俳句カレンダー
俳句日記1999年


俳句日記/2000年
高橋信之  nobuyuki@suien.ne.jp

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2000年 101112

1日(水)

午前、水煙4月号の校正。



午後、愛媛情報技術専門学校に出掛け、インターネット通信学習の成績表を

提出。吉川理事長と協議。この専門学校のインターネット授業は、私が学長

を務める四国インターネットカレッジとの提携で、全国に例のない教育なの

で、遣り甲斐のある仕事。



今日の鑑賞/霧野萬地郎

 菜の花を流す川辺の風のあり 吉田 晃

 (美しい春がこの句で満喫できます。)

 中庭の四角い空に春の雲   伊嶋高男

 (いろいろと東京句会の情報ありがとうございます。四角い空がいいです

  ね。)


2日(木)

午前、水煙4月号の初校を、青葉図書の村上専務に自宅で手渡す。



午後、明日の講演のためのホームページ「ミューズという詩の女神たち」を制作。



今日の鑑賞/高橋正子

 鴨飛んで水面に雲の揺れている   山田裕子

(この句の方が、断然わかりやすいですね。言いたいことがはっきり言えて

 います。心をしずめて写生することが、大切です。)

 夜の冷えに梅の真白が浮かびくる  藤田洋子

(梅の白さが、夜の冷えの中に息づいて、ほのかな色気さえ感じますね。)

 味噌樽を置いて麗か納屋の玻璃   森 隆博

(こういう光景、通りすがりに、ちらと見たのは、何十年前かな、とふと思

 いました。)


3日(金)/雛まつり

久万中学校の俳句集会に、講演と俳句の選を依頼されての出席。インターネ

ットを使い、いい俳句が出てきたので、満足。久万中学校は、高知県との県

境の町の学校で、地域が生きている。



生徒の優秀句

 3月の期待の風が背中押す

 中庭で春風に乗る紙飛行機

教職員の俳句

 菜種梅雨子らの笑顔をアルバムに 三木七重

 目を閉じてふるさとの山春の風  日野正人



今日の俳句

 春風が溜まり吐き出す木の校舎  信之



今日の鑑賞

 初蝶を空の青さに見失う  藤田洋子

 (初蝶の初々しさがいい。まだ、それほど強くない空の光にまぎれてしま

  う。真実を見ぬいた詩心がいい。洋子さんの句このごろ、ステップアッ

  プしたように思います。高橋正子)

 (俳句の心が生きている。詩がある。良質の抒情なのである。高橋信之)

 手を振りて春夕焼けの子の家路 吉田 晃

 (児童生徒に向けられている教師の視線がいい。心温まる風景。高橋信之)


4日(土)



社団法人「日本ネットワークインフォメーションセンター」にドメイン名登

録申請書を郵送する。ドメイン名は、「suien.ne.jp」である。4月から「水

煙ねっと/インターネット俳句センター」のHPアドレスとメールアドレスに

「suien.ne.jp」が入り、「http://www.suien.ne.jp/」、「*****@suien.ne.

jp」となる。「水煙ねっと」は、サーバーを持って、プロバイダーとしての

働きが出来るようになる。



今日の鑑賞

 磯採りの緑の若布今朝の膳  守屋光雅

 (さりげない表現が、朝のすがすがしさを伝えている好句。若布の季語は

  、もちろん春。心の趣くところがいいと思います。高橋正子)


5日(日)/啓蟄

午後、吉田晃さん来宅。えひめ子ども俳句会の入選句の協議。



今日の鑑賞

 袋から黒土芽吹く木の下へ  古田けいじ

 (育てるということは、楽しみです。わが子も草木も同じで、明日への夢

  があります。高橋信之)

 囀りの大きくなって街動く  森竹智則

 (暖かくなるにつれて、小鳥の囀りも大きくなる。人の動きも活発になっ

  て、街を行き交う車も忙しげである。それを街動くといったところに、

  春らしさが感じられる。高橋正子)


6日(月)/新月

午前、水煙4月号校了。青葉図書の村上専務に自宅で渡す。



今日の鑑賞

 囀りの大きくなって街動く    森竹智則

 (囀りは、夜明けと共に徐々にトーンを上げてきて、街全体が動くとの表

  現、青年らしい春を呼ぶ句。野上哲斉)


7日(火)

