俳句カレンダー1999〜2003
俳句日記1999〜2002
俳句掲示板


俳句日記/2003年
高橋信之  takahashinobuyuki@suien.ne.jp

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2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

1日(火)/エイプリルフール

午前、青葉図書の村上専務さん来宅。水煙5月号を校了とし、印刷
へ。

午後、NPO水煙ネット定款の相談で、正子が洋子さんと連れ立
って愛媛県庁の愛媛県NPO支援センターに出向く。

今日の鑑賞
■桜咲く空も戦火の地へ続く/藤田洋子
桜が咲く空が晴れやかな空とならず、戦火のイラクへと続いて、桜
は悲しみの花となっている。桜と戦争。忌まわしい戦争の過去を思
い出させる。(高橋正子)
■耕の土生かされて日に遊ぶ/山野きみ子
「耕]は春の季語。勤勉に、よく耕された土に暖かな日がさして、土
が生き生きとし、楽しんで遊ぶかのように思える。(高橋正子)
■花びらを肩にひとひら入社式/高橋秀之
新しく入社する人がいると、迎え入れる人たちにも、さわやかな希
望が湧く。肩にひとひらの花を見た迎える側の優しさがあたたかい
。(高橋正子)

今日の俳句
花ひらく朝の空気の流れに居る 信之
詩を書くに花冷えの一枚の紙  〃
一鉢のパンジーの黄が玄関に  〃


2日(水)

今日の俳句
ポプラの芽ほぐれて池のうすみどり  信之
雨がみどりに芽吹きの山を遠くに置き 〃
満開の花に隠れて啼く鳥は      〃


3日(木)

午後、青葉図書の村上専務さん来宅。水煙俳句叢書の装丁の件。
北九州の岩本康子さんが句集出版の相談で来宅し、一泊。

今日の俳句
歓迎の花満開の喜びに      信之
満開の花濃き色の夕空に     〃
えんどうの花の律儀に白を咲かせ 〃


4日(金)

岩本康子さんが午前7時50分松山観光港発の船便で北九州へ帰る。

今日の鑑賞
■しゃぼん玉無心に吹けばまろやかに/相沢野風村
しゃぼん玉の「まろやかに」は、いい発見だが、これは、作者の心
の内に見たもので、作者の心が「まろやかに」なのである。(高橋
信之)

今日の俳句
さくら咲くさくら五弁の確かさを 信之
いっせいに咲きたり花の勢いに  〃
花満開の朝に息ふかぶかと吸う  〃


5日(土)


午前10時、松山総合公園へお花見吟行。参加者は、正子、洋子、
敬子、ひろし、佳加、麗美子、そして私の7名で、井上ミツさんが
遅れて句会に参加。

今日の俳句
辛夷咲く山の自由な風の中     信之
花いろいろその賑わいの中のさくら 〃
丈低きたんぽぽありき山下りる   〃


6日(日)

今日の俳句
満開の花のアーチの下を歩く 信之
白という色美しく馬酔木咲く 〃
一本のみもざゆさゆさ風の道 〃


7日(月)

水煙メーリングリストを開設。管理者は、高橋信之。サブ管理者は
、野田ゆたかと、多田有花。

▼たった今の俳句(16:38:58)
いっせいに咲きたり花の勢いに 信之


8日(火)/潅仏会、花祭り

今日の鑑賞
■初燕バス待つ朝を旋回す/古田けいじ
今年もまた燕がやって来て、心に明るさをもたらしてくれた。春の
朝の冷ややかな空気を颯爽と切って旋回する燕は、幸せの使者であ
ろう。(高橋正子)
■山に咲くミモザ斜めに風の中/藤田洋子
斜めになって山に咲くミモザは、自生のミモザということであろう
。斜めがリアルである。その観察によって、読み手は風雨に耐えた
幹を想像でき、自生のミモザが強い花であることを思う。(高橋正
子)


9日(水)

