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午前1時までを、カウントダウン句会の続きでネットの初句会。 インターネット上での感性の共同体が出来上がったことを嬉し く思う。 今日の俳句 ■あの人もこの人も居て初句会 信之 これぞ水煙の真骨頂と思いました。(評:右田俊郎) 皆さんとの俳句を通じてのお交わりありがたいことと思います 。(評:碇 英一) 姿の見えない句友もおられますが、信之先生、正子先生、句友 の皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もご交誼 、ご指導よろしくお願いいたします。では、皆様おやすみなさ い。(評:伊嶋高男) 明けましておめでとうございます 家ではひとりでパソコンに向かっていますのにネットの向うに は水煙の皆さんが居られると思えば楽しい初句会です。今年も よろしくお願い致します。(評:堀佐夜子) 水煙誌友諸氏スタートを切りました。楽しい年になりそうです 。(評:守屋光雅) まったく、この通りです。楽しい企画を有難うございます。( 評:霧野萬地郎) 先生も水煙のメンバーの顔を思い浮かべていらっしゃるのでし ょうか。いろんな個性の集まりは楽しく創造的なものだと思い ます。(評:八木孝子) あの人もこの人も・・・水煙の皆さまの人の温みを感じます。 (評:野田ゆたか)
午前、弘子さんが年始の来宅。正子を加え三人で書初め。 今日の俳句 正月の雲に意思あり速さあり 信之 一本の鉛筆の青寒波来る 〃 積まれたる本の重さの去年今年 〃
正子の誕生日。プレゼントに手作り料理のぜんざいとうぐいす 餅。北海道の上質の大納言を求めたので、出来は悪くない。素 人料理は食材次第。 今日の俳句 つやつやと小豆が煮えて三日なる 信之 餅を焼く匂いの廊を通りくる 〃 裏白の縮れに時間が止まる 〃
午前、デイリー句会の年末年始のお休みを終え、入賞発表の再 開。 午後、デオデオに出掛け、「インターネットマガジン」2月号 を買う。 夜、正子の学習塾も休み明けで、手作り和菓子の「うぐいす餅 」と「かのこ」を塾生の間食に出す。 今日の鑑賞 ■大股の足跡のある雪を掻く/古田けいじ 名古屋の記録的な大雪なのだが、静かな世界である。作者のい い生活があって静かである。 今日の俳句 四日なりパソコン売場の親子連れ 信之 寒波来てビルの丸ごとつつまれる 〃 皿その他正月二日の丸いもの 〃
今日の手作り和菓子は、白玉粉を使っての「ぎゅうひ」。 今日の俳句 桜冬芽透かして空の濃き青を 信之 池が見え海が見え寒禽の啼く 〃 冬西日壁一面の淋しき白 〃
午前、愛媛大学俳句会OBの岡野亨君が訪ねてくれ歓談。 今日の俳句 わが胸に六日の空をしまい込む 信之 そら豆の分厚き葉なり寒の入り 〃 売るための菜の花をぞんぶんに咲かせ 〃
今日の鑑賞 ■ラガーらの声押し戻し生駒山/野田ゆたか 花園ラグビー場であろうか。「押し戻し」にラグビーの緊張感 があり、季節の緊張感がある。 ■道みちに子の声はじけ雪だるま/金子孝道 戸外で遊ぶ「子の声」に新年の平和があり、そこ日本の未来が ある。季語の「雪だるま」が生きている。 今日の俳句 七草の揃わぬ白き粥すくう 信之 七草爪またもとの靴下をはく 〃 ゆっくりと時間が流れ寒没日 〃
午前10時からの水煙ネット事務局の初句会は、正子さん(1 月3日)と弘子さん(1月18日)の誕生祝を兼ねるものとなっ た。洋子さんの手作りケーキと私の手作り和菓子に、昼食は秋 田の河ひろこさんから頂いたうどん。弘子さん持参の重信の冬 苺も格別。作り手の顔が見え、作品の土地が見え、どれもが美 味しく、いいお正月気分になる。 今日の鑑賞 ■屋根に雪落ちそうに積み朝のバス/古田けいじ 当たり前のことを当たり前に詠んだ句だが、いい写生で、句が リアルだ。雪の情景が手に取るように見え、作り手の心の動き が読み手に直に伝わってくる。 ■雲切れて初冠雪の桜島/脇美代子 雪の景だが、南の鹿児島は穏やかである。正月の平穏がある。 今日の俳句 (藤田洋子さん製作) 冬苺のせ手作りのバースデイケーキ 信之 寒夕焼いつもの山のシルエット 〃 冬の街丸くカーブミラーに切り取られ 〃