午前10時から午後3時までを空無我堂のパソコン教室指導。



今日の鑑賞

 雪解けの水がかがやく運動場/久万中3年 宮岡宏太

 (雪が積もって運動できなくなっていた運動場も、今日の日差しにあたっ

  て、雪が解けはじめました。雪解けの水は、きらきらとかがやいて、希

  望や期待の気持ちをあらわしているように思えます。運動場にこめられ

  た気持ちが、この句を立派にしています。高橋正子)


8日(水)

午後、愛媛大学の小沼大八教授(哲学)宅に出向いてのパソコン指導。



今日の鑑賞

 春昼餉自家漬新香サクサクと  碇 英一

 (身辺のことが気負い無く詠まれています。この軽さが、春昼餉とぴった

  りしてよい句になっていると思います。高橋正子)


9日(木)

午前、正子が空無我堂のパソコン教室指導。



午後、愛媛県庁に電話。「水煙ねっと」をNPO(民間非営利組織)の法人

にするための手続き。



今日の鑑賞

 林間を春の瀬音の高まりぬ/伊嶋高男

 (林を歩いているのでしょうか。木々の間から、瀬音が聞こえてきます。

  水量もいくぶん増えた感じの瀬音に、いよいよ春になったという明るい

  想いが重ねられています。高橋正子)

 (瀬音を聞く作者の心地よさが伝わります。次第に高まる水音に春の到来

  の喜びもふくらむようです。藤田洋子)


10日(金)

午後、田頭優香さんが水煙200号の原稿を持参して来宅。



今日の鑑賞

 タンポポのぽてりと咲く陽で握り飯  渡邊和俊

 (わたしの好きな句。クラスの子ども達に囲まれての昼食でしょうか。和

  やかで、楽しそうな風景を想像しています。高橋信之)

 降って見せ晴れて見せして春の雪   碇 英一

 (単なる写生で無く、作り手の心が表現されていますね。「春の雪」も季

  語としての良い働きをしています。高橋信之)

 影濃くて春の動きの鬼ごっこ     吉田 晃

 (春の日差しが次第に強くなって、影が濃くなる。鬼ごっこの影も楽しそ

  うに動いている子どもの世界が詠まれている。高橋正子)


11日(土)

明日のオンライン句会のための準備。ファイルのコピーと作成。



県立高校の受験のため、句美子の高校は、木曜からの4連休。



今日の鑑賞/高橋正子

 風光る風のあとより風のきて   吉田 晃

 (春の日差しがするどくなると、風が光る。あとから、あとから風が光る

  。だから、「風のあとより風のきて」と、風が目に見えてくるのである

  。見えないものを見せてくれた俳句。)

 初蝶のふいに飛び出す厨口    阪本登美子

 (蝶がこんなところにいたとは。ひらひらと飛び出す蝶は、わが家から生

  まれたような気さえする。かるがると厨口から飛び出していった。)

 遠足の次の一列もはしゃぐ声   相原弘子

 (遠足の列を眺めると、クラスごとの列が過ぎ、また別のクラスの列が通

  っていく。同じようにはしゃいで、声を上げている。日本的「子どもの

  情景」ですね。)


12日(日)

弘子さん来宅。午後のオンライン句会を手伝ってもらう。

オンライン句会の成長が嬉しい。作品とコメントがうまく噛み合って、相互

鑑賞が良いので、仲間の心が通い合っている。感性の共同体。



今日の俳句

 うぐいすに啼かれ少年池に釣る  信之

 枝張って桜花芽の朝空に     〃

 菜の花の今盛りなる池土手に   〃



今日の鑑賞

 青き踏み空へ膨らみゆく心  神谷和子

 (句会の世話には、それなりの苦労があるが、このような良い句に出会う

  とその苦労もすっかり忘れてしまう。嬉しくなってしまうのである。春

  の到来が嬉しい。期待の春なのである。高橋信之)         

 (「空へ膨らみゆく」は、いい。「踏青」という言葉が懐かしい。いつま

  でもこのように、晴れやかでいたいものである。高橋正子)     

 (青々と萌え出た草を踏み自然の中で浸れば、仰ぎ見る広々とした空のよ

  うに解放感に満たされるでしょう。春の喜び、そして明日への希望もふ

  くらむようです。藤田洋子)                    

 (春の躍動感を表現しています。内からのものを表現することの難しさを

  感じていますのですばらしいです。こう言う句を作ってみたいものです

  。守屋光雅)


