俳句カレンダー1999
俳句日記1999年1月/
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午後2時間の講義。 今日の俳句 揚羽来てとんぼ来て空ひろびろと 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) ラムネ売り山の清水で冷やしおり 安西さゆり お菓子屋さんに聞くと、最近はレトロ調の商品がよく売れるそうです。 ラムネもその一つ、公害のない山の清水で冷やす贅沢。(句評/哲斉) 萍の生まれる時も漂える 渡邉道朗 「萍」の本性を見事に捉え、物の本質に迫る。(句評/信之)
午後、句美子の担任の家庭訪問。 愛媛大院生の有吉孝史、大森裕子の両君と自宅近くを吟行。 今日の俳句 杜の茂りに青空丸く囲まれる 信之 ゆったりと樹々を揺らして涼しい風 〃 山道を上って下りて五月尽 〃 神苑のしずかに灼けていて白し 〃
水煙7月号の編集。20日に仕上げる予定なので、大幅の遅れ。 午後、近くの温泉に入ってマッサージ。 今日の俳句 丘の樹の西日に葉裏見せ白し 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) まなかいに松山城ある夏館 堀佐夜子 新緑に囲まれて、ガラス戸越しに見える松山城、先生との会食でしょう か。初夏の爽やかな空気と、和やかな団欒。羨ましい光景が浮かんでき ます。(句評/けいじ)
大学での4時間の講義。今日が誕生日ということで、学生から盛大な拍手を貰 う。68年という歳月が嬉しい。 今日の俳句 葉桜の風に葉が裏返りて白し 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 大夕焼航海終えし船だまり 阪本登美子 油絵に画かれたような景色ですね。繋がれた船が、きしんで揺れる音や 波の音が聞こえるようです。(句評/正子) 大夕焼けをバックに航海を終えたばかりの船がふなだまりで揺れている。 漁を終えた男たちの安らぎも一緒に揺れているようです。(句評/けいじ)
午前、堀佐夜子さんら4人を砥部焼きの窯元に案内。砥部の真砂家で昼食。 帰路は瀬戸大橋の一行を高速道の入り口で見送る。 今日の俳句 素焼きの皿に染み込む色も夏に入る 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 涼風のさっと来てをりさっと去る 堀 幹夫 (「不即不離」というような、心境でしょうか。風をうまく捉えた句と思 いました。正子) 山陽道夕立ありて海青々 長崎弥一郎 (大きな景色をうまく、句にまとめられていますね。夕立の爽快さがいい ですね。正子)
摂津市の堀佐夜子さん夫妻来松。道後の道後館ホテルで夕食を共にする。佐 夜子さん夫妻、義妹の長崎洋子さん夫妻、そして私たち夫婦の6人での句会。 今日の俳句 友遠方より来たり夏の灯の下に 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 梅の実のほのかに色づく昼となる 古田けいじ (梅の実の熟れた部分のほのかな紅色と、熟れない実のみどりの取り合わ せがいいですね。「昼となる」で、句が引き締まりました。正子)
夜、徳永民平さんの第七詩集の出版記念会に出席。 今日の俳句 午後の晴れ白服を着て出かける 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 選り分ける新茶をかこむ賑やかさ 森 隆博 (揉み終わって、乾燥しあがって来た濃い緑の新茶。出来栄えを自慢しあ っているのか。新茶の匂いがこちらまでやってきそうです。古田けいじ)
午後、大学の講義。 今日の俳句 降る雨の若葉の色に町が濡れ 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 万緑のニッポンへ出よニッポニア(朱鷺誕生) 古田けいじ (朱鷺が誕生しましたね。雛は、一見かわいいとは、言い難いのですが、 万緑の中の朱鷺色を思いますと、安堵感さえ沸いてきます。正子)
正子、午後8時前に東京から帰宅。 元、風邪で発熱。持病の喘息があるので少し心配。 今日の俳句 雨降って止んできらきら新樹なる 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 夏の海雲まで届き丸くなり 林 緑丘 (水平線に湧く夏の雲。海の青さと夏を思わせる雲のコントラストと海 の丸さ。古田けいじ)
午前8時過ぎ、東京へ発つ正子を見送って、新居浜へ。鳩崎良一さんの車に 同乗し、高速を通って1時間と少々の距離。 テレコムプラザの「四国インターネット展示会場」で藤田裕子さんと久保田 弘子さんと会う。鳩崎さんの指導でインターネットもしてもらう。お二人と も水煙創刊当時からの会員。裕子さんは、40年も前、大学の初めての講義 のときの学生で、弘子さんとは、高校生のときに句会に参加したので、20 年のお付き合い。 四国インターネット社長の岸本さんから新居浜の方々を紹介していただく。 大学と文学関係以外との付き合いが少なかったので、新しい交流の展開。 午後4時前に帰宅。 今日の俳句 桜餅匂って遠い日が帰る 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 山椒の摘めば昨日の雨滴散る 渡邉道朗 (山椒には、雨がかかりやすい記憶があります。昨日の雨滴が新鮮です。正子)
