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日 月 火
水 木 金 土
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信じ疑わぬ丸春浅き月 相原弘子 自句自解 そこにしっかりと春を感じさせてくれるものが欲しい。月はどんどん空を移 ってゆく。
下校児を丸く包んで春茜 吉田 晃 自句自解 大自然に包まれた人の姿に懐かしさを覚える。あの子たちを包んでいる母親 の姿が浮かび、自分の昔を見ている気になった。
菜の花や園児の黄帽子揺れてをり 阪本登美子 自句自解 毎年毎年自然の力はすごいと思う。季節季節に私たちを楽しませてくれる。 幼子もやがて、成長する。この花のようにいつまでもやさしい心を忘れない でいたい。
少女らの声沸き上がる木の芽時 藤田洋子 自句自解 木々の芽がふくらみ春の訪れが嬉しい季節。明るく屈託のない少女たちの歓 声も一際大きく聞こえました。
落椿拾いておれば椿落つ 渡邉道朗 自句自解 1998年春の句。今年は天候のせいか、あるいは私の手入れが悪かったの か、落ちないままに涸れていく花が多い。落ちた椿をひとつひとつ拾うのも 私の楽しみ。
ひとふしの初音海より風まろび 阪本登美子 自句自解 いつきいても心洗われるひびきだ。やさしい風に撫でられて、心地よい一日 が過ごせた。
芽ぐむもの全てに愛の光りけり 藤田洋子 自句自解 命あふれくるものの輝かしさに愛の喜びを感じずにはいられません。自然の 営みとは何とすばらしいものでしょう。
春北斗頭上に斜め鈴鹿越え 古田けいじ 自句自解 京都に行く時、国道1号線を使う。用事を済ませて帰る時、鈴鹿は真夜中。 まだ滋賀県で、トンネルに入る前あたりで必ず止まって空を見上げる。街灯 もなく、真っ暗で星が良く見える。北斗七星も都会より近くにみえる。
おしばなの紅梅円形にて匂う 高橋正子 自句自解 梅の花を見ると、その香りもなんとか手許に残しておきたい衝動にかられま す。それで本などに挟んで押し花にするのですが、出来あがった形がなんと もいえず、かわいらしく思え、匂いもそこはかとなくするのです。
一枚の花菜畑が陽を集む 野上哲斉 一面に広がる菜の花は春の明るさそのものです。眩しいほどに春の色が溢れ ます。(藤田洋子)
平らな山をまわりに並べ蓬餅 森 隆博 明るい風景です。春の季節です。開放的なところがとてもユニークで、意図 的なものがないのも嬉しい。(高橋信之)
湘南の海まで続く斑雪 霧野萬地郎 自句自解 温暖の湘南は遠浅の広い海岸で、めったに雪はありませんが、この日は雪が 一面に波打ち際まで斑に覆っていました。
万歩計始めの百歩は春の雪 霧野萬地郎 自句自解 この日は雪は家の周りは薄く積もって朝日に輝いていました。しかし道路は 既に雪は無く、出勤するに、雪を踏めたのはほんの僅かな距離だけでした。
白梅の空と接する円やかに 伊嶋高男 この頃は、白梅がだんだん好きになりました。桜より好きになったかもしれ ません。だんだん平安、奈良時代へと帰ってる、などと思わないでください 。空と接するがいいですね。(高橋正子)
春風の藪に吹き詰め明日がある 森 隆博 今日の現実をしっかり見つめているからこそ、「明日がある」ので、「吹き 詰め」という言葉が作者の内面の充実を語っている。(高橋信之)
箱にある母の筆跡雛納め 古田けいじ 自句自解 義父が私の長女にお雛さまを買ってくれ、私の母が、箱に何が入っているか を書いて、収める時にわかりやすい様にしてくれた。その義父も母も今は居 ない。お雛さまは、長女の子、私の孫のものとなった。今でもそのメモを見 ると、母の顔が浮かぶ。
卒業の合唱足元に菜の花がある 吉田 晃 自句自解 今はない古い体育館での卒業式。菜の花の黄色が美しく、先生方の心遣い がうれしかった。
囀りに子の片言の鳥を呼び 高橋正子 自句自解 子どもが小さいうちは、外を散歩しながら、よく遊ばせたものです。外が好 きな子どもに付いて行くと、あちこちから、小鳥の囀りが聞こえてきます。 どきどきは、子どもが小鳥をたどたどしく呼んだりして、親の私も楽しみま した。
マンションの見えてきている花菜群 相原弘子 自句自解 マンションは高い。真向かいに歩いているとつい吸い寄せられそうになる。 花菜の群れは、私の足元はどこかを示唆してくれる。
囀りや手招きしてる廚妻 守屋光雅 「小鳥が来てるよ。」と、台所から奥様が、手招きで呼んでくださる。小鳥 が来てくれることは、楽しいことですね。子どものころ、聞き耳頭巾がほし かったのですよ。(高橋正子)
揚雲雀駆け下りて一時の静 渡邉道郎 静と動ですね。句に緩急があって新鮮ですよ。(高橋信之)
菜の花の横ゆったりと妊婦行く 藤田洋子 自句自解 菜の花こぼれるのどかな道で幸せあふれる妊婦さんに会いました。目に映る もの全てがやさしく感じました。
ゆらゆらと日のある空を鳥帰る 渡邉道朗 詩情のある句。鳥帰る春の季節を表現して、「ゆらゆらと」と言ったのは、 見事である。(高橋信之)
一枚のセーター脱いで春清し 福田由平 「春清し」が由平さん独特の感覚ですね。春の光や風、木々の様子、街の早 春の様子を「清し」と感じられたのでしょう。(高橋正子)
駅日永下り電車の待てば来る 相原弘子 自句自解 日永はどこか妖気を覚えないでもない。そんな中ホームに入ってくる電車に 、自分が待っていたものはこれだったんだなあと改めて思う。
春菊の香りをゆでし夕支度 堀佐夜子 「香りをゆでし」がよいですね。「夕支度」で句が決まりました。(高橋正子)
雲ひとつ湾の青さや揚雲雀 阪本登美子 自句自解 おだやかな海。空高く舞う雲雀の力強いさえずり。あたりの空気まで引き締 まるようだ。
パンジーの恋の予感にゆるるなり 阪本登美子 自句自解 ベランダに所せましとパンジーばかり十鉢置いてある。花の色もそれぞれだ 。見ていて飽きない。「ロミオとジュリエット」の場面がふと浮かんだ。花 びらが揺れているのが恋のときめきのように想えた。
朝霞ぼかし色なる山動き 阪本登美子 自句自解 白と黒のコントラストが何ともいえず美しかった。
インターネット桜前線友がいる 林 緑丘 平明なところがよいのです。読者の心に負担がかかりませんね。楽しい気持 ちになりますよ。(高橋信之)
六甲の山春めきて海光る 安丸てつじ 神戸の風景を写生して成功しましたね。まさに神戸です。(高橋信之)