13日開催のオンライン新年句会の投句開始。 今日の鑑賞 ■セロファンに包む一本葱売られ/霧野萬地郎 葱の「一本」が「セロファン」に包まれ、清冽な白が耀く。日 常に詩がある。 ■マフラーを二巻き三巻き風を来る/山野きみ子 「二巻き三巻き」と単純な数が句をリアルにし、「風を来る」 姿が見えてくる。 ■高階の玻璃一面の冬の海/祝恵子 ビルであろうか、マンションであろうか、「高階の玻璃一面」 の世界は、ひろびろとした「冬の海」である。冬の厳しさはな いが、正月のゆったりとした気分があって安らぐ。 ■林間に雪山透きて蒼い空/守屋光雅 雪の白と空の蒼が明らかである。「林間に」見え、なおさらなのである。 ■寒林の奥にどかりと陽の赤し/磯部勇吉 「どかり」がいい。「奥に」どかりとあるのがいい。 今日の俳句 (義母の作りし野菜) 蕪の葉を付けまるまると送られ来し 信之 元日の次第に遠く今日九日 〃 ひいらぎの甘い匂いの道歩く 〃
今日の鑑賞 ■快方に向うと信じ冬の薔薇/右田俊郎 「薔薇」は、明るくて力強い。「快方に向う」明るい希望を与 えてくれる。病人にとっては何よりも嬉しい。冬なれば、なお のこと、であろう。 ■雪晴れや靴跡深しグラウンド/日野正人 「雪晴れ」なので、「靴跡深し」が明らかである。空とグラウ ンドの拡がりの中の焦点となって「深し」がいい。 ■戸を開けば先に外に出る白い息/岩崎楽典 「先に外に出る」は、技巧とみることも出来るが、いい写生で ある。実感がある。 ■暖かき七日の陽へとタオル干す/多田有花 生活がある。「七日」がいい。職場であろうか、家庭であろう か、それは問わなくてよい。 今日の俳句 甘納豆の蜜を含みて冬深し 信之 一口の餅菓子の抵抗の無し 〃 他愛なく寒に駄菓子を作りいし 〃
正午前に水煙2月号が刷り上ったので、松山市内の書店に届け る。珈琲屋に立ち寄ってオーナーの原田否可立さんと歓談。否 可立さんは、川柳の先生で、インターネット川柳センターを 主宰する。 今日の俳句 一月の太陽がもろもろを包み 信之 ちゃんちゃんこ着て両腕の軽い動き 〃 枯山に晴れの光りを溢れさす 〃
明日のオンライン新年句会の準備。 今日の俳句 寒日輪を海に落としてしまいし空 信之 桜冬芽のぷちぷち黒し夕空に 〃 寒なればきれいな空気をふかぶか吸う 〃
オンライン新年句会を楽しむ。参加者のコメントがいい。作品 を汚してしまうコメントがないのである。インターネット俳句 センターは、教育機関に利用されているので、自分の楽しみだ けでは済まされない。 今日の鑑賞(オンライン句会作品) ★寒日和くだきし餅の干されける/高橋正子 「寒日和」という季語を生かし、日常生活の一齣をうまく掬い 取って手堅い。 ★黄水仙いよよ直線極めけり/堀佐夜子 いい句だが、「黄水仙」が春の季語で、当季雑詠でないのを残 念に思う。 ★白粥に落す寒卵かがやけり/平野あや子 「白粥」と「寒卵」の取り合わせがいい。「落す」のである。 日常が鮮明に再現され、詩となった。「かがやけり」はややオ ーバーだが、これも詩としての真実なのである。 ★屋根越しの空に洋凧ぐいぐいと/岩崎楽典 「洋凧」がいい。少しの珍しさが楽しい。 ★みんなして冬ど真ん中を生きている/河ひろこ 写生でないが、こんな句もいい。いろいろな句があるのはいい。 ★闇に打つ柏手しんと若井汲む/金子孝道 「若井」は「若水」ともいい、元旦に汲む水である。日本の習 わしだが、欧米の宗教といったものでなく、伝承された文化そ のものである。 ★日向ぼこ大きな雲がやって来る/作者不明 いい開放感が伝わってくる。作者の呟きが聞こえてくる。 今日の俳句/高橋信之 ★寒禽啼きその拡がりの丸い空 鋭い鳥の声にはっと見上げると、広い空があった。清潔さと荘 厳さを含んでいると思いました。(評:脇美代子) ★寒晴れて空の光りのきらきら降る よみ終えて眩しさがあります。「きらきら降る」という言葉の 平明で、一気に心が解き放たれます。(宮地ゆうこ) ★枯山の向こうの海に汽笛鳴る
