俳句カレンダー
俳句日記2000年


俳句日記/2001年
高橋信之  nobuyuki@suien.net

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1日(水)

午後5時過ぎ、水煙9月号のゲラを持って、青葉図書専務の村

上和興さんが来宅。句集出版の打合せをする。著者負担10万

円での句集出版。


2日(木)

午前、水煙9月号の初校を済ませ、青葉図書専務の村上和興さ

んに渡す。


3日(金)

午前、水煙9月号再校を済ませて校了。青葉図書専務の村上和

興さんに著者負担10万円での句集出版の見積りを依頼。


4日(土)

元からの電話で、明日帰省するとのこと。


5日(日)

明日は、広島原爆の日。敗戦の日が近い。

今日の朝日にいい記事があった。「全日本仏教会・石上智康理

事長に聞く」という靖国問題の記事で、「一国のリーダーが公

の場で発言する宗教観にしては、基本的な宗教への認識が欠落

しています。」と語る。


6日(月)/広島原爆の日

今日は原爆忌。愛媛新聞に書いた一文を思い出す。昭和44年

2月10日のコラムで、ドイツのノーベル賞作家、トーマス・

マンが原爆投下を非難した言葉を紹介した。「この恐ろしい”

武器”を日本に勝つために使用することは全く必要なかったか

らである。その使用は、ただ日本に対する勝利にロシアが参加

するのを未然に防ぐために必要であったにすぎない」さらに、

ローマ法王が宗教的非難を表明していることを、トーマス・

マンは語る。



片頬に夕日が炎えて原爆忌/信之(昭和40年)


7日(火)/立秋

今日は立秋だが、早朝のラジオが松山の最高温度を34度と伝

える。鹿児島の35度に次ぐ暑さとなる。



朝日新聞8月4日(土)夕刊の「電脳で詠む五七五」に水煙ネッ

トが取り上げられる。松山では手に入らないので、水煙同人の

メーリングリストでお願いする。右田俊郎さんから、早速、掲

載記事のコピーをFaxでいただく。碇英一さんからもFax。



昨日に引き続いて書類の整理。不要のものを捨てる。

元、午後5時過ぎ帰省。


8日(水)

水煙9月号が刷り上り、発送の準備。


9日(木)/長崎原爆の日

元の運転する車で、石鎚山頂近くの土小屋までドライブ。石鎚

は、西日本最高峰の山。何十年か昔のことだが、正子との石鎚

登山を思い出す。


10日(金)

正午前、水煙9月号を発送するが、発送業務のすべてを正子が

一人で済ます。



港祭りの打ち揚げ花火を自宅のバルコニーから楽しむ。大輪の

多彩な色に驚く。


11日(土)

午後7時15分松山空港発で元が慶応の湘南藤沢キャンパスに

戻る。


12日(日)

オンライン8月句会。何日か掛かって仕上げた掲示板が消える

。気が付いたのは、句会開始午前8時の直前であったが、無事

予定通りに句会を終える。危機管理の勉強になる。危機管理は

リーダーの対応が第一で、その責任は重い。


13日(月)

小泉首相の靖国神社参拝は今日のこととなった。明後日は終戦

記念日というが、日本の戦争はまだ終結していない。日本特有

の<先送り>である。戦争犠牲者の追悼を靖国神社に任せるに

は、無理がある。日本人の宗教心に問題。


14日(火)

盆の14日は静かである。先祖を迎え、人間の心が静かになる

のであろうか。一年の中でも私の好きな一日。


15日(水)/終戦記念日/月おくれ盆

「終戦」というが、日本の戦争は、まだ終わっていない。アメ

リカとの戦争が終わっただけで、アジアの国々での戦さは、ま

だ終わっていない。


16日(木)

今日の朝日新聞に西垣通さんの「私の暴力論」が載っていた。

「個がもっと自由でありながら、敗者や弱者をきちんと守れる

新しいタイプの共同体をサイバー空間にどう作っていくか。」

岩波新書の西垣通著「IT革命」を思い出す。


17日(金)

書類の整理。不要な書類を破棄。

正子のパソコン室を整備。


18日(土)

書斎の整理。

水煙10月号編集。


19日(日)

昨日に引き継いでの水煙10月号の編集は、正子と二人での仕事。


20日(月)

午後5時前、水煙10月号の入稿。編集発行の運びが順調で、創刊

当時の流れに戻る。


21日(火)

午前、デイリー句会の第306回入賞発表を済ますが、夏休み

を終えての再開後も至って順調。昨日の投句者は、28名。


22日(水)

