俳句カレンダー
俳句日記2000年


俳句日記/2001年
高橋信之  nobuyuki@suien.ne.jp

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1日(金)

午前9時20分松山空港発のANAで上京。藤沢湘南台の元のマンシ

ョンに泊まる。


2日(土)

午後、元の運転で、町田の信岡資生先生宅を訪問。成城大学名誉教

授でドイツ文学が専門。


3日(日)

午後、萬地郎さん運転の車で、茅ヶ崎の登美子さんも同乗し、湘南

海岸をドライブ。藤沢駅近くのの萬地郎さん宅によってご馳走にな

る。


4日(月)

午前、東京四季出版を訪ねる。市ヶ谷の自衛隊の近く。

正午の待ち合わせで、在京の誌友、高男さん、暁兵さん、きみ子さ

んと銀座・築地吟行。築地の魚河岸でお鮨をご馳走になる。

午後4時、銀座2丁目の東京セントラル美術館での「現代の俳句と

書の世界」展オープニングパーティーに招待されて出席。私の俳句

<赤とんぼ群れる辺りの空気がきれい>が書家後藤俊秋氏によって

揮毫され出品。


5日(火)

午後6時過ぎ帰宅。


6日(水)


7日(木)

午後、タクシーで、湊町の事務所に荷物を運ぶ。



今日の鑑賞

■足の下川まで涼し200メートル/伊嶋高男

銀座・築地吟行の句である。高男さんの案内で、暁兵さん、きみ子

さんと連れ立って、東京湾河口近くの隅田川沿いにある「聖路加ガ

ーデン展望室」に上がる。昨年の深川芭蕉記念館での水煙200号

記念大会では、佃島を川上から眺めたが、今回は川下からの眺め。

隅田川や臨海副都心等の眺望を楽しむ。


8日(金)

午後3時、愛媛ベンチャー会議のセミナーに来賓として出席。学生

の中野洋貴君も出席。



今日の鑑賞

■梅雨に入る高層階に雲流れ/古田けいじ

けいじさんらしい句。詩の世界に遊んで、いい境地である。

■一斉に百合咲く雨の明るさよ/碇 英一

一つに向っている作者のいい心境が読み取れる。迷いがない。暗さ

がない。

■梅雨真昼空っぽのバス来て停まる/堀佐夜子

「空っぽ」は、意外性のある表現で、「梅雨真昼」を強く印象付け

る。梅雨を強く生きる姿勢がいい。


9日(土)

梅津寺吟行。句会は、衣山の自宅マンション。参加者は、哲斉、弘

子、洋子、晃、正人、郁代、絹子、それに正子と私とで9名で、盛

会。



今日の俳句

海青あお記憶の夏と一つになる   信之

青梅の青輝きて地に落ちる     〃

コップにたっぷりのお茶冷えている 〃


10日(日)


11日(月)

洋子さん運転の車で、湊町の事務所に荷物を運ぶ。


12日(火)

午前、自宅マンションで、書道教室とパソコン教室。

午後5時、湊町の事務所で学生の中野、河野両君と打ち合わせ。


13日(水)

午後、湊町の事務所で仕事。


14日(木)

午後、水煙7月号を衣山郵便局から発送。



今日の鑑賞

■夏蝶の樹々に触れつつ白く舞う/目見田郁代

いい抒情が出ています。美しい抒情です。しかも「樹々」があって

、しっかりした句に仕上げています。

■新ジャガも土の匂いももらいけり/日野正人

「新ジャガ」がとても美味しそうです。「土の匂い」の感覚が読者

の食欲をそそります。感覚は、現実的なものになります。

■麦藁帽頑固な父の形あり/音羽和俊

いい句ですね。「麦藁帽」が効きました。「麦藁帽」にある懐かし

さです。


15日(金)


16日(土)


17日(日)

今日の鑑賞

■食卓のサラダの紫蘇は朝日の香/野田ゆたか

素直で明るい句。読み手にも朝の元気を与えてくれる。生活がいい

のである。

■夕焼けの滴り浴びる観覧車/芦本照代

「滴り浴びる」は、写生ではないが、強い実感に支えられ、生き生

きとした句に仕上げた。

■植えられし早苗は水の中に立つ/碇 英一

「水の中に立つ」のは、当たり前のことだが、それを言い切ること

には、勇気がいる。力がいる。当たり前のことが言えない時代なの

である。


18日(月)