オンライン共同体「水煙ネット互酬会」を立ち上げる。 今日の俳句 冬暖かに池が膨らむように張る 信之 ポプラ冬芽に確かな明日がある夕べ 〃 扇を開き見る正月の松の句を 〃
午前、水煙2月号の発送準備は、事務局で正子、弘子、洋子の 3人。オンライン共同体の勉強会を終えて昼食。午後、発送。 今日の鑑賞 ■雪山を鈴の音鳴るあとさきに/福田由平 読者を「雪山」に連れ出して、「鈴の音」の「あとさきに」が 楽しい。 ■かたことと鍋に音して寒蜆/守屋光雅 無駄な言葉が無い。童心に帰って、いい心境だ。 ■冬帽子被りなおして帰途に就く/田岡 弘 いいスケッチである。自画像であろうか。何気ない素振りに、 その人なりの人柄が出る。 ■こころざし乗せれば速し冬の雲/宮地ゆうこ 写生句ではないが、「冬の雲」を詠んで、「速し」に実感があ る。
午前、洋子さん運転の車で、正子と事務局の仕事に出掛ける。 今日の鑑賞 ■風とおり水仙低く匂いけり/池田和枝 「水仙」に絞り込んで、いい感覚が働いた。作り手の強い感動 が読み手に伝わってくる。 ■ふぞろいの麦芽に風の緩みけり/脇美代子 「ふぞろい」と「緩み」がうまく噛み合って、作者のいい内面 が読み取れる。心の向いているところがいい。 ■堆く路上に売られ冬帽子/林 暁兵 写生句だが、ヨーロッパの自然主義文学の雰囲気があって、「 冬帽子」が訴えてくる。
今日の鑑賞 ■父母の墓の跡抱き山眠る/古田けいじ 亡き「父母」を想う実感が伝わってくる。季語「山眠る」が季 語を越えて、強い実感のある言葉となっている。 ■初場所の呼び出しの声高らかに/山野きみ子 「初場所」だからであり、お正月だからである。「声高らかに 」がいい。 ■大根の土を払いて手土産に/池田和枝 「手土産に」と、「大根」を渡す心のやさしさが「土を払いて 」に読み取れる。目立たない日常に詩を拾えば、日常が輝く。
今日の鑑賞 ■冬入日の中へ次々貨車止まる/日野正人 視点が決まっているので、作り手の姿が見えてくる。それがい い。 ■冬晴れや線路は海に並走す/安増惠子 季語の「冬晴れ」がうまく生かされ、いつもとは違って「線路 は海に並走す」という風景が詩となる。 ■緩やかにボール弧を描く春隣/山野きみ子 「春隣」となれば、目にするものが「緩やかに」である。時が ゆっくり動くのはいい。 こころが安らぐ。
句美子、松山大学でのセンター試験。 水煙3月号の編集。
句美子、センター試験の二日目。 昨日から引き続き、水煙3月号の編集。 午後、「水煙ネット互酬会」で注文を受けた吉田晃さんへの 「手作り菓子詰め合わせ」を宅配便発送。以下の文は、正子に よるものだが、添付する。 甘納豆:有機栽培・手選り大納言を上品な味のグラニュー糖で 時間をかけていねいに仕上げました。一粒一粒味わって召し上 がってください。コーヒーともよく合います。 げんこつあめ:有機栽培大豆でつくった黄な粉と、水あめを原 料とした、こうばしく風味豊かで、素朴な昔懐かしい味です。 りんかけ豆:中国山東省の有機栽培ピーナッツに、上質のシナ モンをきかせています。ほうじ茶など、お好きなお茶といただ くと、いっそうおいしく召し上がれます。
午後4時、水煙3月号の入稿。青葉図書の村上専務さんに来て 頂く。 今日の鑑賞 ■白菜の水の重みを一枚剥ぐ/日野正人 白菜の真を捉えた。「剥ぐ」のは、「水の重み」である。白菜 が瑞々しい。俳句が瑞々しい。 ■冬耕の土くろぐろと匂いけり/田岡 弘 五感を働かせ、句を拾った。視覚は、「くろぐろと」であり、 臭覚は、「匂い」である。大地とともに生きる強さである。 ■万歩計野良着に入れて麦を踏む/金子孝道 「麦を踏む」当人の日常であろうが、「野良着」の「万歩計」 は、ユニーな句である。古いものと新しいものとが共生する姿 は、生き生きとしている。