今日の鑑賞
■離れ来て路地を明るくゴム風船/加納淑子
誰かの手を、またはどこかから離れて来た風船が路地に迷い込んで
、思いもかけぬ明るさをくれた。下町の生活の明るさが、のどかで
ある。(高橋正子)
■散る花の再び宙を目指しおリ/小峠静水
散ってゆく花は、下方へと散り急ぐのだが、中には、途中から地を
舞う風に吹かれて再び宙へと向かうものもある。落花の様子がよく
捉えられている。(高橋正子)


10日(木)

今日の鑑賞
■窓の外に海と桜と触れ合えり/柳原美知子
原句は、主語の統一が必要。「窓の外」は、「まどのと」と読ませ
た。窓の開かれた外には、海に桜が重なって見え、海と桜が触れ合
う景色となった。海の色と桜の色のコントラストが美しい。(高橋
正子)
■紙風船まろき空気を詰めており/小峠瀬水
紙風船には、どこかのどかさがあって、息を入れてゆるやかに丸く
なった風船は、見るものの気持ちを和ませてくれる。(高橋正子)
■花散れば浴びに行くなり車椅子/堀佐夜子
散る桜の花びらを存分に浴びたい気持ちは、花を愛する人なら誰も
が持つだろう。車椅子に座る膝にも、髪にも、花びらを受けて、自
然のままに散る桜を楽しんでいて明るい。(高橋正子)


11日(金)

高橋正子句集「花冠」納入。水煙創刊20周年記念事業としての水
煙俳句叢書第2巻で、第1回配本。


12日(土)

午後、高橋正子句集「花冠」と水煙5月号を洋子さんに手伝っても
らい、正子が発送。市内の書店にも置いてもらう。


13日(日)

第44回オンライン句会。句会の形式を変え、登録制にしたが、今
月も盛会で、参加者48名、投句142句。
午後、井上ミツさんが来て、ミツ句集に収録予定の俳句を水煙バッ
クナンバーから探す。半日の仕事。


14日(月)

午前、青葉図書の村上専務さん来宅。信之句集「旅衣」の三校目を
済まし、戸原琴句集「空の青」の原稿を渡す。「旅衣」は、水煙俳
句叢書の第1巻で、「空の青」は、第3巻。

今日の鑑賞
■降る花のさんさんと風軋みだす/小峠静水
下五の「軋みだす」は、写生ではなく、作者が作り出した言葉だが
、光と風のリアルな体験で、桜散る実感が伝わってくる。(高橋信
之)
■朝の気にふれて輝く松の花/加納淑子
作り手の感動が強い。「輝く」は、強く響く言葉だ。(高橋信之)
■水脈一線花の向こうを横切りぬ/柳原美知子
「花の向こう」に海が見える。そこを船が通り過ぎた。「水脈一線
」を引きながらである。焦点が定まって、構図のいい絵となった。
(高橋信之)


15日(火)

水煙ネットのカルチャー教室。高橋正子句集「花冠」のお祝いを。
参加者は、正子、洋子、敬子、そして私の4名。

■水煙メーリングリスト(21:25:42)より転記
松山も<明るい月>が出ています。有花さんのメールが来て
外に出てみました。
松山のここも明るい春月を
■水煙メーリングリスト(21:10:01)より転記
満月の光に我と残る花  有花
 さきほど買い物に行ってきました。明るい月が半分
 葉桜になった桜の上に出ていました。明るい夜です。

▼たった今の俳句(04:19:50)
池ほのぼの丸く春暁午前4時 信之


16日(水)

▼たった今の俳句(04:02:55)
春満月の海へ傾く午前4時 信之


17日(木)

▼たった今の俳句(04:40:58)
春月のいま正直にまん丸に 信之


18日(金)

水煙メーリングリストが順調で、俳句のいい勉強の場となる。<た
った今の俳句>の投稿が好評である。

▼たった今の俳句(04:55:05)
パソコンに灯を入れ春暁午前4時
春月の池にゆらゆら午前4時


19日(土)

