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上京、水煙東京支部吟行句会に出席。夜は横浜のホテルに宿泊。正子は句 美子のマンションへ。
句美子のマンションに初めて訪ね、静かな住宅地なので、安心。正子と句 美子と私の3人で昼食。
句美子の慶応大学入学式に参列。 午後8時過ぎ、帰松。 今日の鑑賞 ■筍を袋に深く提げてくる/相原弘子 弘子さんらしい句。「深く」がとてもリアルです。 ■初蝶の低く大空青々と/山野きみ子 「低く」が効きました。拡がりがあって大きな俳句ですね。 ■ひと日だけ花にまみれて都人/河 ひろこ 「ひと日だけ」にとても実感があります。お会いできてよかったですね。 ■薄霞内濠貫く高速道/岩崎楽典 大都会の風景をうまく捉えましたね。「内濠」と「高速道」の取り合わせ が成功しました。
留守をしていたので、その分のホームページの更新で一日が終わる。 今日の鑑賞 ■田を鋤けば水の流れの新しき/宮地ゆうこ 的確な写生で、それが幸いして新鮮である。生産的で、いい生活から生ま れた。 ■ガヤガヤと地下鉄車輌に四月来ぬ/林 暁兵 平明でユニークな句。下五の「四月来ぬ」がいい言葉である。 ■光りつつ欅新芽の健やかに/山野きみ子 「健やかに」が実感のある言葉となっている。読者を嬉しくさせてくれる 句。
午後7時〜9時、塾生の英語を指導。中学新3年生。 今日の鑑賞 ■春大河雲の去来の影の疾し/伊嶋高男 大きな風景を捉えました。読み手をひろびろとした世界に連れ出してくれ ます。 ■春耕や畝のカーブが幾列も/日野正人 春がやってきました。「春耕」の風景がしなやかに広がって、作者もしな やかです。
今日の鑑賞 ■ひさかたの祖国の雪を顔で受く/林 緑丘 「ひさかた」ですね。お帰りなさい。お待ちしていましたよ。 ■ふるさとの海の暗さや達治の忌/安丸てつじ 達治の詩を思い起こさせる佳句である。大阪生まれの三好達治は詩人とし て著名。その忌日は、4月5日である。
午後7時過ぎ、正子が帰宅。 今日の鑑賞 ■初蝶の羽を休めて影を持つ/野田ゆたか 「初蝶」の静かに力を溜めている様子がいいですね。お休みが長かったの で、気がかりでしたが、ご投句を拝見して、ほっと致しました。水煙ネッ トへのご協力、ご支援をよろしくお願いいます。 ■じゃがいもの土割って出る濃き緑/右田俊郎 写生が素直なので、作者の喜びが伝わってきます。好きな句です。
午前10時、弘子さんと洋子さんが来て火曜会。色紙に俳句を書いてもら い、高橋俳句資料館に展示。佐夜子さんの俳句写真と並べて展示。 午後、水煙5月号が刷り上る。
今日の鑑賞 ■背に重き筍ありて谷の風/宮地ゆうこ 筍掘りの景は、テレビでも放映されているが、この句は、それらとは違っ て、実感がある。背に「重き」であり、頬に吹く「風」であり、五感が捉 えた真実がある。 ■アネモネの茎の長さを瓶の中/脇美代子 作者の眼がいい。眼を凝らしているのである。 ■川堤紫深き花薊/ 小原亜子 「紫深き」に詩がある。作者の感動がある。
午前、水煙5月号を発送。準備・発送を正子と二人で済ます。
明日は、第33回オンライン句会なので、その準備に時間を掛ける。
