫)

灯台の残光はるか霧のまち/尾崎弦
灯台が近いということは港町なんでしょうか。
霧に包まれると灯台の光も晴れのときと違う様子を見せてくれます。そんな風景が大好きです。(高橋秀之)

 


【入選U/18句A

2005911 13:54:23 管理

夕影の駅裏通り柿熟るる/作者不明
かわたれ時薄の軽き音たちぬ/野本俊枝
ケータイの画面に揺れる蕎麦の花/松田愛子
秋茄子の減塩茄子紺宅配に/能作靖雄
花野風園児の声の弾み行く/堀佐夜子
教室に子らの声満ち九月入る/飯島治蝶
新涼の身内を流る朝の紅茶/矢野文彦

 

 

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9月句会選者詠

2005911 13:56:14 管理

 

 

選者詠/高橋信之
虫の闇その真ん中の池てらてら
ほぼ無風の夜に、虫の音だけが響き、全てが闇に紛れた中、池の水面だけが映えている。「てらてら」という言葉からは、明るい月に照らされ輝くさざ波ではなく、まるで池が自ずから発光しているような、自然の力を感じます。自然の深さに焦点を絞るためでしょうか、人の気配がしない、作者さえもあえて存在を消しているような、不思議な印象に惹き付けられました。(かわなますみ)

暗がりの四方八方虫の鳴く
一日の終わりの刻よ爽やかに

選者詠/高橋正子
初秋刀魚灯はうるわしくともりけり
間引き菜の一菜のみどり大切に
ちらちらと雨ふる夜の虫の声

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9月句会互選句

2005911 19:26:45 野田ゆたか

 

 

互選句/野田ゆたか集計

【互選高点句】
 11点 蓮は実を水に映して枯れ始め /吉田 晃
 11点 山晴れて竜胆の青濃き道を /池田加代子
  9点 秋うらら海の向こうの峰青き /池田多津子
  9点 雨あとの桔梗むらさき朝の眼に /藤田洋子

【互選高点者】
 17点 池田加代子
 13点 かわなますみ
 12点 吉田 晃
 12点 藤田洋子
 12点 大給圭泉

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