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オンライン5月句会B
(第53回オンライン句会入賞作品/2004年5月9日)

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『5月句会入賞発表@』
司会/高橋正子 2004年5月9日(日) 17:2:48 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■オンライン5月句会入賞発表/高橋信之選■

【金賞】
★茄子苗の棘奔放に葉裏にも/脇美代子
元気のよい逞しい茄子苗がリアルに捉えられて、苗の持つ生命の力強さが伝わってくる。棘も葉も茄子の紫色を充分に含んで、日本の土が育てた色となっている。(高橋正子)

【銀賞】
★苗代に水を集めし棚田かな/伊藤華将
棚田には苗代が作られ、そこに山の水がいそいそと流れ込んでくる。田植えの準備が調えられてゆく静かな風景に、作者の平らかな心境を見る。(高橋正子) 

★ゴンドラの大きく揺れて樟新樹/徳毛あさ子
ゴンドラが大きく揺れたのは、新緑を燃やす樟に触れてか。宙を移動するゴンドラの下には、新緑の勢いがはっきりと身にじかに感じられる。(高橋正子)

【銅賞】
★田水張り村じゅう空の青もらう/河ひろこ
田に水が張られ、どの田にも空の青が映っている。村じゅうの田であるから、その眺めは爽快である。稲作りは、天候に左右されだけに、「もらう」には、このごろの青空を嬉しく思う気持ちが込められている。(高橋正子)
なみなみと水を張られた村の田一面に初夏の陽が注ぎ水も温む。「空の青もらう」が素朴な明るい農村の景と、作者の豊作へ願いも込められているとりました。(志賀たいじ)
村一面に水を張られ青空が写った明るい景は実りの喜びに向かおうとしている。(平野あや子)
水田に青空が写り明るい農村の風景がうかび。好きな句です。(篠木睦)
村の田一面に水が張られ、青空が映っている様は、これからの作業にエールを送っているかのようです。(脇美代子)
村じゅうが一斉に田植えの仕度をしている様が目に浮かびます。村じゅうと云う表現がいいし。自然えの感謝のきもちがある。(伊藤華将) 

★一両電車行きて麦の香まきおこす/おおにしひろし
一両電車が、それでもスピードを上げて過ぎるとき、沿線の麦畑からは、熟れ麦の芳しい匂いが巻きあがる。麦秋の田園風景が、一両電車を通すことで、生き生きと描かれた。(高橋正子)

★駈くる子らシャツはらませて風薫る/志賀たいじ
「はらませて」の「て」の表現は、不用意だが、その内容は、大変さわやかで、風薫る季節の子どもたちの生き生きとした姿が捉えられている。みどりの風と、シャツの句素材がよい。(高橋正子)

『5月句会入賞発表A』
司会/高橋正子 2004年5月10日(月) 8:52:23 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【高橋信之特選7句】
★田水張り村じゅう空の青もらう/河ひろこ
★駈くる子らシャツはらませて風薫る/志賀たいじ
★からたちの若葉に来れば雲迅し/高橋正子
★垣根越し頂く一本夏大根/今村七栄
★一両電車行きて麦の香まきおこす/おおにしひろし
★茄子苗の棘奔放に葉裏にも/脇美代子
★ゴンドラの大きく揺れて樟新樹/徳毛あさ子

【高橋正子特選7句】
★降り立てば新緑の野や朝の駅/安丸てつじ
爽やかな季節、旅の朝の一景でしょうか。降り立つ駅の眼前に広がる目覚めるようなみどりが、朝の駅の新鮮な清々しい空気を感じさせてくれます。明るい朝の駅からはじまる、楽しく快適な旅の一日ですね。(藤田洋子)

★田水張り村じゅう空の青もらう/河ひろこ
★苗代に水を集めし棚田かな/伊藤華将
★茄子苗の棘奔放に葉裏にも/脇美代子
★藪陰に白さ広げて花うばら/古田けいじ
★ゴンドラの大きく揺れて樟新樹/徳毛あさ子
★盛り上がる山に向かいてこいのぼり/池田多津子

『5月句会入賞発表B』
司会/高橋正子 2004年5月10日(月) 8:54:53 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選T/10句】
★日に風に水の明るさ菖蒲咲く/藤田洋子
まっすぐに伸び、高く花を咲かせる菖蒲。5月の光、風すべての明るさや勢いをもらっているようです。(池田多津子) 

