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今日の俳句 大寒の空のうすうす雲白き 空も地も枯れしろじろと広がれる 暮れ際の青に染まりてどこも枯れ 今日の鑑賞 ■地球儀をくるりと回し冬送る/平野あや子 冬は、家に篭りがちだが、「地球儀」を「くるりと回し」てみ れば、世界はひろびろとして、楽しい。俳句は広々とした世界 なのである。わたしの好きな句。(高橋信之)
今日の鑑賞 ■待ち侘びし蕗のとう漬け馥郁と/安丸てつじ 俳句の言葉に実感があるので、読み手にも「馥郁と」匂ってく る。季節の食材は、生活を楽しくする。(高橋信之)
今日の俳句 節分の豆それぞれの黒き影 節分の豆の一粒ずつの音 節分の豆の堅さの充実に 今日の鑑賞 ■石積みて冬果つ港出航す/平野あや子 石を積んだ船は、喫水を深くして、船首を少しもたげて潮をな みなみと分けて港を出て行ったのであろう。「冬果つ港」の表 情が豊かである。(高橋正子) ■ふるさとの納戸の闇へ豆を撒く/古田けいじ 納戸は暗くて、ひんやりとした思い出がしまわれている場所で もあろう。その暗がりに、追難の豆を撒く。少し寂しくなった 故郷の節分である。(高橋正子) ■節分や日矢透き通る明るさに/堀佐夜子 節分ともなれば、暦は正直といおうか、確実に明るい日が射し てくる。眺める目には、透き通るような光りとなって映る。 (高橋正子)
元が在籍する慶大の環境情報学部には、徳田・村井・楠本・中 村・南 研究プロジェクトがあって、教授陣を中心に、学部学 生も「メンバー」に加わることが出来るのがいい。元は、その メンバーの一人で、既に学会での研究発表(pdf)も済ませた。 1月31日には、卒論最終発表があって、元の卒論「アプリケー ションの動的再構成を実現する基盤ソフトウェアの研究」も大 学のホームページで公開されている。詳しいレジュメ(pdf)、 それに、教授らとの質疑応答も公開されているので、元の学問 がよく理解できて、楽しい。元の指導教授は、徳田英幸先生。 今日の俳句 立春という明るさにパソコン画面も 今日からは春といい読書の灯も 少女らの学問の灯よ春浅き 今日の鑑賞 ■高枝がまた高くなる春立つ日/古田けいじ 高いところの枝が、今日が立春と思うといっそう高く空に伸び ていく感じがする。感じだけでなく、実際そうなのかもしれな い。立春という季節の巡りに、木も人の心も伸びやかになる。 (高橋正子)
午後、青葉図書の村上和興専務来宅。水煙3月号のゲラ刷りを 届けてくれ、水煙叢書の刊行・印刷についての相談。 今日の鑑賞 ■ハナミズキの芽ぐみに飛機が下りてくる/おおにしひろし 破調で、一句一章であって、詩情のある句である。これら大変 難しいことをこなして、清新な季節感覚でハナミズキの芽ぐみ と飛行機の出会いを捉えている。(高橋正子)
午前、近くの「久万の台温泉」に出掛け、入浴後は、マッサー ジ。ゆったりとした、ひとりの時間は、久し振りのことであっ た。快晴に恵まれた2時間。 今日の鑑賞 ■ばさと雪落して帽子濡らしたり/今井伊佐夫 突然に思わぬほどの雪がばさと落ちて、帽子を濡らしてしまっ た。雪を載せた木の枝に、頭が触れたのであろうか。作者は飛 騨の下呂温泉に住み、雪深い地方の生活を見せてくれる。(高 橋正子)
午前、青葉図書の村上和興専務来宅。水煙3月号の初校を渡す。 午後4時、徒歩20分のところの「久万の台温泉」に出掛ける 。行き帰りを歩いて、帰宅は、6時前であった。電動マッサー ジ等で、ゆっくりとした時間、ひとりの時間を楽しむ。 今日の俳句 春光ゆらゆら五体を温泉に浮かせ 二月晴天前へ前への脚振り伸ばす
明日の第43回オンライン月例句会の準備。 今日の俳句 大根白く梅白く八百屋の店頭に
オンライン月例句会を順調に終え、この2月で第43回を数える。 今日の俳句 八百屋の店頭梅の花咲かせ売る 春灯の範囲の中にくず篭も 二月晴れて前へ前への歩く足