午前2時間と午後2時間の講義。 今日の俳句 みかん苗木も花咲き白の鮮明に 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 青麦の世界を列車すれちがう 川畑 保 (パソコン画面で目にしたとたんに十数年前北京から西安に列車で行った 時車窓から見た風景が突然脳裏に拡がり感動しました。一日中、車窓の 風景は麦畑。まさに<青麦の世界>でした。その時は仕事で取材旅行で したが俳句とは無縁の世界にいました。漫然と眺めていた風景が今日こ の一句で鮮やかに甦り感服したしだいです。西野研一) 潮だまり裸足のほうが気持ちいい 平岡哲扇 (つい楽しい、弾んだ心になってしまいます。相原弘子)
昼の12時30分の予約で歯の治療。 句美子の中間テストが終わり、午後1時過ぎの帰宅。 今日の俳句 白壁の全面にて西日を返す 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 満々と水張る瓶の鉄線花 渡邉道朗 (充分に水を吸い上げて鉄線のみずみずしい花が咲いている。落ち着いて 読める句である。信之)
第7回インターネット俳句コンテスト入賞発表。 今日の俳句 青嵐音よく響くマンションに 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 休日の校庭広く夕焼ける 渡邉道朗 (夕焼けが広い校庭をそめて、いかにも夏らしいですね。正子)
塾生の通う私立高校で中間テスト始まる。句美子の県立高校では昨日から4 日間の予定。 今日の俳句 五月の雨よ少しの濡れの買い物に 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より/泉小生徒作品) ちょうちょさんきれいなはねでそらをとぶ 1年 毛利 巧 (青い空の下でちょうちょもそれを見ている巧くんも楽しそうです。渡邉 道朗) つくしんぼかくれんぼしてみつかった 2年 湯上直人 (つくしんぼにも「んぼ」、かくれんぼにも「んぼ」、すてきなはっけん ですね。おもしろいはっけんです。古田けいじ)
午前、水煙6月号発送。午後、大学の講義。 今日の俳句 若葉夜も確かに呼吸して匂う 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より/泉小生徒作品) お天気よくおいしい風とお茶一ぱい 4年 二宮なつみ (気持ちのいい日だったのですね。お茶もおいしく飲めたのね。正子) ばあちゃんと八十八夜のお茶をつむ 4年 中宇祢裕美 (やさしいばあちゃんと、お茶つみができてよかったね。正子) とんでいくたんぽぽフワーと風にのる 5年 布 彩佳 (たんぽぽの綿毛はどこまで飛んで行くのでしょうね。正子)
今夜も高校生の数学に付き合う。 今日の俳句 自転車走らせ花みかん匂う坂 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 朝の薔薇露もろともに壷の中へ 安西さゆり (朝の花壇から切り取ったばかりの薔薇です。生き生きとした薔薇に今日 の始まりを励まされます。嬉しい今日の始まりです。信之)
夜、昨晩に続き、高校生の学習指導。因数分解。 今日の俳句 青空の中へ若葉の大合唱 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) のみの音がのぼる夏空どこまでも 森 隆博 (人の姿は、全く見えず、夏空にひびく音だけ。空の高さ、青さを感じま す。高橋正子) (何一つ遮るもののない、夏、五月の空。自分自身の思いも、限りなく溶 けこませそうです。相原弘子) 夏走る青年息も乱さずに 安西さゆり (夕暮れ時でしょうか、黙々と走る青年の姿が目に浮かびます。私の住ま いの近くに消防署がありますが、まさにこう言う姿で空いた時間に皆さ ん走られています。渡邉道朗)
午前2時間、午後2時間の講義。新入生も大学生活に慣れて、落ち着いてき た。 今日の俳句 薄暑なりもの影踏んでゆくことも 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 麦全て風に揺れては熟れを増し 弘子 (弘子さんの久しぶりの本格俳句です。レベルの高い俳句です。信之) (毎朝、広い麦畑の中を通勤しています。こんな感じです。正子) ひとつの愛得て5月の虹かかる (三上友人さん、いい俳句ですね。ヨーロッパの詩のようで、それでも 立派な俳句です。これからの俳句ですね。信之)
午前11時の予約で、歯の治療。 今日の俳句 歯が痛む若葉の匂う夜となるに 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) ブロンズ像視線の向こう薔薇盛ん 古田けいじ (鶴舞公園のバラ園は、私も一二度参りましたが実に見事でした。ブロン ズ像の見下ろすバラ園に、甘い香りの漂う薫風を感じてしまいました。 哲斉) (ブロンズ像と薔薇と組み合わせることで、薔薇の花びらの明るさ、豊か さが読みとれます。正子)
