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午前10時、水煙4月号の初校を終え、青葉図書へ。 午後、水煙ニューズレター29号を配信。 今日の鑑賞 ■駅頭の人の華やぎ卒業日/野田ゆたか 卒業の季節である。駅には、卒業式を終えた親子や友達同士が 卒業の喜びで華やいで行き交っている。時節の人事を季節感溢 れるものとしてよく把えている。(高橋正子)
高橋正子句集「花冠」の序を書く。 今日の鑑賞 ■土雛の裏に明治と書かれおり/今井伊佐夫 土雛が作られた年号の明治が刻まれ、明治、大正、昭和、平成 の波乱の時を経た土の雛に、重みと深い色あいが感じられる。 土雛にその土地で生きてきた人の歴史が読めるようである。 (高橋正子)
午後4時、水煙4月号校了。 高橋正子句集「花冠」が青葉図書の印刷へ。 今日の鑑賞 ■星消えて香を強くする沈丁花/古田けいじ 星が消えるとたちまち闇は深くなる。闇が深ければ、いっそう 強く沈丁花の香は漂う。星は消えているものの、沈丁花の一つ の花が星のように心象に残る豊かな句である。(高橋正子)
午前、俳画はがきを描く。午後、高橋俳句資料館の書道教室。 出席者は、敬子、洋子、正子、そして私の4人。 今日の鑑賞 ■ものの芽に風荒々し月替わる/山野きみ子 春一番であろう。3月になったばかりのときに、いたいけなも のの芽に、荒々しい風が吹いて、これから本当の春になって行 く。季節の変わり目のはげしさに出会う時である。(高橋正子)
高橋信之第3句集「旅衣」の句稿整理を正子に手伝ってもらう。 今日の鑑賞 ■スコップに啓蟄の土斜めなり/小峠静水 啓蟄の土にスコップを入れると、そこに掬われる土は、スコッ プの傾斜にしたがって斜め。そういったものの見方も面白いが 、啓蟄には、土をいじりたくなる心情がいい。(高橋正子)
午後、オンライン句会の賞品を作成し、発送係の洋子さんに渡 す。 今日の鑑賞 ■剪定に鋏研ぐ水白濁す/相沢野風村 剪定のために鋏を研ぐのだが、刃をしっかりと研いだ研ぎ水が 白く濁って、早春の水の冷たさが感じ取れる。刃と向き合う姿 勢に緊張感がある。木もすっぱりと剪定されるであろう(高橋 正子)
午前10時、近くの久万の台温泉でマッサージ。 高橋信之第3句集「旅衣」の句稿を仕上げる。4月末発行の予 定で、水煙創刊20周年記念の水煙俳句叢書の中の一巻。 今日の鑑賞 ■すぐ止むも明るき空の春の雪/堀佐夜子 すぐに止む春の雪であるけれども明るい空から降ってきて、し ばらくは、優しくほのかな思いにさせてくれる。春の雪の軽さ がいい。(高橋正子)
午後、洋子さん来宅。オンライン句会の賞品の準備。 今日の鑑賞 ■春光を残して庭師帰りけり/林緑丘 庭師が来て、庭木が剪定され、すっきりと明るくなり、空の光 もよく届くようになった。庭師が春光を残して帰ったのは事実 。春先の庭は光で眩しい。(高橋正子)
第44回オンライン月例句会開催。5年の歳月を経たネット句 会のすべてが安定していて嬉しい。毎日開催のさら句会と連動 して成果を上げた。 午後4時過ぎ、正人さん来宅。東京四季出版の「現代俳句精鋭 選集W」への句稿、正人102句を仕上げる。 今日の鑑賞 ■春の水堰の高さを透明に/相沢野風村 堰を落ちるすべすべした春水の透明感がよく捉えられている。 「堰の高さ」をしっかりと目に収めて、句の焦点が絞られてい てよい。(高橋正子)
「臼田亜浪研究@〜A」に続き、<その3>を書き上げる。 今日の鑑賞 ■春野より春の人乗せ無人駅/河勝比呂詩 春の野を歩いて来た人は、すっかり「春の人」となっていて、 服装も春らしいのだろうが、その人を乗せて電車がまた出発す る。春野の若い緑が印象に残る、命のさわやかな句である。( 高橋正子)