午前10時、水煙ネット事務局の仕事で、スタッフが集まる。 以下の文は、正子が掲示板に書き込んだもの。 火曜日ごとに、事務局で、信之先生、弘子さん、洋子さんで水 煙の仕事をしています。22日は、「3月号の発送準備」と、 「オンライン共同体」の勉強をしました。昨日、3月号の編集 を終え、原稿を青葉図書に渡しましたので、3月号も順調に発 行できる予定です。 お昼は、弘子さんお手製の、卵豆腐と、丹波から送られてきた という花豆のふくめ煮とおにぎりなど。なんと、洋子さんは、 お餅をついてきてくれました。黒大豆の入った豆餅、青海苔と 黒豆のあん餅、そして白いお餅と。火曜日のお昼は、皆さんの 手作りで楽しんでいます。(正子記) 今日の俳句 集まりの卓に伊予柑どっしりと 信之 弘子さんの手料理 寒灯につやつや煮豆大きな粒 〃 洋子さんの手作り餅 寒餅を搗き上げ白の優しさに 〃
今日の鑑賞 ■初場所の技冴えたるや栃東/冬山蕗風 今年の初場所は、活気がある。「栃東」の活躍を見て、同じに 感じ合う仲間がいるのは、楽しい。俳句の作り手と読み手が繋 がる。 ■大寒の列車傾ぎて曲がりけり/田岡 弘 「大寒」の季語としての働きが弱いので、気になるが、素直な 写生がいい。作者の思いが充分伝わってくる。 ■流氷を見ている課外授業の窓/音羽和俊 回想であろうか。「流氷」に詩がある。「窓」に詩がある。
「水煙ネット互酬会」の動きは、順調で、ネット注文の忙しい のが嬉しい。
午後4時過ぎの宅配便で、手作り菓子を堀佐夜子さんに送る。 「水煙ネット互酬会」による注文で、甘納豆とげんこつ飴と りんかけ豆のセット。甘納豆は、三日の手間ひま掛けて作る。 今日の鑑賞 ■トウシューズ冬の窓辺に飾らるる/祝恵子 日常を美しく飾るのは楽しい。冬にも心の弾みがあって楽しい。 ■其処までと友を見送り星冴ゆる/堀佐夜子 「星冴ゆる」がいい。季語の働きを生かして大きな句に仕上げ た。 ■大根で流れとめおき又洗う/小峠静水 技巧のある句だが、素直な写生句として、いい句である。 ■カシオペアその名の汽車の冬夜行/越前唯人 「冬夜行」に少し無理があるが、「カシオペア」に詩があって 新鮮である。
正午から午後3時までのオフ句会を松山山越の北欧料理レスト ラン「WAKUSEI」で。 今日の俳句 木が燃える火が生きているストーブに 信之 重ね置く大寒の辞書歳時記 〃 さらさらとグラニュー糖の冬白き 〃
アフガン復興支援会議での一部のNGOの参加拒否の問題がマス メディアに大きく取り上げられている。日本国内でのルールと 世界のルールとのギャップが余りにも大きすぎる。時が解決し てくれる問題だが。 大相撲のテレビを久しぶりで楽しんだが、今場所の面白さは、 誰もが認めるところで、優勝は、新大関の栃東。栃東の相撲を 解説の親方も本人も「冷静」という言葉で語っていたのが印象 的。日本人、そして日本の伝統文化が力を発揮するのは、「冷 静」であることで、それには、日本人の「intelligence」が 重要であろうと思う。
午後4時過ぎ、水煙3月号初校のゲラが出来る。 今日の鑑賞 ■大らかに丸き形に雪景色/日野正人 「雪景色」の写生が「丸き形に」では、大雑把だが、これも「 大らかに」なので、生きた。 ■柔らかに日はひたひたと梅白し/山野きみ子 「梅」を詠んで個性がある。「柔らか」であり、「ひたひた」 である。 ■青澄みて揺れて海底までの冬/吉田晃 <ゆらぎつつ澄みつつ冬の泉湧く/吉田晃>があるので、類句 と言えば類句であって、他の結社では許されないが、「海」と 「泉」との違いがあるので、そこを評価した。 ■冬の宿深く吸い込む木の香り/岩本康子 「深く吸い込む」作者の胸の鼓動が聞こえてくるようで、喜び の強い感動が伝わってくる。
正午前、水煙3月号初校が校了し、青葉図書に渡す。 今日の鑑賞 ■水匂う春のいそぎや軽き籠/宮地ゆうこ 「いそぎ」は、かな書きなので、「急ぎ」ではなく、「支度・ 準備」と解した。「水匂う春」の準備に心は軽々として事が運 ぶ。「春のいそぎ」は農作業かと思う。 ■寒垢離や明王の剣輝ける/石井信雄 無理のない言葉が作り手のいい実感を伝え、「寒垢離」に寄せ る思いがこちらに伝わってくる。
午前、水煙3月号の再校を終えて校了とし、印刷に回す。
水煙サイトの更新。2月の俳句カレンダー等を作る。