13日(月)/上弦

上京。15日帰松の予定。



町田市の信岡資生先生を訪ねる。水煙200号東京大会の来賓としてご出席いた

だくためのお願いと第9回インターネット俳句コンテストの審査員の依頼。書

家の奥さんには、大会会場正面に貼る大会プログラムを書いていただく。



湘南藤沢の元のマンションに一泊。夕食は、元行き付けの焼き鳥屋。


14日(火)

元と二人での朝食。有り合わせの食材で、私の手作り。



昼前に元のマンションを出て、大会の宿舎にする深川のホテル「B&G」に向か

う。簡単な下見を済ませ、恵比寿の「アミューズメントメディア総合学院」

を見学。この学院でCGを教えている渡辺一史(野衣部絵夫)さんは、水煙の

会員で、俳句掲示板の最古参。



夜、ホテルロビーで高男さん、萬地郎さん、勇治さんと待ち合わせ、懇親会

場の下見に出かける。割烹「みやこ」で深川なべを囲んでの夕食。壁には、

鬼平こと、松たか子の父親の写真が張ってある。高男さんが句会を提案。俳

句の取り組みが積極的なのに驚くが嬉しい。



大会の宿舎予定のホテルの部屋を皆さんに案内。松山から持参の地酒を飲ん

でいただく。ここでも句会となるが、電話連絡を取っての全国大会となる。

携帯の電池が切れ、一部の方々にはご案内が出来なかったのは、残念。勇治

さんに泊まっていただく。


15日(水)

勇治さんとホテルのバイキング朝食をとる。



午前、伊嶋高男さんに芭蕉記念館と深川界隈をご案内していただく。俳句大

会に相応しい会場を選んでいただき、嬉しく思う。高男さんと軽い昼食を萬

地郎さんお気に入りの喫茶店で済ます。



羽田空港午後5時50分発のJALで帰松。1時間20分の空の旅。



パソコン不調で、修復に時間がかかる。


16日(木)

昼過ぎにやっとパソコンの修復完了。留守中のメールが保存できなくて残念。



水煙4月号刷り上る。明日発送のための準備。



水煙ねっとのドメイン登録完了。ドメイン名は、<suien.ne.jp>。4月から

のホームページのアドレスは、<http://www.suien.ne.jp/>となり、私のメ

ールアドレスは、<nobuyuki@suien.ne.jp>となる。


17日(金)/彼岸入り

午前、水煙4月号発送。



パソコンのハードディスクを取り替え、すべての設定を新しくする。



今日の鑑賞

 木の校舎の香りを持って卒業す   日野正人

 (作者は、久万中学の事務職員で、生徒を見守っている眼がいい。「香り

  を持って」という感覚がいい。信之)

 まんさくのかたむくままに山斜面  森 隆博

 (詩情のある句。「かたむくままに」がよく、「ままに」と「斜面」との

  取り合わせに詩情がある。信之)


18日(土)

夜、久万中学の先生方と俳句の勉強会。泉小学校校長の吉田晃先生と正子も

参加。会場は、松山・三番町の田舎料理「すえひろ」。



今日の鑑賞/高橋正子評

 流れても流れても吹くシャボン玉/碇 英一

 (ずいぶん自由で、のびのびした句ですね。シャボン玉が、つぎつ

  ぎ吹かれて飛んでいく、伸びやかな春の明るさがいいと思います。)

 麦は茎持つ朝は輝きを増し/相原弘子

 (「麦は茎持つ」。確かに、そうなのです。このように言ってしま

  う現実感には、負けますね。朝日を受けて、麦の緑が輝いていま

  す。透明感のある世界ですね。)


19日(日)

句美子が春休みで、家の中がのんびりしている。



今日の鑑賞/高橋正子評

 答案を読む楽しさや春炬燵      八木孝子

 (生徒の答案を楽しみながら読める余裕は、すばらしいことですね。

  一人ひとりの顔を思い浮かべながらのことでしょう。春の炬燵の

  温めのあたたかさが、心なごむものを感じさせてくれます。) 

 なのはなやきいろくさいろゆれている 伊嶋高男

 (平仮名ばかりの句。「さくらさくらさくらさくらてのひらに/信

  之」に触発されたとか。「きいろくさいろ」がとても新鮮です。

  特に「くさいろ」には、驚きました。言えそうで、言えないこと

  です。平仮名俳句として成功していると思います。)


