この度、愛媛大学名誉教授高橋信之先生は、パソコンを使って、俳句を学ぶ だけでなく俳句を作る喜びを味わうことができるCD−ROM『ひねもす俳句工 房−入門から『ひねもす俳句工房−入門からインターネットまで』を作成されま した。この企画は、先生の長年に渡る文学研究と、俳人としての豊富な実作経験 を通しての、日本語の言葉への深い探求の成果を元に、先生ご自身が監修を引き 受けられて実現したものです。先生は平成8年3月に愛媛大学を退官されました 。大学の内外において様々の形で指導をしてこられた先生のご恩に報いるために 、ここに高橋信之先生の愛媛大学退官記念事業の一つとして、皆様に広くご案内 申しあげる次第であります。 高橋信之先生は、昭和38年以来母校愛媛大学の 文理学部及び教養部においてドイツ語並びにドイツ文学の教育に携わって来られ 、平成8年4月愛媛大学名誉教授になられました。その間、トーマス・マンを中 心としたドイツ現代文学の研究に打ち込まれ、やがて三島由紀夫の文学との比較 研究に、更には大江健三郎の文学をも視座に置いた、現代社会における文学の運 命の問題へと研究を深めて来られました。昭和61年には、網膜剥離による左眼 失明という大病を克服され、平成2年には日本独文学会理事となられ、平成5年 からは日本独文学会中国四国支部長の要職をも果たされました。 先生はまた文 学の実践者でもあり、若いときから小説や詩の創作をしておられましたが、昭和 39年頃より俳句の世界に入り、恩師川本臥風愛媛大学名誉教授(ドイツ文学者 。俳誌「いたどり」主宰)の元で俳句活動を進められました。その間、愛媛大学 俳句会再建を実現して学生俳句の指導にも力を尽くし、川本先生亡き後は、ご自 身で俳誌「水煙」を創刊して、広く社会の中で俳句活動を続けて来られました。 先生は文学研究と創作活動を区別する事を嫌い、また俳句を世界文学の中に置い て捉え、この考察は英語俳句やドイツ語俳句との比較研究へと発展して、『比較 俳句論序説』(昭和55年)を生みだし、またドイツ語で書かれた『今日の俳句 とその規範』(平成4年)へ結実しました。このような研究活動が、平成4年秋 に筑波大学で開催された日本独文学会において、シンポジウム「ドイツ文学にお ける Haiku」を実現し、先生が参加されたことは、まことに喜ばしいことであり 、世界的広がりを持つ俳句文学の今日性を示すものでありましょう。更に先生は ドイツへ足を運んで、ドイツ語や英語の俳句作家達との国際交流にも力を入れて おられます。退官後先生がいち早くインターネット上に俳句のホームページを開 かれ、松山からの俳句の発信と同時に世界との俳句交流に着手されたことは画期 的なことでありますが、時代を見つめる先生ご自身においては当然の活動であり ます。CD−ROM『ひねもす俳句工房』は、高橋信之先生の以上のような文学 活動の中から生み出されたものであります。 (1998年3月/愛媛大学教授 森 孝明)
はじめての方でも俳句とは何か、つくり方などをわかりやすく解説。
俳句を簡単につくることができ、自作の俳句データベース、画像やイラスト と組み合わせて自由にレイアウトもできる。
日本各地にまつわる俳句を画像とともに紹介する、俳句旅行。
季語の季節当てや、俳句に関するクイズを満載。
その日にふさわしい俳句を表示する、日めくり俳句カレンダー。
俳人の生涯や代表句を紹介。
季節や事柄から、季語や例句が検索できる。
俳句の基本用語を、わかりやすく解説。
俳句のホームページを開設。あなたの作った俳句をボタン一つで投句できる 。俳句の発表の場として、またコンテストにも奮って参加しましょう。
●YOMIURI PC1998年6月号(読売新聞社)・ でじたるget2号1998年(バウハウス)・ PCing1998年5月号(学研)/・ PC倶楽部1998年5月号(毎日新聞社) に CD−ROM「ひねもす俳句工房」が紹介されました。