インターネットと伝統文化 インターネットとは何か。伝統とは何か。文化とは何か。それぞれの人が それぞれに、自分なりの答えを出してはいますが、その理解はあまりにも懸 け離れ過ぎております。文化とは、もともと個人的なものなので、こうなっ てしまうのもやむを得ないのではないかとも思われます。そして、人間の精 神活動は、「何か」という問いを絶えず語り掛けていくこと、そこに前進す る人間の生き生きとした姿を見ることが出来ます。 わたし達のオープンセミナー「インターネットと伝統文化」では、それぞ れがそれぞれに、自分なりの答えを出す上でのお助けをしょう、というので あって、講師からの答えはあまり期待は出来ませんが、体験的学習なので、 「インターネット」は、未経験者の方も気楽に体験できるよう助言・指導致 します。 (高橋信之) 【場所】 愛媛県産業情報センター(松山市久米窪田町) 【主催】 四国インターネットカレッジ 【共催】 インターネット俳句センター 株式会社四国インターネット 株式会社GFiネット
■第一回/5月12日(水) 講師:高橋信之(愛媛大学名誉教授)・島津豊幸(愛媛大学講師)・鳩崎良 一(GFiネット専務) ■「伝統」という言葉は、「伝承」と同じ意味で、「伝承」とは、つたえう けつぐこと、古くからあった「しきたり」(制度・信仰・習俗・口碑・伝説 などの総体)を受け伝えてゆくことです。「伝統」は、また、特にそのうち の精神的核心または脈略の意味で使われることがあります。 このセミナーでは、日本の古くからあった「しきたり」の精神的核心を、 宗教や文学を含め、総体的に捉えようとする試みです。伝統文化としての俳 句、茶道等を、それらの精神的核心を総体的に捉えようと試みなのです。 インターネットは、時流の最先端を走っていると言ってよいでしょう。科 学技術の最先端なのです。それだけに、インターネットに携わる者にとって は、人間としての危険に曝されています。社会の、機械の歯車の一つとして 働かされる、という危険なのです。人間の尊厳を考えるならば、個性を、個 人を独立した存在として、その総体に光を当てねばならないでしょう。その ための伝統文化であって、人類の救済という課題があります。 視点を変えると、伝統文化が最先端の科学技術、インターネットによって 、新しい生命を与えられ、現代によみがえる、という喜びをも見逃してはな らないでしょう。(高橋信之) 受講生の感想: ■インターネットと伝統文化とは、セミナーでは主に俳句に焦点があてられ ていたが、全く相反する、新しい文化と古い文化であるために、二つの間に は何の接点もないように思っていた。ところが、このセミナーで見た二つの 文化は、相互に助け合うかのような関係を築いていた。これからの未来では 、絵画などの文化もインターネットの一分野として確立してゆくのではない か、とも思った。ちなみに自分は、日本史を研究しているので、島津先生の お話を聞けただけでもセミナーに出席した価値があった。(井爪健一/愛媛大 学学生) ■幅広い年齢の人たちと時間を共有し、インターネットから俳句を、松山の 歴史についてまで、どのテーマも興味を持って話が聞けた。また、鳩崎さん の熱弁には、驚きとともに共感も持ち得た。(柴田寛明/愛媛大学学生) ■インターネットが始まったのは、詳しくは知らないが、つい最近のことだ ろう。どこにいても、パソコンさえあれば、世界中の人と画面上で会話が出 来る。インターネットは、これからも進展し続けて、20世紀が生んだ伝統 文化として楽しませることだろう。(村上誠致/愛媛大学学生) ■オープンセミナーといった形のものを大学生だけではなく、広く一般の人 にも受講してもらう、といった試みはとても良いし、それがインターネット 上で出来ると、とても面白くなると思う。(八尋和敏/愛媛大学学生)
■第二回/6月16日(水) 俳句の集い/俳句ちゃっと
■第三回/7月14日(水) 多言語のホームページ(東京大学)紹介/高橋正子
■第四回/9月14日(火) ドイツの伝統文化/宇和川耕一(愛媛大学教授)
■第五回/10月20日(水) 俳句ちゃっと本年度のセミナーは、第5回をもって終了致しました。 ご参加ありがとうございました。