正午前、吉田晃さん来宅。 第33回オンライン句会。 夕刻、守屋光雅さんから電話。四国88ヶ所巡拝が終わって、88番札所 に居られるとのこと。すべてが徒歩なので、偉業である。 夜、萬地郎さんと高男さんから電話。富士河口湖のホテルからで、夏の水 煙俳句フェスティバルの下見。 3日の機内で風邪を引き、長引いたが、やっと治まる。 今日の鑑賞 ■春陰のどの地下口も入り易し/高橋正子 桜の咲くころのやや冷え冷えとして、曇りがちな空模様は、過ごしやすい 。「春陰」である。「地下口」は、都心の地下鉄への入り口であろうが、 「春陰」ならば、なお「入り易し」である。、「春陰」は、語感の違いが あるが、「花曇り」と同義。 ■喪の旅の桜吹雪に列車待つ/堀佐代子 「桜吹雪」に悲しみを見た。詩情のある、いい句だ。 ■野球部の一団駆ける花曇/土井たくみ 「花曇」がいい。「野球部の一団」が新鮮な風景となって活気がある。 ■チューリップ芯真向かいにエスプレッソ/戸原 琴 句がユニークで強いところがある。作者の内面の強さでもあろう。 今日の俳句 ポプラ若葉の風に騒ぐもしなやかに 信之 四月来る海風届き子がのびのび 〃 若葉風吹く中へ釣り竿の張り 〃
今日の鑑賞 ■大きもの隠されおりぬ八重桜/碇 英一 「八重桜」に隠された「大きもの」とは、作者の心に在る確かなもので、 それを、かるがると言葉にした。存在としての詩である。 ■囀りの木々の間を直線に/日野正人 邪心のない、清潔な詩。下五の「直線に」は、簡潔な表現で、日本的な美 は、こういった世界であろう。
午前10時〜午後3時、高橋俳句資料館(松山市衣山の自宅)での火曜会。 弘子さん、洋子さん、そして正子と私の4人が参加。午前は書道、午後は 、7月の水煙俳句フェスティバルの準備と打合せ。 昼食は私の手料理。スープは若布入りの昆布茶。メインは、鶏肉ささみ入 りの野菜サラダで、パールドレッシングをかける。パールドレッシングは 、フレンチドレッシングとマヨネーズが2対1の割合で、すべてが私の手 作り。野菜は、レタス、サラダほうれんそう、セロリー、赤と黄のピーマ ン、とまと、きゆうり、地元愛媛産の新玉葱、ブロッコリー、アスパラ。 コーヒーはモカで、パンは、市販のバターロール。 弘子さんの料理も持参いただいたので、豪華な昼食。季節の筍と豌豆が美 味しい。 和菓子のぎゅうひは、失敗作であったが、これも食べていただく。 今日の鑑賞 ■花言葉快活元気金魚草/堀佐夜子 楽しい句。「快活元気」であることが何よりも大事で、肉体は衰えても、 精神は「快活元気」でありたいものです。 ■青葉蔭バイクの群れの笑顔美し/馬場江都 作者の素直な気持ちが「笑顔美し」という言葉となった。季語の「青葉蔭 」に実感があって、読み手を納得させる。
今日の鑑賞 ■大漁旗掲げて売らる初鰹/岩崎楽典 書き手の気持ちが伝わってきて、うきうきさせてくれる。 ■軒先ぎっしり寄せ春の夕茜/冬山蕗風 「茜」、「夕茜」は季語ではなく、季感もないので、添削した。身近な街 の風景を描き、春を捉えた。 ■春霞露天の風呂に友といる/安田明子 「友といる」、その寛ぎがいい。
午前、珈琲屋へ。マスターの原田否可立さんにインターネットについての 助言。原田否可立さんは、現代川柳作家で、水煙ネットの古くからの会員。 今日の鑑賞 ■雑木山から芽吹きの匂いが噴き出し/安増惠子 「芽吹き」の勢いである。句に強さがあるのは、作者の内面の強さによる ものであろう。 ■夕暮れのメタセコイヤのさみどりに/岩本康子 「夕暮れ」の空気が「さみどり」に染まってしまう。メタセコイヤの「さ みどりに」である。夏が近い。