午後、洋子さん運転の車で、湊町の水煙ネット事務所に出掛け ての仕事。その後、愛媛県庁で水煙ネットのNPO法人化の相談。 今日の鑑賞 ■真ん丸き春日平らな雲に入る/岩本康子(正子添削) 「真ん丸き」に勢いづいた緊張があって、「春日」の大きな丸 さを読者に印象づけてくれる。平らな雲に落ちてゆく様は、大 きな広い景色で、明日へ向う元気をくれる。(高橋正子)
今日の鑑賞 ■さくさくと刃にかろやかな春キャベツ/池田和枝 やわらかい春のキャベツを切る音がさくさくと快い。句のリズ ムも軽やかで、内容とマッチしている。(高橋正子)
今日の鑑賞 ■終の地と思いて若布干してをり/平野あや子 「若布」は春の季語で、その「若布」と「終の地」との取り合 わせにいい詩情があって、句のレベルが高い。背景にある海の イメージにも深いものがあって、読み手の心を打つ。(高橋信之) ■風を真に受けいて春を待てる日々/龍造寺規谷 いい句です。言葉が平易で、平易のなかに緊張感があって、作 り手の情感が無理なく伝わってきます。季語、切れ字にも問題 がありませんね。(高橋信之)
今日の俳句 山くろぐろとその背景の春夕焼け 春夕焼けの遠くとも近くとも思い 夕空の芽木となりたり枝の張り 今日の鑑賞 ■水替えて水仙の向き整えり/藤田洋子 水を替えるのに花の向きが乱れた水仙を、また整えて凛とした 姿にした。花の心を大切にする女性らしさに加え、水仙の花に も通う芯の通った落ち着きを感じさせてくれる句である。(高 橋正子)
洋子さんにバレンタインデーのチョコをいただいたのは、10 日のことであった。 今日の俳句 春浅き夕空の明るさの下に 春光の惜しみなく地に降り注ぐ 今日の鑑賞 ■種袋畝の数ほど並べける/宮地ゆうこ 種の袋を畝の数だけ並べて、あれこれと蒔こうと思い、ずいぶ ん楽しそうである。春の日の農の生活の楽しさがよく詠まれて いる。(高橋正子)
午後3時、今治西高校(英語)の柳原美知子さん来宅。句集出 版の件で、青葉図書の村上専務も同席。 私の手料理で洋子さんも参加の柳原美知子句集出版前祝い。
朝日新聞の記事「京都学派いまふたたび」は、三日連続の今日 が最終回であったが、興味をもって読み終えた。西田幾多郎の 「無」の思想の再評価であり、西田哲学の研究者は、日本より 海外の方がはるかに多いという。西田幾多郎は、「哲学の動機 は人生の悲哀でなければならない」と書き、また「我々の最も 平凡な日常の生活が何であるかを最も深く掴むことに依って最 も深い哲学が生れるのである。」 俳句もまた同じで、「無」が何であるか、「生活」が何である か、である。 午後、水煙3月号を洋子さんに手伝ってもらい、正子が発送 。水煙3月号を松山市内の主要書店店頭に置いて貰う。 オンライン2月句会賞品の準備を正子が済まし、発送は、洋子 さんの仕事。 今日の鑑賞 ■筆を買う春一番の明けの日に/野田ゆたか 「筆を買う」日常は、穏やかで静かで、それでいて緊張がある 。「春一番」の季節である。(高橋信之)
今日の俳句 春光のあふれて白きもの多し 遠山を見ていて風よ春浅き 山茶花の花の終わりの愛しき赤 今日の鑑賞 ■梅ほつほつ人ほつほつの日差し来し/小峠静水 早春の「日差し」がいい。作者の心境がいい。(高橋信之) ■芽木ゆれて山にいのちの満ちる音/宮地ゆうこ 少しの作為が見えるが、強い実感があるので、それが許される のである。(高橋信之)
午前、道後の愛媛県NPO支援センターに、正子、洋子、敬子 の3人が出掛け、水煙ネットのNPO法人化の相談。 午後、自宅の高橋俳句資料館で書道教室。