20日(月)/春分、春分の日/満月

昼前、G-laboの菊池昭雄社長一家が来宅。



今日の鑑賞

 流れても流れても吹くシャボン玉  碇 英一

 (風に流されて消えていくはかない美しさのシャボン玉。美しさが消えな

  いように何度も何度も吹く作者の姿に何かシャボン玉に託すような心の

  願いを感じます。藤田洋子)

 (お子さんでしょうか。二階からか,高い所からシャボン玉を飽きずに飛

  ばしている風景。やわらかい春風さえも感じます。 守屋光雅)

 春の田へ堆肥黒々いくどまく    吉田 晃

 (この光景になるともう田植えが思われます。夜明け前からの人の動きが

  あります。相原弘子)


21日(火)

午前、空無我堂のシルバー・パソコン教室指導。午後は、正子の担当。



今日の鑑賞

 弔問を終えて見上げる春の月/守屋光雅

  弔問に伺ったあとの思いが、春の月に象徴されて、表されています。い

  ろいろの思いが、払われて今の心境は春の月のようです。覚醒した心境

  がよいと思います。(評:高橋正子)

 荒土と思う広さの落ち椿/相原弘子

  荒土が広がっている辺りにあかい椿が落ちている。土の色と椿の色と、

  そしてぽとりと落ちて転がる椿の様が、桜の咲く前のしっかりした日本

  の春をうたっていると思います。ただ、「広さの」の「の」が、気にな

  ります。(評:高橋正子)

 翼に春の光乗せ外の国へ/目見田郁代

  東京からですね。「外の国へ」がユニークな表現で成功しています。い

  い句です。(評:高橋信之)

 いきなりの春雷家事の手が止まる/三浦絹子

  生活の一断片が素直に切り取られ、訴えてくる力があります。「いきな

  り」と始まっているのも成功しましたね。(評:高橋信之)

 うぐいすの声で始まる朝の庭/藤田洋子

  素直さがいい。自然の風物と心が通い合っていますね。よい生活です。

  (評:高橋信之)


22日(水)

今日は、自宅でのパソコン教室。



今日の鑑賞

 ふるさとの野の菜の花を巣立つ子へ/吉田 晃

  卒業と菜の花、いいイメージですね。きらびやかなところが無く、明る

  い未来があります。(評:高橋信之) 

 鶯の鳴いて日差しの強くなる/森竹智則

  鶯は、あまり朝早くは鳴かないですね。朝日が強くなり始めるころ、い

  い声で鳴いてくれます。我が家の周りの鶯も、鳴き方が、すっかり上手

  になって得意げに鳴いていますよ。(評:高橋正子)


23日(木)/彼岸あけ

午前、第9回インターネット俳句コンテスト予選通過作品を絞り込む。これ

は、実行委員会の仕事で、その代表を正子が務める。



今日の鑑賞

 ジャンプしてシュート確かに明日卒業/渡邊和俊

  教え子に向けられた思いは、晃さんの「巣立つ子へ」の句と同じです。

  子どもたちの明るい未来を確信しての教育なのです。(評:高橋信之)


24日(金)

「水煙ねっと」は、レンタルだが、サーバーを持つことができ、非営利ネッ

トワークサービスの新しい活動を開始する。ドメイン名を登録したので、

ホームページのアドレスは: http://www.suien.ne.jp/

メールのアドレスは: nobuyuki@suien.ne.jp



今日の鑑賞/高橋正子評

 ブランコにもう一度乗って式の朝 渡邉和俊

 (ブランコが、名残惜しいのでも、学校が名残惜しいのでもないのですが

  、ちょっと乗ってみたいわけです。式の日もいつものような日が続くこ

  と願う気持ちが根底にあるわけです。でも式の日のまぶしさを全身に感

  じてしまうのが、少年少女なのでしょうね。)

 春の陽に記憶遠のく胸の音    竹下浩子

 (いろんな想いがおありなのですね。春の陽ざしの中に身を置くと、いろ

  んな記憶がよみがえるが、それも遠い昔のように思える。ただ、自分の

  鼓動の音が、はっきり意識されるということなのでしょうか。いろんな

  想いが述べれるようになるためには、まず写生からお始めになることを

  お勧めします。)


25日(土)