夜、珈琲屋へ。昨日に続き原田否可立さんにインターネットの助言。 今日の鑑賞 ■ひんやりと外に朝餉の三つ葉摘む/脇美代子 自家栽培の「三つ葉」がいい。日常の生活は、特別なものでなく、そこに 工夫があり、喜びがある。 ■独り居や春のキャベツを持て余す/伊嶋高男 「独り居」の厨である。「春のキャベツ」に焦点を絞って、「持て余す」 男の生活を表現した。
掲示板への迷惑な書き込み、いたずら・ウィールスのメール等の対応。根 気が要る。
正子のパソコンが不調。修復に時間がかかる。 水煙6月号の編集。
正子のパソコンが不調なので、フォーマットをしてのリカバリー。 水煙6月号の選と編集を済ませ、入稿は、午後4時。午前0時からの仕事 がやっと終わる。正子と徹夜。青葉図書の村上専務さんにこし餡と白玉団 子を食べていただく。手のかからない手作り和菓子。
午前10時からの火曜会は、パソコンの勉強。昼食は、秋田の河ひろこさ んから送っていただいたうどんに弘子さん持参の筍ご飯。
午後、OAシステムプラザでパソコンのプリンターを購入。7年間使用し たキャノンの「BJC 400J」が故障して使えなくなったためで、買い換えた のは、キャノンの「BJ S500」。正子専用のプリンターは、「BJ S600」。
ウイルスと迷惑メールの被害が水煙ネット会員の間に広がり、その対応で 忙しくなる。
午前、水煙6月号のゲラが出来上がる。 今日の鑑賞 ■青麦が空掃くように揺れている/日野正人 文語が流行りの時代であるが、口語の生きた句。「青麦の」を「青麦が」 とし、「揺れる」を「揺れている」と添削したのは、有季定型のリズムを 大切にしたからである。 ■根を払い土を払って朝餉のレタス/相原弘子 店頭の野菜ではない。「根を払い土を払って」、栽培者の顔が見えてくる 。ブランドがやたら目立つ時代に、作り手の人間の顔が見え、嬉しい。 ■白藤におおわれ御堂の甍反る/伊嶋高男(成田山新勝寺) 「おおわれ」、「反る」という動詞の使い方がよく、歴史を感じさせる。 千葉県成田市にある「新勝寺」は、俗に成田不動といい、真言宗智山派の 総本山。 ■鳥曇り私鉄沿線ストライキ/小峠静水 社会性のある句で、季語「鳥曇」に詩がある。「鳥曇」の後の切れがいい。 ■草若葉児童の列の次々と/祝恵子 「草若葉」が「児童の列」の背景となって美しい。朝の空気の感触が伝わ ってくる。 ■鳥帰る病の友は眠りけり/青海俊伯 季語「鳥帰る」に、詩情がある。「病の友」に寄せる情がある。
午前10時、近くの庚申庵へ藤見吟行。参加者は、正子、弘子、洋子、正 人、そして私の5人。正午から私の手料理で、高橋俳句資料館のオープニ ングーティー。吟行参加の5人に千葉敬子が加わる。 今日の俳句 踏切の音の届いて藤散れる 信之 藤匂う空気の流れの中にいる 〃 藤咲いて人の笑いの通り過ぐ 〃
正午過ぎ、松山市議の投票を済ます。正子が同行。 今日の俳句 うぐいすの啼くたび池の空広がる 信之 うどの香をいく度か嗅いで刃を入れる 〃 藤散れる時の流れに庵復元(庚申庵) 〃
今日の鑑賞 ■種芋の網に包まれ芽ぶく店/祝恵子 「芽ぶく」ものの発見である。日常でのうれしい発見である。 ■草萌えや火気厳禁のドラム缶/小峠静水 この句の場合の切れ字「や」は、本来の「切る」働きはなく、「付ける」 働きをもち、意図のある使い方である。社会性を強く出し、現実性が薄 れる。