今日の鑑賞 ■蕗のとう真白き和紙に揚げらるる/今井伊佐夫 「真白き和紙」が、てんぷらの蕗のとうとよく似合って、早春 のやわらかさ、淡さが感じ取れる。季節の新しさが、日常生活 を潤いのあるものにしてくれてうれしい。(高橋正子) ■復興の槌音高しつばくらめ/霧野萬地郎(カンボジア・シェム リアップ市街) 「槌音高し」と「つばくらめ」に、作者の復興への願いが読み 取れて、心高い気持ちがある。草田男の句に詠まれた日本の戦 後の復興時の精神を感じた。(高橋正子)
今日の鑑賞 ■凍滝の透明を水くぐり落つ/おおにしひろし 凍てた滝でありながら、その中を凍らない水が動いて流れ落ち ている。透明な氷を澄んだ水が細く、くぐり落ちて、透明な世 界が極まっている。(高橋正子) ■春の蚊の脚に屈折ありにけり/碇英一 冬の間は、どうしていた蚊かと思われるが、春の生暖かい空気 に現れた蚊の脚に、「屈折」を見た。蚊の脚の屈折は弱々しい 。弱々しい命をいとおしく思った。(高橋正子)
午前、水煙4月号入稿。 午後4時、久万の台温泉でマッサージ。
午前10時、梅津寺での観梅吟行。昼食と句会は、レストラン 「WAKUSEI」で。司会は、正人さんで、句会報は、洋子 さんの担当。
今日の鑑賞 ■滝解けて流れ新たにかがやける/山野きみ子 「新たに」がいい。早春である。この句には、季語がないが、 「滝解けて」を「滝」の「氷解く」と解し、早春の季感を読み 取った。(高橋信之) ■春菊の青き香りをざっくりと/池田和枝 「青き香り」である。日常の生活に巡ってくる「春」を確かな ものとして捉えた。「ざっくりと」がさらに確かなものとした 。(高橋信之) ■耕せば仙台平野青と黒/相沢野風村 「青と黒」は、草木の緑であり、大地の黒である。そう解釈し なければ、この句は、死んでしまう。「耕」は、春の季語。( 高橋信之)
今日の鑑賞 ■晴れ渡る春一色の空円き/馬場江都 空の円さを印象付けてくれるのは、やはり、春のやわらかな青 い空であろう。すっきりと晴れ渡った空にも、そのほかの季節 とは違う春の色がある。(高橋正子)
午前10時、自宅での書道教室。千葉敬子、そして正子と私の 3人でのフリースクール。 今日の鑑賞 ■遅き日の原木温く運びくる/宮地ゆうこ 遅々として暮れかねる日を溜めて、原木が運ばれてくる。その 木肌にある温みを感じながら、原木の荷運びの仕事をしている のか。すでに暖かい日がある。(高橋正子) ■晴紅梅の蕾み膨らむ機械室/今井伊佐夫 無骨な機械室にも、紅梅が挿され、蕾が膨らんでいて、心が和 む。紅梅であるから明るい機械室となっている。紅梅を挿した 人の心遣いが温かい。(高橋正子) ■春の雪止みて入日の赤い空/河野齊 春の雪が止むと、入日の空が赤々と焼けている。もう雪は終わ りなのかもしれない。ほっとしたあかるい心が読者にまで沁み てくる。(高橋正子) ■いかなごのくぎ煮や瀬戸の春を知る/多田有花 いかなごは、今ごろから3月ごろよく捕れ、いかなごが捕れる と春の来た知らせでもある。瀬戸内の春の明るさが満ちた句で あるが、「いかなご」が、春の季語なので「春を知る」を工夫 されたい。(高橋正子)
正子の第2句集「花冠」の原稿が出来上がる。水煙俳句叢書の 中の第2巻で、水煙創刊20周年記念事業として刊行される。 今日の鑑賞 ■春北斗大きく懸けて山連なる/宮地ゆうこ 春の夜空に懸かる北斗七星は、温んだ大気に光りが潤んで、大 らかに感じられる。「懸けて」の主語は、連なる山。連なる山 は、北斗七星を懸けてどっしりと横たわっている。(高橋正子) ■夕日背になずな鳴らして野の道を/堀佐夜子 童謡詩のような句。夕日を背に、なずなを鳴らしながら帰る野 の道が、なつかしく、優しい色合いで受け止められる。(高橋 正子)
水煙20周年記念事業の一環として、「水煙合同句集」刊行の 予定だが、その合同句集に掲載する「自選10句」が順調に投 稿され、現在30名となる。投稿の締め切りは、4月末日。
午後2時、大西ひろしさんが水煙吟行の年間計画の相談で、来 宅。写真を沢山いただくが、花の写真は嬉しい。