午後、高校受験生の母子と懇談。



今日の鑑賞/高橋正子評

 髪飾り揺らして卒業証書受く   八木孝子

 (髪飾りを揺らす、ういういしい若さがいいと思います。卒業式のまぶし

  い式典が生き生きと表されていますね。)

 新聞に菜の花くるみて朝の道   吉田 晃

 (菜の花が咲くころの朝を思ってみてください。朝の空気は、まだ冷たく

  、晴れきらぬ空は白っぽく、体もしっかり覚めきらない。そんな朝、新

  聞に造作なく包まれた菜の花は、朝の精のように輝いています。)


26日(日)

一昨日以来、ホームページの更新とファイルの整理に時間を取られる。私が

管理しているホームページのサーバーは、水煙専用以外に、5ヵ所あるので

、その量は、30メガを越え、ファイルは、2千を越える。



今日の鑑賞/高橋信之評

 はためきに一呼吸あり春嵐  碇 英一 

 (基本の写生がしっかりしており、それだけではなく、作者の思いが中七

  の「一呼吸」で充分述べられています。季節感もしっかりしていますね。)

 三つ葉浮く汁碗軽き漆塗り  霧野萬地郎

 (俳句の良さをうまく出しています。押し付けの無い軽さが良く、心を通

  じ合うのに不足はありませんね。)


27日(月)

午前9時から午後5時までを正子の学習塾の春休み特訓。大学受験生の数学

を手伝う。



今日の鑑賞

 夕雲雀鳴きおさめたる海の色    坂本登美子

  雲雀は塒に、作者は、黄金色に変わる、美しい湘南の海を、いつまでも

  、いつまでも。(評:北村勇治)

 ふるさとの野の菜の花を巣立つ子へ 吉田 晃

  屈強な吉田先生に宿る、子供たちへのやさしい心と思い出づくり。子供た

  ちは一生忘れないでしょう。(評:古田けいじ)

 三つ葉浮く汁椀軽き漆塗り     霧野萬地郎

  漆塗りの椀は日常的に使用しなくなってしまった。お料理屋さんで貝汁

  でもを食してる贅沢な風景。(評:守屋光雅)


28日(火)/下弦

ホームページのの整理と書き換えで一日が終わる。文学研究のためのデータ

ベースとしてお役に立つことを願っての苦労。



今日の鑑賞

 穂を持って麦は青さを日に返し 相原弘子

  作者は、自然の中心に居て、ひろびろとした世界をうまく捕らえました

  ね。作者の位置がはっきりしています。(評:高橋信之)



 花蕾潜みし力丸くして     碇 英一

  花のつぼみの膨らむエネルギー、自然の営みを素直な感性でとらえてい

  る。(評:野上哲斉)


29日(水)

午前9時から午後9時までを正子の学習塾の春休み特訓。新中1年と新中2

年の2クラス。パソコンでの学習の手伝い。



今日の鑑賞

 菜の花の夕月丸く菜の花色  吉田 晃 

  この作品は、蕪村の名作よりも太陽を云わないだけ、単純化され、表現

  が純化され、様式美が高まっています。絵画的というより染織の模様の

  ような印象を持ちました。(伊嶋高男)

  高男さん、もったいないコメントありがとうございます。春の田舎の、

  特に夕暮れは値千金とでも表現できましょうか。日本最後の清流と言わ

  れている四万十川上流の小さな田舎町です。(吉田 晃)


30日(木)

水煙5月号の編集。午前4時から始めて夜の12時を過ぎる。



今日の鑑賞

 ふんわりとマネキン春の服を着る  野上哲斉

 (このごろマネキンは珍しいのではないでしょうか。ふんわりとマネキン

  がまとう春の服。こちらも着こなせるものがあればいいのですが。相原

  弘子) 

 (弘子さんコメントありがとうございました。マネキンは、春を先取りす

  るそごうデパートのショーウィンドウです。女性の特権、お洒落してくだ

  さいね。野上哲斉)


31日(金)

昨日の続きの編集を午前6時から始めて、10時に村上さん(青葉図書専務

)に5月号の原稿を渡す。



今日の鑑賞

 暖かや盆栽見いる私服警官  森 隆博

 (久しぶりに隆博くんの面白い句に出会いました。平凡な上五、中七を一

  転させる「私服警官」、しかも字余りになっていることによる緊張、私

  の好きな句です。張り込み途中だったのでしょうか?渡邉牛二)