夜、愛媛朝日テレビのキャスター、会田幸恵さんから電話。料

理番組への出演依頼。



今日の鑑賞

■鬼やんま款款として羽音なし/大石和堂

「款款」は、かんかんと読み、語義は「ゆるやかなさま」のこ

とで、「緩緩」、「徐徐」と同義。「ひとり楽しむさま」の意

味でも使う。「鬼やんま」をうまく表現した「款款として」は

、作者の心境でもあろうか。

■洗いては皿音かさね涼新た/藤田洋子

主婦の生活を詠んで無理がない。新涼のリズムは、生活のいい

リズムでもある。



今日の俳句

新涼の雲遊ばせる朝空に   信之

海見えて秋夕焼けの濃き色に 〃

高階の玻璃一面にある虫音  〃


23日(木)

隣りの一室を正子の仕事部屋とする。

愛媛朝日テレビの料理番組への出演承諾の電話。予定は、9月

6日。



今日の俳句

晩夏の箱のどの角も直角に   信之

階ごとに点りはじめし晩夏の灯 〃

八月のゆく日果実酒の甘さに  〃


24日(金)

今日の鑑賞

■鉦叩き又叩き初む離るれば/古田けいじ(信之添削)

文語には文語の良さがある。口語には口語の良さがある。この

句は文語にした。

■蛇穴に長さ曳きずりおさまりぬ/小峠静水

「穴に長さ」に工夫がある。蛇の生態を捉えた。「蛇」に始ま

り、「ぬ」で終わるが、その間が切れていない。いい技巧であ

る。

■久々の雨や匂いて今朝の秋/小原亜子

五感を働かせた。中七の「匂いて」がいい。季語の「今朝の秋

」を下五に置き、句を引き立たせた。

■処暑の朝畳の部屋を開け放し/堀佐夜子

「畳」がいい。夏には夏の涼しさを、冬には冬の暖かさを与え

てくれる。

■ゆっくりと馬と歩けば秋高く/安増惠子

「ゆっくりと」歩けば、広い世界が見えてくる。「秋高く」で

ある。



今日の俳句

整理整頓朝の時間の新涼に  信之

新涼の空気がうまし深く吸う 〃

網戸抜け来て吹く朝風のよき 〃


25日(土)

正午から午後3時までを8月の定例句会。会場は、山越のレス

トラン「惑星」。



今日の俳句

新涼の銀の文字なり背表紙に  信之

日の色を混ぜ朝空のさわやかに 〃

秋蝉の池の平らをひびかせ鳴く 〃


26日(日)

今日の俳句

台風去って安堵の青がわが頭上    信之

よき風の目覚めしわれへ網戸抜け来し 〃

新涼の闇の匂いを吸い込める     〃


27日(月)

午前、吉田晃さん来宅。

水煙10月号の初校ゲラ届く。



今日の俳句

網戸抜けわが肌に直に吹く風    信之

よき風のかたまり網戸抜けかたまり 〃

秋風の密度の高い夕べなる     〃


28日(火)

8月31日発の東京往復の航空券を購入。8月は、シルバー割

引が効かないので、片道一万円の割高。


29日(水)

弘子さん、洋子さん、正人さん来宅。私の手料理で昼食。ドイ

ツ家庭料理風生ハムマリネとフライドポテトのマヨネーズ。フ

レンチドレッシングとマヨネーズソースも私の手料理。マヨネ

ーズ作りは、10歳ごろから始って、60年も作りつづけてい

る。卵黄とサラダ油を泡立て器で根気よく混ぜる。今日のバリ

エーションは、カレーマヨネーズとマスタードマヨネーズ。評

判は上々。愛媛朝日テレビの料理番組への出演が一安心。録画

収録日は9月6日。



今日の鑑賞

■今生れし蜻蛉は水辺を離れたり/右田俊郎

作者の眼がいい。一点を静かに見つめて視点が動かない。

■丸型の窓より秋雲流れゆく/祝恵子

情景がはっきりしている。秋の風景を「丸型の窓」にうまく切

り取った。


30日(木)


31日(金)

午前7時45分松山空港発の便で上京。

午前、我孫子・平和台病院に入院の岡本栄一さんを見舞う。

午後、新宿で板橋の北村ゆうじさんと食事を共にして、小田急

で湘南台の元のマンションに着いたのは、午後7時前。



今日の俳句

芋の葉を風にそよがせ東京近し 信之

吊革の揺れが同じで秋暑し   〃

句帖開けば白き一枚秋の陽に  〃