午後、オープンセミナー「インターネットと伝統文化」の講師を務める。四国 インターネットカレッジ主催。 インターネットを使っての「伝統文化」のセミナーは、全国に例がないであろ う。3時間のインターネットが500円の格安セミナー。全てがうまくいって、 受講生も満足していただいたことと思う。 私の四国インターネットカレッジ学長就任祝賀式も合わせてしていただいた。 今日の俳句 葉桜の一枝(いっし)が揺れてつぎつぎ揺れ 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 清水の音目をふさげば山と山 森 隆博 (山の清水の澄んだようすが目に浮かびます。正子)
今日の俳句 ねぎ坊主あちこち向いていて楽し 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 春逝けりカットグラスのワイン揺れ 吉田 晃 屋上のクレーンの伸びしままに夏 渡邉道朗 麦藁帽畑と畑へ別れゆき 相原弘子 蜜柑の香山を下りて我家まで 平岡哲扇 初夏はるか受話器通して泣くを聞く 大西和章 灯を消せばあたらしき外の五月闇 森 隆博 (わたしの好きな句を列記しました。信之)
5年前の機械では、ウィンドウズ98がうまく動かない。ウィンドウズ95に 戻す。IE4.01は別にインストール。インターネットは98と同じ働き。 今日の俳句 葉桜の暗きをくぐり階を上る 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 万緑を帰りし機関士と酒を酌む 古田けいじ つばくらめビルの谷間の宙返り 安西さゆり 夕立の雲湧き風の吹き始む 渡邉道朗 景色より人の現れ夏帽子 相原弘子 つま先をそっとプールに夏立ちぬ 林 緑丘 滝そばの流れるものの水の音 森 隆博 (それぞれにそれぞれの良さがあります。信之) 水芭蕉触れば冷たき水に咲き 古田けいじ (水芭蕉の白がとても鮮明に感じられます。正子)
午後、オンライン句会。インターネットの俳句が確実に育っている、という 実感。初心者の成長が何よりも嬉しい。 今日の俳句 葉桜となり豊かなる風を生む 信之 藤の房垂らしよき風通わせる 〃 えんどうのさやのふくらみ十分に 〃 今日の鑑賞(オンライン句会より) 新緑や少年の吹くホルンの音 西野研一 (読者の意表をつく、といった句ではないのが幸いした。「新緑」の季節 、自然の恵みを素直に受け入れて活気がある。信之) 青嵐この村ぬけて登山口 北村勇治 (読者を自然の喜びの中に連れ出してくれる。作者とともに登山を楽しむ ことのできる俳句の喜びでもある。信之)
土曜はお休み。家族が家に居る。 今日の俳句 にらの花その清潔な白が好き 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) サクランボ赤き実は皆ヒヨのもの 平岡哲扇 (サクランボを食べに来た小鳥を優しく詠んだ句に出会い少し自分を反省 しています。先だって我が家の貴重なサクランボを赤く実った順番に小 鳥に食べられて仕舞いまして悔しいなァと思った私です。堀佐夜子)
大学での4時間の講義。 今日の俳句 青鮮明に五月の空を紙に描く 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) ピアスあけ運命かわった若葉のころ 高橋由香理 (「若葉のころ」の思い出のいっぱい詰まった俳句ですね。思いがよく伝 わってきます。信之) 団欒の卓に狩り来し貝の汁 恵子 (潮干狩りの貝を、夕食の一品にして、話題も弾んだことでしょう。楽し げな団欒の様子が、目に浮かびます。正子)
連休が終わって日常が始まる。 今日の俳句 買い物の行きも帰りも薫風に 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) パン香る夏の初めの白さ抱き 相原弘子 (パンは焼き立てに限りますね。「白さ抱き」で弘子さんの姿が目に浮か んできます。弘子さんの日常が生き生きしています。信之)
早朝のインターネットを楽しみ、その後、正子手作りのにんじんケーキ食し ながらの熱いコーヒーを飲む。おろし人参がたっぷり入った「にんじんケー キ」のルーツは、アメリカの農夫の手作りケーキ。 今日の俳句 樹を揺らし吹きくる風の薫る朝 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 早苗田に水におい立ち梅雨近し 平岡哲扇 (はや、早苗田でしょうか。それとも、去年の風景でしょうか。それはと もかく、水がにおって、梅雨が近いというところがいいですね。正子)
午前の半日を昨日からの続きで、ホームページの更新など。 今日の俳句 全山を包む若葉の一色に 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 薫風を起こして自転車山下る 古田けいじ (颯爽として、まさに五月ですね。「薫風を起こして」が若わかしい。正 子)
徹夜しての丸二日をパソコンの内蔵オプションの取り付けと取り替え。そし て様々なソフトの保存とインストール。8台のパソコンを購入したが、最も 愛用しているのは、5年前の富士通のFMV。ウィンドウズ95以前の安物。 今日の俳句 この木もあの木も若葉して明るい 信之 今日の鑑賞(俳句掲示板より) 風吸ってふうわり起きるパラグライダー 相原彩子 ひばり鳴く私も歌おうオー・サンデー 〃 (いい俳句ですね。若さがあります。勢いがありますね。信之)
今日からわが家の連休が始まる。 今日の俳句 新樹なれば声を掛けたき親しさに 信之
月が変わったので、ホームページの更新。 今日の俳句 風薫るわが誕生の月という 信之