今日の鑑賞

■堰超ゆる田水豊かな音に落つ/碇 英一

「音に落つ」がいい。田水の落ちるところが「音に」である。季感

があるが、季語のない句。

■漬けらるるを待ちて実梅の匂いけり/八木孝子

勇吉さんの<梅の実の陽の色つけて匂いけり>に劣らない佳句で、

下五の「匂いけり」は、全く同じ。作り手の視点の違いが出た。

■熊に遭い筍採ったと届けられ/守屋光雅

日常をそのまま詠んだもので、口語表現の「採った」が実にリアル

な報告となった。怖い話にも少しの笑いがある。俳句である。


19日(火)

午前、自宅での書道・パソコン教室


20日(水)


21日(木)


22日(金)

今日の鑑賞

■梅雨の海はるか無人の火の島よ/伊嶋高男

写生句だが主情のある句。伊豆の海であろう。「火の島」と「梅雨

の海」との対比がよく、「無人」が効いた。

■箱いっぱいもらいしスモモ給食に/吉田 晃

学校生活をそのまま俳句にして、いい風景である。学校の内と外と

の嬉しい交流が見えてくる。(評:高橋信之)


23日(土)


24日(日)


25日(月)

今日の鑑賞

■旋盤の鉄くず匂う五月闇/野田ゆたか

大阪の市民生活であろうと思い、生活の強さがある。背景にある「

五月闇」は、季語のいい働きをして、読み手との共通の場を作る。

読み手の読みを軽くする。

■梅雨休み竹は芯から天に伸ぶ/吉田 晃

「芯から」がこの句のすべてである。生命こそが力であり、自ら伸

びていく力である。

■夕蛍手にたっぷりの化粧水/平野あや子 

涼しげである。さわやかである。「化粧水」がいい。


26日(火)

午前、弘子さん来宅。

午後、水煙8月号を入稿。8月号をホームページで読むことが出来

るように更新。


27日(水)

午後、湊町の事務所で仕事。帰宅は、午後9時前。


28日(木)

午後、湊町の事務所で仕事。



今日の鑑賞

■白きもの白く乾きて日の盛り/平川康子

<白きもの真っ白に洗い夏来る/阪本登美子>という句があるので、

類句であるが、これも俳句の宿命であろう。類句を恐れては、俳句

が作れない。この句を良しとした。

■山登る植田は徐々に狭くなり/祝恵子

静かな抒情であるが、淋しくはない。「山登る」作者の内面に張り

がある。

■木々揺らす風軽くなり梅雨晴間/日野正人

軽い句である。「梅雨晴間」の軽やかで、少し弾んだ気分をうまく

詠んだ。


29日(金)

午後3時からの1時間半を弘子さんのメール設定。

<hiroko@suien.ne.jp>を水煙ネットのサーバーに置く。弘子さん

とすべてを電話で済ます。



今日の鑑賞

■冷素麺ほぐす器の氷鳴る/藤田洋子

身近な日常を詠んで明るい。生活に詩を取り入れて明るい。

■兄弟の同じシャツ着て麦わら帽/平川康子

母親の姿も見えて、あたたかい家族の風景である。「麦わら帽」が

リアルで、読み手との共通の場を作る。

■ひまわりの太き茎立つ保育園/安増惠子

メディアでは子どもたちの不幸が報じられているが、「ひまわり」

のように、明るく、強く育ってもらいたい。

■日の盛茅輪くぐりに興じたり/林暁兵

「茅輪」をくぐれば、健康になって、何かいいことがありそうで、

わくわくしてきます。

■暖簾奥中庭向きて夏の下駄/目見田郁代

いいところに目が向いています。涼しげな「暖簾」です。

■ささやかな幸せここに金魚玉/平野あや子

「幸せ」に大小がなく、生活の身近なところにあるのは、嬉しいこ

とです。


30日(土)

今日は月末なので、来月に向けてのホームページを更新。



正子が「第16回俳句研究賞」に応募。未発表俳句50句を郵送す

る。



今日の俳句

網戸抜けきて風のパソコンとわれへ

冷房を効かせITのビルなれば

葛餅の餡透くことも団欒に