★かたくりや牛追い唄の発祥地/守屋光雅
いかにも、かたくりの花が合いますね。牛追い唄が残るほどですから、昔はのどかで牛も多く、かたくりの花の群生もあったのでしょう。そんな風景の想像を喚起させます。(霧野萬地郎)
かたくりの花がいっぱい咲いている山道をゆっくり牛を連れて唄を歌いながら歩いたのでしょうか。のんびりした懐かしさを感じます。同じ処に毎年咲き年月の重みと命も感じます。(相沢野風村)
牛の背せに塩や海産物をたくさん積んで山道を歩き、峠にさしかかったときには、牛と牛方の息も乱れていた。そのあたりには、一面かたくりの花が咲いてた。牛方は、腰を下ろし「牛追い歌」でも歌いながら片栗の花を見つめ思いを巡らす。また、「ぼぼぼぼう」と牛を追いたてながら峠越えをしたことであろう様子がこの句から浮かび上がってきて懐かしさを覚えました。(畑育子)

★しゃぼん玉弾けてふっと児の笑顔/山野きみ子
膨らませていたシャボン玉がだんだん大きくなっていく。そのときシャボン玉が弾けて子供の緊張が解けふっと笑顔が顔にあらわれた。それは純真な笑顔である。(都久俊)

★公園の少女の像に風青し/堀佐夜子
新緑の公園の爽やかさがパッと目にうかびました。みずみずしくて素敵な句ですね。(石井秀子)

★園児らの声ひと飲みに鯉幟/畑育子
鯉幟が子供達を見ながら元気な声を空に散らさないで大きな
口にその元気を飲み込んでゆく。5月の風の中で優しく見守る清々しい句ですね。(大石和堂)

★鯉のぼり揚げて船団出漁す/古賀一弘
出漁船に勢い良く鯉幟が翻っている景色がみられます。(石井信雄)

★遺跡掘るテント菜の花明りして/作者不明
★竹の皮ななめに夕日遠ざかる/宮地ゆうこ
★飛機上昇花アカシアの風の中/作者不明
★車窓流る筑後平野の麦青し/石井信雄

『5月句会入賞発表C』
司会/高橋正子 2004年5月9日(日) 13:8:52 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【入選U/10句】
★遠きビルピカピカピカと緑雨かな/山崎美笑
表現はたどたどしいが、都市の景色を詠んで新しい感覚がある。遠くの林立するビルを、ピカピカに輝かしながら降る雨に、新緑の季節の晴れやかな作者の気持ちが映されている。(高橋正子)

★午後の茶の匙の光れる花曇/小島花英 
僅かな憩いのひとときの寸景を的確に捉えている。花曇が匙に響き見事な写生。(小峠静水)

★水日々にまぶし菖蒲の丈揃う/藤田洋子
初夏に菖蒲の咲くを待ち青々と葉が気持ちよく伸びている、葉先の勢いを感じます。(大給圭泉)

★平原のサイロ孤高に草青む/平野あや子
広大な平原に農家の生活の温みを感じさせるサイロ。ご当地の気候風土、生活に溶け込んでいなければ詠めない句と存じました。(野田ゆたか)
見渡す限りの平原、青草が敷き詰めた中へサイロがぽっんとある。行ってみたい光景です。(祝恵子) 

★掌をやわらに蹴って蛍跳ぶ/小峠静水
掌をかすかに照らして飛び立つ蛍。その瞬間の動きを「蹴って」ととらえた感性がすばらしい。白くて細い指を連想しましたが、さて。(古田けいじ)

★若葉雨山は大きくなりにけり/大石和堂
山に近いところで暮らす作者でしょうか。それともたまたま山に近づいた作者でしょうか。新緑に染まる山に降るの若葉雨を捉え、一段と山の大きさを感じた作者の感性に歓声を上げました。中学時代、伊予三島に住み、四国山脈を見上げて暮らした記憶が蘇えりました。(佐藤貴白草)

★窓開けて月下の新樹匂いけり/おおにしひろし
春の夜の外気、月光を反射させる新芽、そのにおいが想像させられて生命力、神秘さも感じました。(はまだみほ)
春の宵の戸外の甘い空気、月光を受けた新緑の清々しさを想います。(河野齊)

★更衣すべて身軽に無位無冠/野田ゆたか
更衣をして服装が身軽になったと同時に、退職後、肩書きのない一人の人間になった時、自由になった喜びと一抹の寂しさも感じとれました。(藤田裕子)

★絵手紙に蒼き空あり夏来る/都久俊
★蕗炊けり緑を噛めば山の音/小西宏

『5月句会入賞発表D』
司会/高橋正子 2004年5月9日(日) 20:52:3 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【佳作/29句】
★五月雨の苗植え終えし田より降る/林 緑丘
植え終えたばかりの,まだ頼りなげなやさしい緑の苗に五月雨がふりはじめ,その場面の美しさと植え終えた人の充実が感じられ句です。(やまなかみゆき)