水煙4月号納入。 高橋正子句集「花冠」のゲラ刷りが出来上がり、高橋信之句集 「旅衣」の句稿が青葉図書の印刷へ。 今日の鑑賞 ■最上川雪を包みて海に帰る/相沢野風村 さつさつと降りこむ雪を川水が包み込むように解かして、海へ 流れて行く。水量の勢いに川は海へ帰るというのに相応しい様 子である。芭蕉の最上川の名句の水量も思い合わされよう。( 高橋正子)
正午前、水煙4月号発送。洋子さんと正子の仕事で、私は、そ の手伝い。 午後7時過ぎ、句美子が帰省。
今日の鑑賞 ■白木蓮満開までの丸さ持ち/古田けいじ 白木蓮の蕾が今にも開きそうな丸さである。満開になった時の 白鳥のような美しさを楽しく想像させてくれる。(高橋正子) ■鳶飛ぶ春の空気を胸にだき/斎藤のぶこ 春になって、気持ちよさそうに空を舞う鳶の姿を目にし、晴れ ばれとした気持ちになる。「空気を胸に抱き」に、春の空気の 心地よさを感じる。(高橋正子)
戸原琴句集の選をし、その句稿を琴さんにファクス。
3月の月例オフ句会。参加者8名で、盛会。午前は、重信川の 河口へ吟行。 正午前、元が帰省。正子共々留守をしていたので、句美子に元 の食事を任す。
午後、句美子が松山東高校の同窓会に出席。 今日の鑑賞 ■春キャベツ軽く重ねてまな板に/脇美代子 生活に詩を取り入れ、「軽く」そして楽しいのがいい。それを 続ければ、心境は、次第に深くなってくる。(高橋信之) ■土筆生うひとつ見つけてそこここに/堀佐夜子(信之添削) 「つくつくし」は、秋の季語の「つくつくぼうし」のことで、 「つくづくし」は、春の季語の「土筆」なので、煩わしい。「 つくつくし」を「土筆生う」と添削した。(高橋信之) ■差し出した両手にあふるつくしんぼ/池田多津子 「つくしんぼ」を詠んで、口語表現が生きた。「両手にあふる 」に偽りがない。(高橋信之)
元、慶応大の湘南藤沢キャンパスに帰る。元運転の車で、松山 来訪の大学の友人3人が同乗。
午前、青葉図書の村上和興さん来宅。高橋正子句集「花冠」の 初校が終わり、青葉図書へ。 午後、洋子さん来宅。月間賞の葉書を作成し、その発送を依頼。
午前、青葉図書の村上和興さん来宅。高橋正子句集「花冠」の 再校。
今日の鑑賞を掲示板からの転記。 [西川佳津枝作品3句] ショベルカー翼抱えて眠る春昼 荒れた手にクリーム落とす春コタツ 陽が愛でし干し大根を風鍛え 「春昼」と「春コタツ」は、春の季語なので、第1句と第2句 は、春の俳句です。「干し大根」は、冬の季語なので、第3句 は、冬の俳句です。 有季定型(季節と5・7・5)に関しては、問題はありませんが 、投句は、普通「当季雑詠」となりますので、第3句の「干し 大根」の句は、そこで問題が生じます。今は、春の季節なので 、一般的なことですが、冬の季節の句は、投句されないもので す。 初めてご投句される方は、また別で、「当季雑詠」をあまり意 識されないで、ご投句ください。数多く作って、数多く発表さ れるのがよいのです。<気後れ>することなく、俳句を楽しん でください。 ○季語よりも季節感があれば、それでよいのです。 ○5・7・5は、あまり意識せずに17字の短い句に纏めれば 、それでよいのです。 ○始めての人は、先ず、写生を心がけ、何よりも大事なことは 、俳句を楽しむことです。
今日の鑑賞 ■青き踏むフランスパンを抱きながら/小峠静水 フランスパンを抱いて青きを踏むは、洒落ていて、軽い。長い 脚の人を想像するが、人生の深い思いが、軽く表現されている 。(高橋正子)
今日の鑑賞 ■一村を抜けて春田の畦に出る/祝恵子 人家のある一村を抜けると、若草の萌える田の畦に出た。故郷 の田の畦であろうか。畦に立てば、ふっと昔に立ち返るような 思いがする。思いが広く湧いてくる。(高橋正子)
今日の鑑賞 ■散らばってどんぐり双葉に割れ始む/磯部勇吉 どんぐりが、落ちたままのところで、芽を出したというのだが 、どんぐりの実が割れて双葉が出る自然の力に驚嘆する。「散 らばって」は、どんぐりがぱらぱらと木から落ちる音を蘇らせ てくれる。(高橋正子)