今日の鑑賞
■流れ来る花と清水を手で受ける/林緑丘
「手で受ける」という「花と清水」が美しい。日本の美意識とは、
こういったものであろうと思う。簡素で、清潔である。(高橋信之)
■校舎包む銀杏若葉の匂う風/野仁志水音
「銀杏若葉の匂う風」に入学の気持ちが新鮮で、初々しい。作者の
いい実感があって、言葉が浮いていない。(高橋信之)

▼たった今の俳句(06:05:51)
春天しらしら暁けてゆきその下の海 信之


20日(日)/イースター

今日の鑑賞
■ぶらんこの子ら青空を往復す/祝恵子
軽く、そして生き生きとした句。作者の心が無理なく言葉に乗った
。(高橋信之)
■ラムネ呑む風のきれいな峠かな/小峠静水
「ラムネ呑む」少年の頃を思い、開放感がある。作者の内面が「き
れい」になったのである。(高橋信之)


21日(月)

句集「旅衣」の校正を終え、印刷へ。出来上がりが近い。

今日の鑑賞
■花冷に雲の流れの濃淡に/相沢野風村
自然を詠んで深いものがあるのは、作り手の内面の深さであろうと
思い、いい心境である。(高橋信之)

▼たった今の俳句(04:17:15)
ポプラ若葉のさやさや吹かれ夜明けなる 信之


22日(火)

午前10時、自宅でのカルチャー教室。午前は書道で、午後は、
NPO水煙ネットの仕事。参加者は、正子、洋子、敬子、そして私
の4名。

<http://www.suien.ne.jp/>のレンタルサーバー容量が100
メガを超えたため、水煙ネット発行の<会員メールアドレス>
が送受信不可能となる。午後4時修復。

■水煙メーリングリストより転記(堀佐夜子投稿)
パソコンを開いて先生のお句を読んで私も外に出てきました。
気持ちのいい朝です。 
 たった今の俳句
★ 朝日まず山の若葉を輝かす  信之
 こちら(大阪)も今日は麗らかな一日となりそうです。
 山の若葉は朝日に輝いで美しいでしょうね。
 たった今の俳句
☆風車朝日に輝やく新家かな  佐夜子

▼たった今の俳句(06:05:51)
朝日まず山の若葉を輝かす 信之
▼たった今の俳句(08:19:38)
ポプラ若葉のさやさや池の風に鳴る 信之
▼たった今の俳句(17:56:00)
葉桜に風の出入りして楽し 信之


23日(水)

■水煙メーリングリスト(02:58:43)より転記
昨日の俳句
豊かなるものの一つに葉桜も 信之
洋子さんの「葉桜」と同じ「葉桜」です。
★転記(藤田洋子投稿/Tue, 22 Apr 21:46:49)
信之先生宅前の桜並木、咲き始めから散る桜まで
ずいぶん楽しませていただきました。今日はすっか
り葉桜となった並木でした。
葉桜の大きな影に停車する/洋子

▼たった今の俳句(02:47:56)
春星をしばらく探し見当たらず   信之


24日(木)

水煙6月号の編集を終える。

▼たった今の俳句(16:22:41)
どこも若葉して雨少し降る中に   信之


25日(金)

▼たった今の俳句(16:13:06)
雨降って山の若葉のありありと  信之


26日(土)

▼たった今の俳句(16:57:09)
みどり立つ空が丸くてひろびろと   信之


27日(日)

▼たった今の俳句(09:23:16)
囀りの朝空の青一色に 信之


28日(月)

午後5時過ぎ,信之句集「旅衣」が納入。
今日の俳句
四月晴れて白い太陽昇らせる  信之
鶯鳴いて生きいき今日の朝空は 〃
春よ朝よ今日の松山午前四時  〃


29日(火)/緑の日

午後、信之句集「旅衣」を洋子さん,と正子に手伝ってもらい、松
山西郵便局から発送する。

今日の俳句
 松山・三津港
春光のきらきら波に乗り沖へ  信之
春曙の山美しき稜線を     〃
春日の出見し美しき瞬間よ   〃


30日(水)

今日の俳句
朝風の集まり来たり葉桜に  信之
春曙光地に平行に深く差す  〃
囀りの午前六時のサイレンに 〃