★夏風邪の床で子の声耳澄まし/高橋秀之 
寝ている子供の様子に絶えず気を配っている母の優しさを感じます。(若狭恵子)

★遠足や佛足石の刻み撫ぜ/町田智司
郊外の古刹に遠足に行ったのであろう。釈尊の足形、これは何だと科学少年の疑問が解けないままなのである。<刻み撫ぜ>に小学生の心理とこれからの成長がある。(守屋光雅)

★子の友が友連れてくるこどもの日/矢崎すみ子
何かとても温かで微笑ましい風景ですね。 そんな家庭に憧れます。(岩本康子)

★泡とめて蟹が見つめる潮干の子/志賀たいじ
蟹がめずらしいもの(潮干の子)に出会って"一瞬"気をとられた磯の風景がユーモラスに微笑ましく表現されていると思います。(臼井虹玉)

★山門をくぐる子猫や春彼岸/佐藤俊一
大きな山門の下を歩く小さな仔猫の可愛さ、お彼岸の日の春の近さ。(矢部れい子)

★甘夏柑もぐ傍らの今年花/加藤キヌ子
一木に時の流れがあり今年花の香が清々しい。(おおにしひろし)

★四代の分担ありて田植え了ゆ/相沢野風村  
忙しさと、楽しさと、充実感のあふれた幸せが目に見えるようです。(山崎美笑 )
四世代揃う喜ばしさも加わる田植えの様子がみえます。(谷余)

★投げ分ける鯵や鯖やと地引網/霧野萬地郎
活気溢れる浜の風景。季語が生きている。(安丸てつじ)

★蕗炊けり緑を噛めば山の音/小西宏
★路地裏の蝶とぶ音のなかりけり/大給圭泉
★雨上がる万緑の峰雲生んで/濱田美穂
★夕立が土の臭いを残しけり/湯山淳三
★配れしおはぎに浴びる花吹雪/作者不明
★地蔵並ぶ添えられ回る風車/祝恵子
★白牡丹地に金粉の綺羅こぼす/佐藤貴白草
★蜜柑咲く窓に本読む父在りて/吉田晃
★苗代にさざ波立てて畦歩く/若狭恵子
★花吹雪く中に婚儀の進みをり/堤二清
★藤棚の豊かに風を巻き起す/篠木睦
★恋しさのうからはらから青目刺し/谷口のぶこ
★五月晴れ浮標境に色変わる/澤井渥
★蒲公英の葉の太陽に手を広げ/臼井虹玉
★蒼蒼と山湖ひろごる五月かな/井上明
★その曲は「森に夢見る」初夏に/石井秀子
★新しきカーテンふくらみ若葉風/藤田裕子
★ゆったりと浮力に任せ初夏の鯉/碇英一
★わだかまりすべて流して若葉雨/やまなかみゆき
★クローバーのリース差し出すランドセル/葉鳥洵

『5月句会選者詠』
司会/高橋正子 2004年5月9日(日) 13:2:49 削除・編集 スレッドの一覧・返信
■選者詠/高橋信之
★聖五月星青あおと輝ける 
確かにこの青く大きく輝く星を眺めながら帰宅途中、名前を知りたかったのですが、最近テレビでそれが木星〈ジュピター)だということを知りました。春に大きく輝くということで、金星とはまた違う輝きですね。(岩本康子)

★朝の水吸って朝顔双葉の張り
朝の力がみなぎります。濡れた双葉のかがやきに明るい季節の喜びが満ちているようです。(宮地ゆうこ)

★若葉の夜の虫眼鏡の大きな丸

■選者詠/高橋正子
★安曇野の白き芍薬白ならず
★からたちの若葉に来れば雲迅し
★藤房のやがて揺れ出す風起こり

『オンライン5月句会互選句の集計結果』
野田ゆたか 2004年5月9日(日) 20:48:51 削除・編集 スレッドの一覧・返信
【高点句】
20点  田水張り村じゅう空の青もらう / 河 ひろこ
 8点  更衣すべて身軽に無位無冠  / 野田ゆたか
 7点  四代の分担ありて田植え了ゆ / 相沢野風村

【高点者】
22点  河 ひろこ
12点  小島花英
12点  池田多津子

『5月句会全作品』
司会/高橋正子 2004年5月7日(金) 13:37:9 削除・編集 スレッドの一覧・返信
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http://www.suien.net/online/k0405z.htm