午後4時、青葉図書の村上和興専務来宅。水煙5月号の入稿と 高橋正子句集「花冠」出版の件。 今日の鑑賞 ■指で芽を確かめながら薯植うる/今井伊佐夫 種薯の芽は、目では確かめ難いものもある。指に触れてその感 触で芽の場所を確かめておいてうまく植え付けると、しっかり と芽を出す。人間のあたたかさを感じさせてくれる句。(高橋 正子)
句美子、午前9時40分松山空港発の便で上京、横浜日吉の慶 大キャンパスに戻る。 午前10時、自宅での書道教室。敬子、正子、信之が参加。 今日の鑑賞 ■開店のゴム風船へ子等の列/霧野萬地郎 風船は、どこかのどかで、どこか夢があって、子どもは大好き である。開店の宣伝に膨らました風船が配られて、列ができる ほど子どもが並んでいる。子どもに夢が配られて、店も繁盛し そうである。(高橋正子)
パソコンのハードディスクの取り替えと修復で一日が終わる。 今日の鑑賞 ■風連れて初燕またこの街へ/多田有花 燕が、またこの街へ風を連れてやって来た。「風連れて」に、 飛燕のさっそうとした姿が読み取れ、初燕へのさわやかな賛歌 となっている。(高橋正子)
午前、青葉図書専務の村上和興さん来宅。高橋正子句集「花冠 」が校了し、青葉図書での印刷へ。高橋信之句集「旅衣」入稿。 午後、NPO水煙ネット設立の相談で、正子が洋子さんと連れ立 って愛媛県庁の愛媛県NPO支援センターに出向く。 NPO水煙ネットは、水煙ネットとは別で、水煙ネットや俳句雑 誌「水煙」を支援する特定非営利活動法人。 今日の鑑賞 ■独活の根に湿り土つき売られいる/山野きみ子 根に土を付けた独活が生きいきとしている。「湿り土」をよく 見てとった観察眼がよい。「湿り土」は、独活が採られて間も ないこと、生きていることの証となっている。(高橋正子)
今日の鑑賞 ■鉄塔の一つはげんげに囲まれて/脇美代子 焦点が「鉄塔の一つ」に絞られ、いい田園風景。げんげの花の 紅紫が空の青に映えて美しい。(高橋信之) 今日の俳句 さくら咲き始めたり朝空を染め 信之 芽木透かし朝の無音に遠き空 〃 戸を開けて朝の空気の春浅き 〃
午前10時半、青葉図書専務の村上和興さんが水煙5月号のゲ ラ刷りを持って来宅。 午後2時半、北九州の康子さんから電話。句集出版の件。 今日の鑑賞 ■芽柳に堀の水増しさざめける/藤田洋子 「芽柳」の静かな命が「さざめける」のである。早春の風景を 拾い、いい発見があった。作り手の心の向くところがいい。 今日の俳句 さくら花芽のさくら色して影落とす 信之 三月の雲が形を定めたり 〃 春服のくつろぎを着て行き帰る 〃
今日の鑑賞 ■大干潟二つ重ねて海きらめく/おおにしひろし 「海きらめく」にリアルな感情があって句が生き生きしている 。下五の字余りが効いた。「大干潟二つ重ねて」は、詩のある 風景である。 今日の俳句 子ら遊ぶとき囀りのような声 信之 花びらの朝開く色みずみずし 〃 一切れの紙の白さに詩が生まる 〃
午前、水煙5月号の初校を終えて青葉図書へ。 今日の鑑賞 ■畑一望ところどころの麦青む/石井信雄 丘などに登って、遠く一望すると、畑のところどころに麦が青んで いるのがみえる。郷愁を呼び起こしてくれる風景が味わい深い。( 高橋正子) ■白れんの高きにあれば空青し/祝恵子(信之添削) 青空に高く咲く白れんが、颯爽としている。「高く」、「空青し」 は思い切りのよい表現で、晴れやかな気持ちと重なる。(高橋正子) ■夜桜は三分の頃の静けさに/加納淑子 桜が三分咲きのころの、ひやひやとした夜気が降りている静けさを 言っている。抑えられた気持ちに静かさがよく感じ取られている。 (高橋正子) ■測量の視野にかぶさる花の影/おおにしひろし 土木測量の視野にも、花の時には、花の影がかぶさってくる。自然 を相手の仕事も、ある日には風雅な桜の咲く日もあってうれしい。 (高橋正子) 今日の俳句 さくら咲きたり朝空の限りなき 信之 花びらを余さず空が受け入れる 〃 塵を出すに桜咲く下を歩く 〃